高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【144】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の
映画化芝居化・・・その他いろいろ作品化できればなんでも
なんて途方もない夢を観ています

2019.9.15~高山とトンネル工事現場の近況:みな勝者

格闘技大会が終わったので 高山のトンネル現場は祭りの後状態ではないだろうか もの悲しさと静けさと 戦いすんで日が暮れて・・・こんなタイトルのエッセイ?小説?があったような・・・佐藤愛子だったか
高山にとって今回の大会は 一つの区切りになったのではないか
それは勝者のYにとっても言える
Yは今回の大会 試合を最後に引退すると宣言していた だからこそ宿敵高山打倒の最後のチャンスだったわけだ それだけにこの試合にかける意気込みは むしろ高山を上回っていたかもしれない
高山は別に今回が最後だとは決めていない 心の中で年齢的に最後になるかもしれないという気持ちはあっただろうが 周りが引退を許さない雰囲気もあったようだ そして高山はいつもファイターでありたいという思いを持っている 試合に出るからには勝つという意識・思いは人一倍持っている そのための調整をしてくる しかし今回の場合 やはり高山の思い以上に そして調整に関しても Yが高山のそれよりも数倍強い意識を持っていただろう その差が結果として勝負に現れた
さらに言えば これまでもYが高山に勝っていてもおかしくなかった 欠けていたものは作戦だけだったから つまり「頭」
今回 以前と違うことは再婚して奥さんがいた その奥さんが名参謀役を果たした 「頭」を得たわけだ 高山とのこれまでの対戦の話をつぶさに聞き Tに何が足りないか どうすれば勝てるか・・・分析し作戦を立てた
そして今回 Yはそれに従った 自分有利の打撃戦に持ち込む 高山有利の寝技に巻き込まれない Y自身もA子と練習する中で柔術も学んでいった もし寝技に持ち込まれても柔術から逃れるすべを体得していった これも打倒高山の自信になったはずだ 実際 大会直前のA子ちゃんとの練習試合で首を絞められたのに 決められる寸全に逃げている 明らかにこれまでのYとは違う一段上のレベルになっていた 高山も練習試合を見ていたのでそのことを承知していたはずだ
しかし 結果は高山の完全な負け これまでなかったことが起きた パンチをくらって一瞬膝をついたという そして高山自身が語っていたのは そこで意識は半分飛んでいたと 体は試合に反応しているのだが意識が飛んでいる状態 一番危険な状態だ だからレフリーをしていたHは試合を止めてYno勝ちと判断した
その判断は正しかったと思う 高山を熱烈に応援していたAこの父親は 試合を止めるのが早かったのでは無いかと言ったそうだが 高山自身が完全な負けを認めている Hの判定に文句も言わずに従った 
続行いていたらYのまともなパンチが当たって それこそかなりのダメージを受ける危険性があったと言える
若い頃の高山を知っているMには 高山のその姿はショックだったろう
出るからは勝てと高山を鼓舞していたからだ 50を過ぎたばかりの年齢は 今ではまだ壮年と言えるが 格闘技の世界ではもはや限界にきているのだろう 当然 年を取るとたどる引退の道は 肉体的な甥とはいかないまでも下り坂だということ そのことを負けという残酷な結果で知らされる
Mが膝をついた高山から感じたものは その限界の瞬間を目撃したショックだろう いつか必ず来る肉体の衰え それを残酷に宣告する場が格闘技大会になった 格闘技に限らずスポーツ全部に言えることは 確かに目に見える勝敗がつく場だが あえて言うならリングに立つ決意をしたものは みな勝者と言っていい そこに立つのがどれほど勇気がいるか 立ったものにしかわからないだろう だから私のような観客からすれば 居合の勝ち負けはあったにせよ 人生においては彼らは勝者 皆たたえられるべき者たち
今回も2回戦で敗退したA子は 有利に戦い勝つチャンスがあっただけに悔しがっているという 2回戦の壁は女性としてものえるべき壁 男女差なのかもしれない 勝ち抜けるにはその為の何かが必要なのだろう その何かは 男女という肉体的性差から乗り越えられないものなのだろうか
高山は女性だけのリーグをつくっていけばいいとすすめている
もちろん男女の区別なく格闘技大会に参加することを否定はしていない
それはそれとして 女性同士が切磋琢磨する環境・場が必要だろううと
今後のAの成長も見ものだ 格闘技においてはEはまだ30代だったか そのEとともに格闘技大会をAはリードしていくのではないか
そして いずれ2回戦の壁を突破し 優勝宣言を実現する日が来るかもしれない それを大いに期待している
今回 大手元請け2社の協力もあり 参加者も60人を上回った 観客は300人を超したそうだ 盛会に終わったこと 無事に終わったことを喜びたい
次はいつあるのだろう どんな毛様相を帯びた大会になるのだろう 高山ははたして引退するのか
高山の仕事が順調なら また格闘技大会は開催されるだろう

