高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【148】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の
映画化芝居化・・・その他いろいろ作品化できればなんでも
なんて途方もない夢を観ています

2019.9.19~高山とトンネル工事現場の近況:自立

高山からの電話が終わったところで8時を回ってますね
ここを書いて もう二つ書きたいことがあるので早くまとめましょう
色々話はしてくれたけど 書いていいのかなと思うので考えながら書いてみます 昨日だったか 数人の抗夫がまとまって辞めた話は書きましたが その補充に心当たりの抗夫に連絡したようで その連絡網 情報網が高山の言ってみれば宝なわけ いい仕事するにはいい坑夫がいる いい抗夫を集められるかが下請け会社の管理者の腕 力となるわけ
今回 そうやって高山が連絡してちょうど仕事が終わる現場の抗夫がいて しかもかなり有能な人で ちょうど次の現場を探していたところだったようで渡りに船という感じ しかもそこの所長とも高山はよく知っている中らしく 高山がまだフリーで仕事をしていた時 その所長の下で働いたことがあるという そこで所長の厚意でもあるが まだ仕事が少し残っているが 高山のところで働く方が日給がいいということで すぐにでも高山のところにけばいいという話になった その所長にとってもその有能な抗夫を高い日給で使うより 仕上げの段階なので彼より日給が安いいわゆる雑工でも間に合う仕事 だから所長にとってもプラスになる そんな事情もあったそうな

それで早速その抗夫が来てくれて しかも使える若い抗夫を②二ほど連れて それで結局 昨日やめた数人の穴はむしろ有能な抗夫がはいることになったと これも高山の好循環の勢いが引き寄せた運だろうか
若い抗夫の仕事ぶりを見たそうだがやはり使えると感心していた
若い抗夫はまだ10代の頃にフリーだった高山とも仕事をしたという
高山は覚えていないようだが そんな話も出て面白そうだった
高山の会社の勢いがいいことも 女性が現場で働いていることも つい先日の格闘技大会の結果も高山が負けたことも その所長の耳に入っている
それがトンネル業界だと 私も分かるようになった
つまり横の情報網が管理するものにとっても 働くものにとっても必要だということ 高山はその所長に時間を見つけて現場を見に来ると分かりますよと進めたらしい 自信がなければ現場を見てくれとは言えない それに元請けもそれを許している 普通は元請け同士の交流もないし まして下請けと元請けの交流もないに等しいという 格闘技大会を元請け二社が準備協力することなど稀有だという
抗夫が急に止めた問題はむしろ好転する結果となった
あと高山が話したことはA子ちゃんに関すること 仕事の合間に休み時間をとっていいと 十分とらないと体がもたないぞと注意したようだ 高山と同じような仕事 現場の見回りなどするようにと 高山の代わりをしろということなのだろう 時間を自分で管理しろと その権限を与えると いよいよA子ちゃんは高山代理となるのか 彼女もまだ悩むところだろうが これまでは高山の後ろからついて行けばよかったけど そうしてばかりではいけないということだろうある意味自立することを要求されたのか
ちょっと眠くなったので この辺で終ろうかな
どれじゃまた お疲れお疲れ

