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「織田作之助賞」受賞作家の小林長太郎と彼が残したブログ「負荷」と記事を忘れない〜#170

ブログ「負荷」には およそ2年半のあいだに1842本もの記事がアップロードかされていますブログにアクセス出来なくなったので読むことがで出来るのは「負荷」読者の手によって残されたわずかな記事と私が記録した未コメントの記事のタイトルだけこのマガジンはそれらに出来るだけコメントしようという試み

【参考】第2回 小林長太郎まつり

ブログ「負荷」の0コメント記事~その11

猫が部屋を
2005/5/7(土) 午後 3:31

負荷さんは…ネコ派?…
部屋がネコちゃんに荒らされたのかも
自慢じゃないですが…かってうちには
6匹の子が居ました
そりゃあ大変です
小さいうちは兎に角
高いところに登りたがります
カーテンをスイスイ登ります
桐の和ダンスは爪とぎでズタズタ
エサ代もカリカリに缶詰め
バカになりません
でも好きだから飼っていました
大きくなると勝手に家出します
一応は皆去勢手術しましたが…
そうそう…病院代もかなりしました
まだその頃は何とかなりました
一人になった今は
贅沢しなくても苦しいですが
いや…ヤッパリ人よりゼイタクしてるかも

そんなこんなでオスメス2匹は
長いこと家に居ました
オスのジュンが無くなった時は
忘れられません
こんな事があるのか…奇跡みたいな体験
体が硬直して横になったまま動きません
もう無くなったと思いましたが
するとベットに上がってきて
仰向きに寝そべっている私の
胸に乗って来ました
私の目と鼻の先で顔を覗いています
そんな力がまだあったなんて
信じられなかった
ローソクの火に例えるなら
消えかかる寸前のひと輝き
ジュンの命の最後の輝き…力だったのか
それ以来…うちにネコは居ません
ジュンは鮮魚市場の
大きなゴミ捨て場で見つけました
小雨が降っていた6月の朝でした

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