高山の作品紹介
高山の書くものは音楽や映画 そして当然本や作家の関するエッセイも多い
他にもこだわりは多いが 高山自身が柔術や剣道をやってや関係で
格闘技 プロレスにもこだわりがあるようだ
自身が小説を書くので小説家に対するこだわりも当然だが
最近 映画雑感が多い
またさまざまなジャンルの音楽雑感もよく書いている
Hなエッセイはほぼ終了
そこで次回からは社会時評的エッセイを紹介していきます
ファイターで有りたい 」を紹介します

ある男性と冤罪

2017/06/21 
この話しは前から書きたかったけど、ノンフィクションだし自分自身の事ではないし色々含んでるから書くのが躊躇ってました。


二年ほど前になると思うけど、仕事で使う本当に安い飲み屋でその男性と会いました。

席が隣になって何を話したかは覚えてないけど、その日に意気投合しましたね。

年齢は僕より少し上で自営業やってます。

何の自営業かは書きません。


プライバシーが色々絡むからね。


高校生の息子さんと当時二十歳位になる息子さんが居まして、奥さんもきちんと居ました。

今でも家庭は円満のようですよ。

初めて会った時の印象は心を開いてるけど、何処かでピリピリしてるなです。


ピリピリしてるは怒ってるとかで無くて、緊張を解かないなてす。

しかし、人の話しを聞く時はきちんとこっちを向いて目を見て相づちを打ってたし、人の話しを否定はしなくこういう考えもないか、と言うような人です。


僕より小柄ですが腕も太くて、顔も男前ですね。

昔は相当やんちゃだったようですし、喧嘩したらこの人絶対強いなと言うのが滲んでましたね。

それと良いリーダーになるタイプだなと思いました。

これは自分自身トンネルやってて、良いリーダーになるタイプって有るんですよ。

自己主張は肝心な時にしかしなくて、きちんと相手に向き合うってタイプです。

そういう点では、僕は良いリーダーと言うより周りに担がれてなるタイプです。

一度腕相撲したんですが、僕に勝つって普通の歳上では無いです。

それが、勝てなかったけど、こりゃ強いなでした。


同年代で、まず僕は負けないし同じトンネルしてても、強いなって意外に少ないですよ。

それが、一般の人が強いなですからね。


この人には上の息子さんがはっきりしない難病にかかってて、どんどんそれが悪くなってるょうです。


筋肉が退化と言うか動かなく、病気であちこち有名な所を回ったらしいですが、はっきりした病名出ないようです。

発症したのが高校生の頃で、段々体の動きが悪くなったようです。


本人も分からないし家族も分からないしですが、学校が嫌でサボるタイプでは無くて成績も良かったようです。


しかし、学校は病気と捉えなかったようですよ。


家族はこれは、何かあると病院に連れていったようです。


最初は街の大きな病院ですが、そこで運動をしなさいと言われたようです。


それからトレーニングジムにインストラクター付けて通ったらしいですが、一向に治らない。

終いには、インストラクターの人が泣き出したらしいです。


自分自身の力不足で申し訳ないとね。

そこから更にやはりこれはおかしいで、大きな病院に行くと原因が分からないと言われて東京にも行くし、全国回ったらしいです。

それでもはっきり分からないようです。


何度か会ううちに、家に遊びに来いと言われました。    
家で飲まないかですが、しかし、人の家に行くのにビールも持たないで行くのは不味いと思ったんですが、相変わらずの金欠でそれを言いました。


