日本人の内向き志向?

先日GRE Subject Testを日本の唯一の会場である沖縄で受験した際、全国から集まった猛者、もとい同志はたったの6人(うち2名は外国の方だったような)であった。

コロナ禍のせいだと考えるのが普通かもしれない。ただ、自分はコロナ禍の影響は多少ある(元々アジアの学生がわざわざ日本に来て受験していた)にせよ、根本的にはそうではないと考えている。

根拠となるのはだいぶ前に書いた以下の記事だ。

ここに書いたように米国の大学院でPhDを取得した日本人は過去10年で激減している。これはコロナ以前のデータの話だ。

SNSで情報収集したところによると、何年か前までは全国で3箇所の受験会場があったそうだが、数年前ぐらいから会場が沖縄のみになってしまったそうだ。今回も沖縄以外の会場を見つけることが出来なかったので、会場は沖縄だけだったのだと思う。

この間、GRE Subject Testの科目からComputer Scienceが廃止されたので、それに伴ってGRE Subject Testの日本国内受験者が減ったこともあるであろう。ただ、それにしても減りすぎである。

以前の記事で指摘した①中国人、インド人の米国PhD進学者が著しく増加していること、に加えて②日本人の挑戦者自体も著しく減少していること、の二点が二つの現象の合理的な説明だと思う。

経済成長が低迷し、アジア諸国と比べても国民一人当たりの所得水準が落ち込む中で、なぜ日本人は挑戦しなくなってしまったのであろうか?

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