note再開・・・寝ようとしたらまた電話があって
Aちゃんら女性陣に関係することで 面白い展開になってきたので
追加して書いておこうかと
それに すでに11時前の段階で1万字日記達成してるんだけど
+数百字という状態ではギリギリセーフって感じだから
余裕をもって達成しておきたいよね
そういうこともあって追加のnoteになりました
0時までだから30分弱
高山からの電話の話は 格闘技大会後A子ちゃんは女子リーグを作るのに燃えているらしい 極真の後輩でかなり強い子がいて その子が柔術にkに大いに興味があるという その子はA子ちゃんに高山の話を聞いているらしく
高山にもトンネルの仕事にも興味があるという A子よりも2歳年下
高山は A子に次ぐ若い女の子を育てたいという思いを 先の電話で語っていたところだ それは今後のことを考えると 女子が今の2名では先細りするという 重要な役割を担う女子がトンネル業界には必要だという
どの程度の割合を考えているかは忘れたが8%ほどではなかったろうか
その根拠は分からない 高山自身もだいたいという感覚なのだろうが
女子職員抗夫がいることが 職場現場の活性化になると確信している
女子だからできる 女子だから気が付くということがあるという
現場の見学ということで若い子が来るらしい
そして時間があれば柔術を見せてやるという
どうやら新人発掘となりそうだが A子が力を入れたいのには女子リーグをつくって 小さいながらも大会を1年以内にでも開きたいそうだ
その話を父親も聞いて燃えている 道場というか練習場を作ってやろうという話 しかも屋根付きで でないとマットが濡れるという
家には広い庭があり 高山の事務所も離れを借りている その事務所の大半は 父親が手を入れ改修した そう言ったことをするのが好きな人なんだ
まして今回は娘の希望夢を叶える手伝いだから燃えてきて言うわけだ
高山も女子リーグを作った方がいいとすすめていた
男子に混じって格闘技をするのもいいが やはりいかんせん体力体格の差はどういようもないという A子は蚕糸に混じってトップ 優勝は難しいと感じたのだろう 優勝宣言はしていたが 負けず嫌いな子だから トップを取りたいという思いもあるだろう 若い子が入る可能性は高い 
元請けの女子社員も乗り気になって言うという A子に引っ張られる形だ
この展開も面白い そして高山の現場にまた若い子が入るかもしれない
その展開も面白い いまも父親の家にはマットを敷いて練習いているというが A子のために練習場を作ろうちう展開も面白い
というところで 再度の
お疲れお疲れ