そしたら、俺が来てくれって言ってるんだから、全部俺に任せろと言われましたね。

家までタクシー呼んで貰ってその払いもその人で、家に入る前に袋一杯のビールや焼酎ツマミを持たされて、これはお前が持ってきた事にすれば良いと言いました。


気に入った人間には徹底的にするタイプですね。

僕もありがとうございますと言いました。

僕はパニック障害が有るので少し薬を飲んでたけど、それも言ってました。


それほど、まだ深く付き合いがないのにその男の人は信用出来ると思えたんです。


それは、間違って無くて信用出来ましたね。

家に行くと、障害のある長男と高校生の次男と奥さんが居ました。

長男の状況を見て相当悪いなと思いました。

床に絨毯を敷いてて、テーブルがあってかなり広くてソファーも有りました。


絨毯に座って、ご飯を奥さんが作ってくれてて飲み会ですが、長男は座ってても寝転びたがります。


話すとやはり話しは分かるのですが、上手く口が回らないようです。

ゆっくり話しますね。


次男は、高校のブレザー着て照れてるようでした。

男の人が言うには家に人を呼ぶのは数年ぶりとの事です。

長男が障害が有るから呼ばなかったんだと思いますね。

大量の食べ物が用意されてて、奥さんも喜んでるようでした。


障害のある長男とも色々話しました。

かなり自然に話しましたよ。

だけど、トイレに長男が立とうとしたら上手くなかなか立てません。

お母さんは自分自身で行きなさいですが、父親のその男の人は立ち上がって身体を支えてあげました。

最後は抱き抱えるようにトイレに連れていきましたよ。

文句を言いながらもね。

母親はまた甘やかしてといってましたが、仕方ないだろうと言い返してましたね。

そこで、あーいつもこうやって大きくなった息子を支えてるだなと思いました。

だから、自然に元々力が強いのが歳を取っても保たれてるだな、ですね。


僕が居ても、長男が食べ物を取ってとか言うと両親ともが甘えるな、と言うんですよね。


それを見てて、あー羨ましいなですよ。

うちにはアルコール中毒の兄が居ますが、兄に向かって本音を誰も言いません。

言ったら後で暴れたりするからね。


楽しく飲んで帰りましたよ。


奥さんは相当飲むようで、僕と同い年の可愛らしい人でしたが、帰りに靴を履いてるとまた来てねと何度も言うから、お互い酔ってて軽くハグをしました。


その後も僕を中心に、そこのお店は男がやってる店なので何人かで何度か行きました。


その男の人の奢りで何度か飲みにも行きました。

しかし、その人完全には酔わないんですよ。

常に何処かで自分自身を律してるし、僕のように女の子に対してのスケベ心は有りません。

何故自分自身を律してかは、長男が居るからです。


飲んでても遅くなると、ケータイに長男から電話が鳴って何か買ってきて、とか有りました。


長男はどんどん悪くなって死ぬかもと言われてるようですが、今は違う形のリハビリしてて何とか悪くなるのを遅くしてるようです。

とにかく言うのは、今の状態で良いから死なないで欲しい、ですよ。

そうだろうなと思いましたね。


長男は、多少は何で自分だけこんなのになったのかってたまに言ってたけど、その度に両親から怒られてました。


僻むな、その為に皆お前に一生懸命してやってるのに心だけは変に歪むな、です。

それを強く言ってました。

長男もそりゃ僻みたくなるだろうけど、家族から支えて貰ってるの分かってるし、根は素直ですよ。


父親のその男の人に、お父さんみたいな強い人間になりたいと言ったらしくて、それを飲んでて話してたら思わず涙が出るわ、といって少し泣いてましたね。

普段は泣いたりしない人なのに、やはり常に長男が一番の気がかりなんですよね。

長男ともLINEを交換して、たまにLINEをしてました。

話しはなかなか合わないけど、何とか気が紛れたらと思ってましたが、今は相手のLINEが一度消えたらしく長男とは連絡してないです。

その男の人とは、週にね一二度は必ずLINEしてました。

律儀な人で何か有ると電話もしてきてくれてました。

それが少し前に途絶えた事があって、どうしたのだろうと思ってて何時もの安い飲み屋に仕事関係で行きましたら、店員がそっと教えてくれました。


事業してた工場が燃えたらしいんですよ。

え!でした。ローカルニュースではやってたらしく、今は警察が調べてるらしくてLINEとか電話も調べられるらしいですから返事が出来ないとの事でした。

