出願

11月〜年明けにかけて28校もの大学院に出願を終えた。"良くできる"日本人はせいぜい5-6校しか出願しないらしいが、アメリカ人はこれぐらい出願してても普通なので特別多いわけではない。この手の話はアメリカの掲示板を見に行くと雰囲気が掴める。

上記で"良くできる"と書いたのは、国内の財団等から既に外部奨学金を獲得している者を念頭に置いたものである。外部の奨学金獲得済みの者は大学院側からすれば最も美味しい"お客さま"であり、余程アプリケーションの出来が悪くない限り合格できて当然だ。これを例えるなら、MBA受験において、社費留学生がトップスクールに合格しやすいのと同じことだ。こういうお客さまのことを英語ではCash Cowと呼ぶ。余談だが、合格体験記を読む際には、その人が外部奨学金を獲得済みか否かに注意した方が良い。

脱線してしまったので話を元に戻そう。今回の出願では、統計学を中心に受験した昨年から方針転換し、GRE Subject Mathの高得点を活かして、数学科と統計学科のダブル受験をすることにした。統計でもGRE Subject Mathの点数は見られるが、数学科の方が高得点が利いてくると考えてのことである。私の研究希望分野であるデータサイエンスの数理を研究している研究者は数学科と統計学科の両方に分散しているため、このような戦略を取ることができる。大学のランキングがばらけるようにしたつもりだったが、結局Top 20が中心となってしまい、Top 30-50程度のところをもっと厚めに受験するべきではなかったかと反省している。

具体的な出願先は以下の通り:

<米国私立:8校>
Princeton, Operations Research & Financial Engineering
Caltech, Applied Math
Carnegie Mellon University, Mathematics
Carnegie Mellon University, Statistics
Yale, Mathematics
Cornell, Mathematics
Purdue, Mathematics
Purdue, Statistics

<米国州立:17校>
University of Michigan, Mathematics
University of Michigan, Statistics
University of Wisconsin-Madison, Mathematics
University of Wisconsin-Madison, Statistics
University of Minnesota, Mathematics
University of Minnesota, Statistics
University of Illinois, Statistics
University of Texas, Austin, Mathematics
University of California, Irvine, Mathematics
University of California, San Diego, Data Science
University of California, Los Angeles, Statistics
University of California, Davis, Mathematics
University of California, Davis, Statistics
University of California, Santa Barbara, Mathematics
University of Utah, Mathematics
North Carolina State University, Statistics
Pennsylvania State University, Statistics

<カナダ:3校>
University of Toronto, Mathematics
University of Toronto, Statistics
University of British Columbia, Mathematics

North Carolina State UnivはMathを追加で出願するかもしれないが、期限が先なのでまだ判断を保留としている。

早いところだと1月中に意中の教授からコンタクトがあったりするようなので、今年はどのような反応があるだろうかと期待と不安が入り混じった気持ちで過ごしている。

なお、University of Utahからは期限の1週間前に出願したところ、まだ期限を過ぎていないにも関わらず意中の教授からコンタクトがあり、年明け早々にカジュアルなオンラインミーティングをした。彼の研究の方向性及び求めている人物像とマッチしているのか、熱烈なラブコールを受けたように感じた(私の理解が正しければ)。幸先の良いスタートを切れたように感じており、続いて他の大学からも続々とコンタクトが得られることを期待している。

最後に、国内の奨学金にも応募していたが、フルブライトが面接まで通過したものの、最終的には全滅だった。船井財団の副理事長が明言していたように、やはり年齢で落とされたのであろう。多様性を好まない日本人らしい結果である。日本の力に頼らずに自力で海外でチャレンジしていこうという思いを新たにした。

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