高山の作品紹介
次回は「沖縄慰霊の日~相良倫子(さがらりんこ)さんに思う」
を紹介します

弱い者は生きにくい時代雑感

2017/11/21
弱い立場の人間や障害を持った人に、優しくない社会になってますね。

僕の住んでる所は、身体障害者の何故か多いところです。

施設があるからかなですが、詳しくは分かりませんね。


車を運転してたり何かにつけて、身体障害者に冷たいなと感じます。

少し前には、横断歩道を脚の悪い人が歩いてて、ここの信号は早くに変わるけど大丈夫かなと見てました。

やはり、青のうちに渡れなかったです。

そしたら先頭に居た車が、クラクションを思い切り何度も鳴らしました。

もう少しなんですよ。渡りきるのはね。それも待てないのかと、後続に居たから唖然とするしかなかったです。

わりと最近の事を書きますが、DVD借りに行っててアダルトもと思いまして入ったら、濃いサングラスを掛けた人がDVDのジャケットを食い入るように見てるんですね。

あー!これは弱視とかの目の悪い人だと分かりました。

知り合いに居ますからね。

そしたら客の一人が、メクラがそんなの見るなよと言い捨てたんですよ。

そのサングラスの人が、確かにじっとジャケット見てるのは邪魔ですよ。

それでも仕方ないし、どういう楽しみ方をするのか知りませんよ。それでも良いじゃないです。

メクラは無いだろうです。

急いでたんですが、カチンと来たので口の聞き方に注意しろよと言いました。

僕と多分同年代の普通の男でしたが、まさか反論されるとはって感じでこっちを睨むから、普通はそういう言い方しないよと言い返しました。

相手は僕の態度に腹が立ったのか、直ぐに出て行きました。

こういう事が良くあります。

レジで障害者の人が手間取ってると、後ろから野次が飛ぶとかね。

そういう度に反応は出来ないけど、なんだそりゃと見てますね。

体の不自由な人には優しくしようとか、当たり前ですよ。

当たり前が当たり前で無くなって、都合良く立ち回る人間が得する世界になりつつあるなあと、色々な事から思いますね。

処世術だけが上手いのが、上に立って行くっておかしいよね。

そういう点で、僕のトンネルの世界はそうは行きませんし、僕がそれを許しません。

こないだ、ある大きな元請けとの仕事が成立しました。

何故かは、そこはずっと使ってた下請けが有るんです。

僕はそこでフリーの頃に働いて、嫌気が差しましたけどね。

ずっと使ってるのを切って、僕の会社を採った理由は作業員の質です。

金額面は、ほとんどずっと使ってた所と変わりません。

弱冠、うちの方が高い位です。

それでも、元請けの所長と話してうちにした理由を聞くと、ずっと使ってた所の作業員がいつも変わらず、そしてナアナアで質が悪いからと言われましたね。

僕は、そこの会社が作業員を実力関係なく上手く立ち回る者を沢山残してるのを知ってたから、あーとうとうそうなるよなです。

僕の所は、例えば僕に対して上手く立ち回っても、一生懸命やってるかと実力です。

中には僕に取り入ろうとするのも居ますが、僕がそういうのを嫌いって知ると逃げますね。

僕は、少しだけ実力が上でも上手く立ち回る事によって仕事をサボるより、一生懸命の方を取ります。

勿論、年齢的に歳を重ねるとそういうズルさも必要です。

それは分かってるから、処世術だけで上に立とうとするのを嫌いますね。

ズルさも必要ですが若いうちは特にですが、ズルさよりも必死さです。

それを見ててベテランが、何々君少し休めよと言われるようなタイプですね。

若いうちから処世術を思い切り発揮しても、少なくとも僕の所では駄目ですね。

それといつもいつも同じ人間を使うかと言えば、やはりある程度使うと他所からの誘いの有るのとかは、他所の方が条件が良いなら行かせます。

そして、また力を付けて戻る場合も有るし、そのまま戻らないことも有ります。

常に新しい血を、ある程度入れます。

こういう世界ならわりと分かりやすいから良いけど、世の中そんなに分かりやすくないからね。

今のこの国を見てると、勝ち組って人達は生き残れ負け組って人達は死ね、と言ってるように思えるんですよね。

父の病気で病院を当たったりしてると、非常にそれを感じます。

弱いものは去れですよ。


国の予算を軍事費や居眠りしてる国会議員に向けるなら、福祉や弱いものの保護ではないのかです。

政治と言うのは、基本は弱いものの立場を守るのではと幻想してましたよ。

僕の知り合いの男性で、幾つか歳上の人が居ます。

この人、たまたま飲み屋で知り合って人柄良いから仲良くなりました。

しかし、世間知らずです。

正確には、当時は世間知らずでした。

高校を出て直ぐに結婚して、遊びを知らずに働いて来たからですね。


もうかなり前に知り合って、聞くと精神疾患をやって奥さんと別れて、子供も奥さんに預けて生活保護取ってます。

そこに行くまで相当奥さんにも苦労させられて、精神疾患も相当酷かったようです。

夫婦の事は分からないけどね。

その人、世間知らずですし、精神疾患と聞いて兄がそれなので参ったなでしたが、その人は物凄く人柄良いんですよ。

人に対しても優しいし、精神疾患が有るなんて知りませんでしたね。

それと、自分自身の悪い部分もきちんと話しますし認めます。

認めすぎる位で、そのせいで苦しんでるような所を時に感じましたね。

つまり、自己嫌悪が強すぎるんでしょうね。

全て自分自身が悪いと思ってしまうようです。

罪の意識が非常にあって可哀想でしたね。

だけど、正直で上手く立ち回れないとても良い人なので、色々話しました。

人間性は正直過ぎるほど良くて、少しでも良くなると良いなあです。


今はほとんど付き合いないけど、まあ、何とか元気なんだろうと思いますね。