その店の男の子が、世話になってるから気持ちだけでも寄付しないと言ったから少なかったけど、手持ちの数千円を出しました。

それからしばらくしたらその男の人から電話があって、保険も降りそうだし大丈夫だから色々ありがとうと来ました。


しかし、また少ししたらローカルニュースで、その火事は奥さんがやったのではとなって、奥さんが警察に連行されたと出ました。

え!?ですよ。

奥さんが何故そんな事をするのかで、そりゃないだろうでした。


その飲み屋にも仕事の接客で行った時に、仕事の人が帰ってからそっと何人かで話しまた。

奥さんも飲み屋にも来てたし、その店の男の達皆家に行ってるからね。


どうなってるんだ、ですよ。

とにかく今は上手く事が運ぶように見守るしかないなです。

そうしてまた、しばらくしたらその男の人から電話が有りました。

奥さんの嫌疑は晴れたらしいです。


最初からそんなのあるわけ無いのに、何故か連れて行かれたらしいです。

警察には相当怒ってたし、警察を訴えるかも考えたけど労力が無駄なので諦めたらしいです。

それと、付き合いのあった業者は大きな所は全て離れなかったらしいです。


信頼は保たれたけど、あることないこと言うのも居るよとの事です。

工場の再建も入ったらしくて、もうすぐ出来るようです。

それとこの件で、街の警察の上層部は減給と全て入れ替わりが行われたらしいです。

ここの警察の評判は前から悪くて、決定打になったのでしょう。


しかし、大きな街では無いから未だに噂は聞きますが、僕はその都度あれは冤罪ですし、あの人の事を知ってるんですかと言いました。


ニュースは、冤罪で捕まえたは一つも流しませんでしたよ。


仕事してて噂が流れるのは痛いのに、冤罪でしたのニュースは流れないっておかしいだろうですよ。


間違えてたらどんな事でもきちんと流さないと、噂は消えないからね。

マスコミも少しでも良いから、流すべきですよ。


僕の家も倒産してるから、未だに地元に戻ると色々な噂聞きます。

二十年近く経ってもね。

僕が、作業射んのにBMWを借りて地元の会社と交渉に言ったら、高山の所は息子がとうとう会社また起こすらしいとか、調子に乗りやがってとか言われます。


たまたま空いてて、貸してくれると言ったからBMWに乗ってただけですよ。

ふざけるなよですよ。


これが、取引き先の会社の下の人間が言ってると聞いて怒りましたね。


僕は今でもらくじゃないんだぞ、ですよ。


警察は、庶民の味方と思ってたら痛い目にあいますよ。 


もちろん交番の警察官には非常に良い人も多いけど、署に行くと対応のいい加減さに呆れる事があります。

そういう時は名前を聞いてて、何々さんがこう言ったけどと再度クレーム入れます。

すると非常に丁寧な電話が、他の人かその人からかかりますよ。


それなら最初からきちんとしろよ、って事が有りますね。

話しは戻るけど、事件の後で久しぶりにその男の人とこないだ会いました。

痩せてましたが、元気でした。

五十過ぎてからの、また再建とまでは行かなくても困難な道でしょうが、やる気は非常にあるようです。


息子さんの事が有るから、そういう風に動けるのかも知れませんね。

一時期は絶望的になったとは言ってましたが、今は元気ですよ。  
 

息子さんも何とか元気のようです。


寒いとかなり悪いようですが暑いのはまだ良いんだと言ってました。

今どき珍しいガッツがあって男気のある人ですね。

この先も付き合いは続くと思いますね。

その人が僕を信用したのは勘でしょうね。

それと言ってたのは女にだらしないけど、僕も正直に家の事を話した正直さと苦労を知ったら信頼したと言ってましたね。


個人的に思うのは、やはり息子さんの病気が少しでも良くなると良いなと思います。


その人を支えてるのは、ある意味息子さんへの愛情だと思います。

しかし、警察は時に汚いなと思いまして電話で苦情入れてやろうかとも思ったけど、変な事になってはいけないと諦めました。

警察官の中にもきちんとしてる人は多いけど、僕のあちこちで警察に行った印象では若いうちは、皆きちんとしてる。ある程度の年齢になると、え!?って事が多いですよ。

国家権力は使い方次第では暴力装置になると思いますね。

おわり

このnoteの目的
無名のケイタイ小説家高山の創作活動を支援すること そして 彼のエッセイ「ガーターベルトの女」を原作にして作品化するという
大それた妄想に近い夢の実現
あなたが魅力的なMという女性のとりこになりますように