人柄が良いから、変な事で騙されてなければ良いけどと思いますね。

その人の生活保護の金額を随分前に聞いて、え!?でした。

今では細かい金額は思い出せないです。

しかし、その時に細かく聞いたんですね。

それでは、食べて家があってそれだけじゃないと思いましたね。

貯金を持ってたらいけないとか、色々あるようです。

その人は、時に自分自身が生活保護を取ってるのは人様に申し訳ないと言いましたが、それは仕方ないでしょうと言いましたね。

それにしても金額の低さです。

人間は、食べて家が有るだけで生きては行けても、人間らしく生きて行けるのです。

人権って何?ですよ。人間って何?ですよ。

一部に生活保護の不正受給者が多いから、それはきちんとすべきですよ。

それでも、弱い立場になるにはそれなりの理由が有るんですよね。

その人の話しも、あーそれなら仕方ないし気にしなくて良いよでした。正直でしたからね。

それでも、年々金額は下がってるようです。

そういう事態に追い込まれた人間は、死ねと言ってるように思える事が有りますね。

多分、障害者の貰う金額も年々下がってるようですね。

この時代に、好き好んでそういう状態になるわけではないんですよ。

仕方なくですよ。

それをどんどん金額下げて、軍事費は下げずにって国の体制間違えてないか?です。


そうしてたら有る市長が、生活保護を受けてる人間のパチンコはいけないから取り締まりを強化する、と言い出したのを少し前に聞きました。

生活保護取ってるとギャンブルはダメらしいですね。

市長は強硬な姿勢を見せたせいで、人権団体から批判を受けて今は多分大人しくなってます。

パチンコしてるのが何回か見つかると生活保護止められるらしいです。

僕に言わせたらナンセンスですよ。

生活保護受けてて、貰う日に少しのパチンコが楽しみって人が居ますよ。

それが生き甲斐って人がね。

そんなのまで取り上げるのかです。

特に地方では、パチンコ位しか娯楽ってないからね。

人生の勝ち組、或いは上手く立ち回る人間が笑う世界ってどうなの?です。

実直に生きて失敗してって多いです。

その少し年上の男性は実直にの典型かもですね。


僕の業界で、ある時期振動病の申請が非常に増えました。

僕らの世界でも振動工具を使うから、何人かから証明を頼まれましたよ。

明らかに、そりゃあんた嘘だろうってのは書きませんでしたが、ある程度までは許して書きましたね。

そしたらかなり経って、不正受給者の一斉取り締まりが始まって、中には多分自殺だろうと言う人まで出ましたよ。

不正受給者と言っても、歳を取っててもうそれしか今はお金を取る道が無いからやってるんですよね。

それに関わった病院は逮捕されずに、不正受給者が知り合いでも何人か逮捕されました。

その中で非常に親しかった作業員が居たんですが、当時既に六十代で若い頃は仕事出来たらしいけど、僕が知った時はあちこち体が悪くて雑工やってました。

非常に働き者で、若い時の知恵で掘る方にもアドバイスしてましたよ。

振動病は、ある県の病院で高額なお金を払って認定貰うんですよね。

今は無理ですが、そういう場所が僕が知ってるだけでも全国に二ヶ所有りました。


認定貰うのに五十万円とも百万円とも言われてたけど、病院が有るのは間違いなくてもそういう噂って尾ひれが付くので、何とも言えないです。

その人も、そこで受けて認定貰ったらしばらくしたら不正で逮捕です。

ところが、二ヶ所の病院はニュースにすらならずに、未だに普通の病院として有るんですよね。

その人もやむを得ず取ったんですよ。

病院は何も無くて、個人だけが責められるっておかしいだろうです。

行方不明になった人も居ますよ。

それと、そのあと本当に振動病でも、今はトンネル業界からは滅多に認定されないと言われてます。

何らかの強いコネを使うとかでないと、まともに行っても相手にされないらしいです。

その不正受給があったからです。

必死に働いて、特にトンネル等は色々な後遺症出るんですよ。

昔は、一度しかトンネルの中で作業したことない漁師が、じん肺といって肺の病気の認定降りて高額の金額を貰ってたと聞きます。

まともに行っても下りないようになったのは、不正した人を責めるよりシステムを責めるべきですね。

オリンピックだオリンピックだと騒いでる、この国のシステムを責めるべきです。

オリンピックについて、選手や関係者には全く恨みはないし頑張ってです。

しかし、今やる必要があったのか?です。

福島のアンダーコントロール等は出来てないのに、嘘までついてもやる必要あったのかです。

福島の風評被害は良くないし、つくづく同情します。


先ずは復興でしょう。本当の復興をすべきでしょう。


今回は、色々システム或いはこの国対して怒りが有りすぎて、何時もより更に乱文になったけど、弱い立場の人間を助けるのが政治の一番の使命ではと思いますよ。

こないだ、仲の良い裏の世界の人とたまたま会って立ち話しになりました。

年齢は僕より少し上です。

一般的には悪いと言われてる人達の団体の人ですが、仕事柄何かと付き合いが有ります。

貸しはなくて、向こうに借りを作らせてます。

その辺りは細かく言えないけど、その人が今じゃ俺の世界も仁義とかそういうのが、これっぽっちもないよと嘆いてたのを思い出します。

社会全体が、そうなりつつ有るんでしょうね。
 
上手く立ち回る人間が重宝される時代って、悲しいですね。

今の状態では、幸せな国になりませんよ。


おわり

このnoteの目的
無名の作家高山の創作活動を支援すること
そして 彼のエッセイ「ガーターベルトの女」を原作にして作品化すること
あなたが魅力的なMという女性のとりこになりますように

エッセイ「ガーターベルトの女 番外編3」

2018/01/22
久しぶりの「ガーターベルトの女」の話しです。

タイトルをどうするかは、後で決めます。

「ガーターベルト」シリーズは、色々錯綜してるから難しいけど、まあそこは気楽に考えて下さい。

何故、今これを書くのかは、様々な要因が有ります。

一つは、父の入院です。

見舞いに行くと、どんどん弱ってるのが分かります。

僕は、父の血が最も濃く入った息子だと思うから簡単には色々言えませんが、非常に落ち込み、悲しいです。

父の事は、僕にしか分からない部分が沢山有りますし、人にどうこう言われたくないですが、親戚の一部は色々言いますよ。

そうして、父の事から我が家は引っ越す事になって、今は物件を見ながら部屋を片付けてます。

片付けの苦手な僕は、苦労してますね。

そういう時に、昔の電話帳が出てきました。

今も電話帳を持ってますが、今は完全に仕事用になってます。

そこに書かれてるのは坑夫と業者の電話番号や住所です。
 
基本的にスマホが駄目になっても人を集めるのに、これを使うから大丈夫です。

今回出てきた電話帳は、若い頃の電話帳で大量に落書きやメモ書きが残ってました。

僕は、メモ魔なんですよね。

今でも後から読むと意味不明な事や分かる事をあちこち書いてますね。

しばらく古い電話帳を見てたら、色々思い出しましたね。

昔は、こうして皆電話帳を持ってたんですよ。

色々思い出した中に「ガーターベルト」シリーズのMの事も、沢山書かれてました。

多分、女性では一番メモ書きが残ってますね。

それほど彼女を好きだったのでしょうね。

意味の分からない事も沢山書かれてました。

男性では、死んだヤクザのAの事が一番書かれてましたが、簡潔ですが本人が書いた文字や落書きも有りました。

ボロボロでしたし、捨てる事にしましたが、「ガーターベルト」シリーズは自分自身が二十代の頃に最も愛した女性と、死ぬまで友達だった男の話しです。

特に、二十代の頃の三人には、誰にも入れないような聖域があったような気がします。

そういう訳で、一つの電話帳からエピソードを思い出したから久しぶりに「ガーターベルト」シリーズ書きます。

その日は雨でしたね。

何時ものように友達のAとMの店で飲んでたら、Mの事が好きで貢ぎ物までしてた中年の医者が入って来ました。

僕が一人なら、頃合いを見て大抵店を出るんですが、Aが居たし客も少なかったから何となく居座りました。

Mもここで、その医者と二人にしないでと言う感じの視線を、こっちに送って来ましたね。

僕とAは、飲みながらくだらない話しをしてたと思います。

今度は、何処に遊びに行こうかとか、同い年のあいつに街で会ったけど変わってたとか、そういう話しですね。

勿論、AもMも好きな映画の話しもしてましたね。

Mは、僕らの相手もしてたけど、主に医者と話してました。

僕らは放って置いても良い状況でしたからね。

少し経つと、いきなり扉が大きな音を立てて開きました。

そこには、五十代から六十代前後の男が雨に濡れて立ってました。

男が着てるTシャツやズボンは汚れてて、髪も長く白髪混じりで無精髭も生えてました。

微かに、少し離れてても異臭がしました。

Mは、それを見ると冷蔵庫から瓶のコーラを出して栓を抜くと、その男に渡しながら言いました。

「お酒は駄目だし本当は追い返すけど、それを飲んだらそこにある傘で黄色いのを持って出ていってね。」と言いました。

ホームレスでした。

ズボンのポケットから古い長財布を出すと、飲むお金は有ると吃りながら言いましたが、Mがピシャリと言い返しました。

「アル中でしょ。うちではそういう人にお酒は出さないし、コーラで我慢して出ていって。」

ピシャリと言いながらも、何処かしら優しさが有りました。

男は、コーラをゴクゴクと一気に飲むと、口の中で小さい声でもう一本、と言いながら瓶をそっとカウンターに置きました。

Aや僕は、その男を飲み屋街で何度か見てました。

大抵、店に入れて貰えないか入れて貰えたら先払いで、静かに強い酒を飲んでました。

Aが、コーラをもう一本俺が奢るからおじさん、ここは帰りなよと丁寧に言いました。

僕は、ただ見てるだけでした。

医者の客は、不快そうな顔をして水割りを飲んでましたね。

Mは、もう一本コーラを出すとその男に渡しました。

男は、コーラをまたもやゴクゴク飲むと瓶をカウンターに置くと、黄色い傘を持って出ようとしながら小さい声で、ありがとうと呟きました。

男が出ると医者の客が、乞食が何でうろうろしてるんだ。

Mちゃん、良く来るのかと聞きました。

Mは医者の客に向かって、色々あるのよとだけ言いました。

突き放すような言い方でしたね。

そして、こっちに来て突然、最近観たテレビの映画の吹き替えが酷かったと笑いながら言いました。

医者の客は、気に入らないようで、乞食なんかに優しくしくしても何の得もないのに、と大声を出しました。

少し酔って来てるように見えましたね。

Aが、乞食とか今は言わないんだよ。医者ともあろう人が良く言うよ、と言い返しました。

医者の客は一瞬ビビったようでしたが、ビビった自分自身に腹を立てるように、乞食に土方にチンピラヤクザか、と大声を出しました。

皆、医者を全く無視してました。

Mが勝手に曲を選ぶと、これを歌えるでしょうと僕らにマイクを渡すと、一緒に歌ってと言うと曲がかかりました。

さだまさしの「防人の詩」でした。

当時、若かった僕らにとって八十年代初めのこの歌は凄く古いように感じたのと、さだまさし=暗いとかフォークとかダサいとかあったから、まさかMがこれを歌うと思いませんでしたね。