エッセイ「ガーターベルトの女 番外編(フィクション)」

2017/07/20 
前書き
今回は、フィクションとして読んで下さい。

こういう犯罪は、僕の想像と思って下さい。

二十年以上前の話しですが、鮮烈に残ってるのに最近驚いてます。


「ガーターベルト」シリーズ、飽きてる人も居るでしょうが、僕が書きたいのと書いておくべき、で書いてます。

いずれ形を変えてサイトにアップもあり得ます。

サイトでは、『友人』や『日本刀と青春』は、Aとの話しをフィクションにしてる。


AとMをと、僕との話しを残して置きたいから書いてます。


何時だったか忘れたけど、Mの店でAと飲んでました。

大体Aが来ると端に座って、Mと僕との話しを微笑を浮かべながら聞いてました。


Aは地元のヤクザでしたから、他のお客でAに気付く人が居ると、すっとチェックして帰ってました。

Mに、ヤクザが出入りする店と思われては不味い、と思ってたんですよ。

ヤクザが飲む店は有りましたからね。


ある時、Aの舎弟の十代位の男がAを探して来たことがあったけど、その時のAは舎弟を外に出すと、怒ってましたね。

当時は、ケータイも電波が入りにくくて舎弟は来たんでしょうが、Aは自分自身の関係者をMの店に入れるの非常に嫌がってましたね。


僕と二人で飲んでたある日は客が居なくて、Mと僕とで映画の話しから様々な楽しい話しをしてました。


Mが、トークを回す感じで時々Aさんも何か話してよと言うと、ブランデーのロックを飲みながら俺は聞いてたら楽しいで、ほとんど自ら話さなかったです。


しかし、十代の時の話しになって、僕は酔ってたんでしょうね。


こいつは高校に入ってないのに時々学ランで来て周りを脅してたと言うと、Aは日本刀持ち出す剣道部のキャプテンに言われたくないと笑いました。


学校同士の抗争で、僕が日本刀持ち出して二人で突っ込んだ話しをしました。

Mは面白がってカウンターから出ると、僕らの間に座りました。

Mは暴力は嫌いでしたが、その頃の話しを面白可笑しく僕が話したから、Mの高校ではあり得ないらしくて笑って聞いてました。

Mは、珍しくブランデーの水割りを自分用に作ると、お客が来たらもう終わりましたって言うから、と看板だけ消しましたね。

どっちが強かったのと聞くからそりゃAだよと言うと、Aはこいつは外国に仕事で行って人を刺してるからなあ、と笑いました。


実際正当防衛で刺してたけどそれは、お前別だよと言い返しました。


腕相撲はどっちと聞くから、Aはこいつの腕力に勝てるの居ねえよ、と笑いました。

実際は、腕相撲やっても左は僕が強かったけど、右は負けてましたね。

左が強いのは剣道やってた人間の強さですが、喧嘩では圧倒的にAだったと思いますよ。

Mが、ふと僕の耳の所を匂ってシーブリーズ使ってるよねと言って、耳の後ろを匂うと清潔にしてるかとかオッサン臭いか分かるんだよ、と言い出しました。

突然話しを変えるのもMの特徴でしたが、不快では無くて上手くそこから話しを広げました。


シーブリーズは、夏には大抵つけてました。

今でもつけますが、Mが勧めたからです。


耳の後ろを匂うとって、今で言うと加齢臭ってやつですが、Aの耳の後ろを匂ってマッチの匂いがする、と言い出しました。

Aは少し笑って、良く分かったなあと言うと火薬だよ、と小さい声で言いました。

僕もAを匂うと、火薬の匂いが僅かにしました。


僕の仕事でダイナマイト使うけど、こういう火薬の臭いは黒色火薬の匂いです。


昔のダイナマイトですが、僕は一二度しか使ってないです。