しかし、歌い出すと非常に上手く歌詞がしみじみと滲みるようでした。

Aが上手く被せるように、一緒に歌い始めました。

Aは、歌うのが好きで無かったから驚きましたね。

二人で歌う「防人の詩」はとても良いものでした。

曲が終わるとAとMが、良い曲だなと言いました。

僕は、良いとは思ったけど、AとMの知らない部分を何故か見たようで驚いてました。

Aは、僕に今度はお前も歌おうと言うと、今日は悪いけど帰ると言って席を立ちました。

Mがお金の計算をすると、Aは医者の客を指すとこの人の分もと、一万円札を出しました。

つりが、あっても良いよと言いながら店を出ながら、医者の客の頭を思い切り平手で叩きました。

人間なんて何時乞食になるかは分からんよ、と医者に言うと店を出ました。

医者の客は、驚いたのと怒りで顔が真っ赤でしたが、Aを追いかける度胸も無かったです。

Mは、医者の客を相手にせずに僕の前に来ると、またもやこないだ観た映画の吹き替えが酷かった事を、笑いながら話しました。

そして、僕にもあの歌を覚えてと言うと、ああいうのもたまには良いし私は好きだな、と笑いました。

Mは、流行を追うのが上手かったので意外でしたね。

医者の客はもう今日は帰ると言うと、お金はあのチンピラが払ったんだなと言いながら出て行きました。

しばらくMと二人で飲んでると、若い客が三人程ワイワイ言いながら入って来ました。

この店古いなあとか昭和かよと言いながらも、こういう所に美人が居るんだなと、Mに言いましたね。

初めての客のようでしたね。

かなり酔ってるようで、Mが何にしますか?と聞くと、貴方の電話番号とか言ってました。

Mは、面倒そうな態度を相手に分かるように出しましたね。

すると、一番身体の大きいな若い客が、お姉ちゃん舐めんなよと立ちました。

Mは、舐めてもママの味がまだまだするんじゃないの、と返しました。

身体の大きな若い客がMの胸ぐらを掴みかけましたが、Mはすっと避けるとあっちのお客様に迷惑だから帰りなさい、と強く言いました。 

身体の大きな若い客と他の二人が、僕を見ました。

良く見ると、まだ未成年ではないのかと言うのも混じってるようでしたね。

僕は、自分自身の頭の中の何かが弾けるのが良く分かりました。

相手に向かってにこやかに手を振りましたね。

すると、舐めてるのは姉ちゃんだけじゃなくておっさんもか、と言ってきました。

当時、二十代の半ばの僕におっさんはないだろうと思いながらも、イラつきが何故か有りました。

ホームレス、医者、Aの態度、何かしらその日は、歯車が狂ってるように思ってたからかも知れないです。

僕は相手の方に行くと、外に出ろと大きな声を出しました。

Mは、貴方達この人知らないのと笑いました。

一人が僕の高校の後輩らしくて、あ!っと言う顔をしました。

高校の名前を出したのと、剣道部のキャプテンだったかと聞いて来たので分かりましたね。

高校では、有る事件からそこそこ悪い事で有名になってしまってました。

高校の後輩は、身体の大きいリーダー格にあの人はヤバイよと言って止めましたね。

しかし、相手は表に出ようと扉を開けたから、僕は店の椅子を持ち上げると相手の頭に目がけて振り上げて打ちつけました。

相手は、相当驚いたようでしたね。

ダメージは、何処かを軽く切ったようで血が出る程度でしたが、椅子で殴られると思って無かったようです。

僕は、そのまま相手を外に出すとボディに二発、三発、四発殴りました。

相手は、うずくまるとごめんなさいと謝って来ましたが、顔を蹴りつけて早く帰れガキがと言いました。

僕の中に、何かしらの苛立ちが強く有りましたね。

若い連中は、逃げるように走って行きました。

身体は大きいけど、まだ子供でした。

店に戻ると、Mに俺にもコーラを頂戴と言うと、少し違う所で今日は飲むから後で合流しようと言いました。

Mは、分かったけど余りイライラしても仕方ないよ、とだけ言いました。

コーラを飲みながら知ってる店に行きましたが、いまいち盛り上がらずに酒も酔いが回りませんでした。

僕は、そのまま歩いて駐車場に行くと、Mと良く待ち合わせてた人気のほとんど無い場所に車で移動しました。

車の中でCDを聞きながら待っていると、Mの車が横に付けて来ました。

Mは、助手席に乗り込むとコーラをバックから二本出して、今日はコーラの日だねと言いながら僕に跨がりました。

Mの柔らかい脚と尻を感じると、少しだけ勃起しました。

Mは色々有るよね。多分この先は、もっと色々有るのかもねと言いながら、コーラを開けると飲みました。

今までも色々あったのを考えたらこの先も色々あるよ、とまた僕を慰めるように言いました。

そう言いながらもMは、腰を使って上に乗ったまま僕を刺激しました。

その日のMは、ミニスカートでしたが、ガーターベルトはしてなくて直接パンティがジーンズに当たりました。

ジーンズごしでもMが濡れて居るのが分かりましたが、僕のモノはMに対してなら百二十パーセント勃起するのに、その日は七十パーセント位しか勃起しなかったです。

Mは、それに気付くと僕に、色々有るけど私のコーラを唾と一緒に飲んだら元気か出るよと言うと、口移しでコーラを唾を入れて来ました。

Mの舌はそのあとも僕を慰めるように、いやらしく優しく口の中で動きました。

僕のモノは復活し始めました。

今日は、何があったと言うわけでは無いが、何かしら歯車が上手く回って無かったのが、Mの舌と唾とコーラで気持ちを切り替える事が出来ました。

Mは、素早く僕のジーンズを脱がせると、自分自身のパンティの間から挿入しました。

今日は中で良いからと言うと、妊娠したら結婚しようと笑いました。

そうしてしばらく動くと、僕はいくつもりは無かったのにMの中でいってました。

Mのあそこが、精液を飲み込むように収縮するのが分かりました。

Mがキスを何度も繰り返すと、機嫌直った?と言いながらゆっくり僕の上から降りました。

そして何度か二人で抱き合うとMがしっかり、しっかりと繰り返して言いました。

僕は、自分自身の頬を暖かいものが流れるのが分かりました。

Mの胸で泣いてましたね。

Mは、「防人の詩」を子守唄のように歌いました。

美しくて優しいけど滲みる感じでした。

その後、僕もAもMも色々な予測出来ない事に出合います。

Aは、この世にもう居ません。

僕は、歳と共に「防人の詩」をカラオケで歌うようになりました。

昔は、ダサいと思ってたものがしみじみ分かるようになりましたね。

今では炭酸系のジュースは滅多に飲みませんが、今度久しぶりにコーラを飲んでMを思い出そうと思ってます。

Mが、色々有るけどしっかり、と言ってくれるような気がします。

今年で五十歳になる僕は、Mも何処かで四十八歳になるのかと思うと時間の経過を思います。

しかし、MやAが僕に残してくれた物は大きく、未だに残ってます。

電話帳は捨てたけど、捨ててもそれは消えないです。

電話帳に書かれて居たメモ書きには、Mが僕にしっかりと言ったと書かれてて、横にコーラと書かれてます。


おわり

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「ガーターベルトの女 外伝」(フィクション編) 1
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