しかし、ピンと来たのがタイとかベトナムで撃った古いリボルバー拳銃の臭いです。

Aは、珍しくMちゃん古い拳銃と古いダイナマイトを今日試したんだよ。と言いました。

Mは、驚きながらも興味津々です。


新しいのは、こういう臭いはしないんだよと言いました。


そして、明日の夕方でも撃ちに行くかと僕らに言いました。

ダイナマイトは専門家がここに居るけど、もう大丈夫だからと言うと微笑みました。


僕は、Aが酔って言ってるので無いのが分かったから面白いけど、撃つところ有るのかと聞くとAは頷きました。


Mは、私にも撃たせてくれるの、です。


Aは、どうせ試さないといけないんだよと言うと、安全を守るならMちゃんも良いよと言いました。

組内で試せと言われてたようですが、細かい事は言わなかったですね。


僕に向かって、こいつは撃ち殺して何処かに埋めて、Mちゃんと俺が付き合うってどうかな、と笑いました。


次の日の夕方に、車で僕の所に来ました。きっちり時間通りでしたね。

高級外車に乗ってました。

Mも待ち合わせの所に居ました。

乗ると時間に通りだねと言うと、この人と違うねと僕の腹を軽く叩きました。


それから、走ってどんどん田舎の道に入って行きました。


最終的に、元々何かの坑道跡が残る空き地に行きました。


周りは川と山だけです。


狭い道を通ってそこまで来ましたが、運転も慣れてましたね。


車から降りたら、Mちゃん耳をふさいでと言うと、腰から拳銃出して山に向かって連発で撃ちました。


僕は、音といきなりでしたから驚いたら、Aは大笑いでしたね。


これはOKと言うと、後ろのトランク開けて五丁の拳銃を出しました。

Mには自動式の渡すと、安全装置の外しかたから構えまで手取り足取り教えて、空き缶を置いて撃ってといいましたが、僕には、お前は分かるよなでした。


Mは、何度か目に空き缶を撃ち抜けるようになってはしゃいでました。

僕は、古いタイプを山に向かって撃ちました。

Mも僕もこんな所で拳銃か、と思うと楽しかったです。

Aがじゃんけんをいきなり僕にしてきたので思わずすると負けました。

Aは、空き缶のビールのロング缶を出すとそこに立ってと僕に言って、負けたからなとロング缶を頭の上に乗せました。


Aは離れて拳銃を構えたから、お前なあふざけるなよと僕は怒りましたが、Mが大丈夫失敗しないよ、と真面目に言いました。

Aは、失敗しても頭が飛ぶんだし、そうなったら埋めてMちゃんと帰るよと笑いました。


僕は抗議しようとすると、Aが動くなと大きい声を出したので立ってました。

音がすると頭の上に衝撃が来ました。


Aが自信があったのでしょうが、流石にビビったので僕はもうひとつ銃を出すと、Aの足元に何発か撃ちましたね。


Mは後ろで、二人で美女の取り合いしてるみたいと笑いました。


結局、全て撃っておかしなものが無いのを確認すると、Aは車に仕舞いました。

最後に後部座席から袋に入った日本刀を出して来ました。

鞘はご立派な木で出来てて、抜くと明らかに高い物だと分かりましたね。


お前まだ木とか切れるかと聞くから、多分と答えたらかなり太い木を指して、あれを切ってみろよと言いました。

切れ味は保証するし失敗しても、気にするなと言うから数年ぶりに日本刀を構えて、何度か息を整えて切るとすぱりと太い木が切れましたね。

腕より日本刀が良かったんでしょうね。

MもAも、おー!と叫びました。

帰りに僕は、暴発の恐れとかあったのかと聞くと、お前と俺のにはあったよと答えたから、ふざけやがってと言いましが楽しかったですね。


帰りにMがちょっと停めてと言うと、小さいお店に入るとソフトクリームを三つ買ってきました。

その辺りは乳牛で有名で、美味しいソフトクリームでも有名でした。

僕に向かってMは貴方甘いの好きだしソフトクリーム好きだよねと言ってAさんも食べてよここの美味しいからと言いました。


Aは、路肩に車を停めるとソフトクリームを食べながら、そういえばお前は甘いの好きだったなあ、と笑いました。

僕は、好きだよ悪いかと答えたらMが、さっきまで拳銃撃ってたのがソフトクリーム食べてるって良いね、とクスクス笑いました。


Aもそれは言えるね、とクスクス笑いました。

食べ終わると、Aは美味しかったなあと言うと車を発車させましたが、しばらく行くと思い切りUターンしました。


不味いなあ俺はこういうタイプで無いのに、お前とMちゃんと居ると不味いなあと言いながらさっきの店に戻ると、もう一つ食べたくない?と聞いて来ました。

Mも僕も、普段は無口でクールな男がソフトクリームにはまったのに笑いながら、食べたいと答えました。


結局、三人で二つのソフトクリームを食べて帰りましたね。


それからしばらくしてMから連絡があって、Aさん来るから飲みに来なよと言ってきたので、また二人で飲んでました。


何時もの感じです。


クールに隅に座ると、延々飲みながらMと僕の話しを聞いてましたね。

Mが話しの途中で、Aさんあそこよりまだ美味しいソフトクリーム有るからまた行こうよと突然言うと、Aは飲んでたのを吹き出しそうになってむせました。


Aが、ソフトクリーム食べて映画見に行こうよと言って、今度は拳銃無しねと笑いました。

出来たら時代劇か西部劇が良いけど、最近無いから何でも良いよね、と笑いました。

Aは何とか煙草に火をつけながら、Mちゃんには負けるなと僕に向かって微笑みましたね。

負けると言いながら嬉しそうでしたね。


今思えばAはMが好きだったと思うけど、それ以上に三人の関係を大事にしてましたね。

日本刀をわざわざ持ってきたのも、Mの前で僕の良いところを見せたかっんだと今では思いますよ。

Mと同じで、自分自身好きな人間には優しかったんですよね。


それが一般的な形で現れなくても、今では分かりますね。


その後、僕がMと別れたと知ると勿体ないし俺にとってもショックだ、と言いましたね。

Mと友達関係が戻ったと聞くとそりゃ良かったけど、俺はあの店は行かないよと言いましたね。


かつての三人の関係は壊れたからと、行くと自分自身が口説きそうだったのだろうと今では分かるけど、当時の僕は三人の中では最も子供でしたね。

そういう機微が分かってなかったです。

Aは僕より数倍モテました。実際、綺麗な女性を連れてるのを何度か見たけど、四十代になって会った時は、女より男の方が信用できる。ただし一部だけだけどな、と言ったのを思い出しましたね。


Aは数年前に死んだけど、ソフトクリームを美味しそうに食べてる顔を思い出すのと、Mの店のすみで微笑みながら強い酒を飲んでたのを思い出しますね。

彼は今でも僕にとっては変わらない親友ですね。

生きてる、死んでるは僕には関係ないですが、時に非常に悲しくはなりますよ。

おわり

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「ガーターベルトの女 外伝」(フィクション編) 1
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