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GRE Subject Math①:再受験結果

更新が途絶えていた間、忙しかった最大の理由はGRE Subject Mathの対策にかなりのリソースを割いていたことにある。その甲斐あって、940点(96%)=ほぼ最高得点を達成することが出来たので改めてGRE Subject Mathの位置付けや対策について振り返りたい。

数学・統計学ではGRE Subject Mathの結果がとても重要だ。統計だと下位大学ではそうでもなかったりするようだが、上位大学、特に理論研究に力を入れているところだと重要性が高いと言える。事実、事前コンタクトやインタビューでもそれなりに高いスコアを示すことで興味を持ってもらえているという感触を得ることが出来ていた。

他方、一度目の受験で思い知ったことだが、留学生のスコアとしては850点(85%)はGoodではあってもExcellentではないということだ。純粋数学ではそうだろうとは自分でも思っていたのだが、Univ. of Michiganの統計学の教授と事前コンタクトで聞いた時にこのことを明言されてしまって結構ショックを受けたものである。そこで、再受験にあたってはGRE Subject MathでExcellentと言えるスコアを達成することが至上命題だったのである。幸い、コロナ禍の中でも全世界で受験が可能になり、日本でも沖縄(唯一の会場!)で受験することが出来て、上述のとおり最高パフォーマンスを発揮することが出来た。

では、Excellentと言えるスコアとは何なのか?シカゴ大学のGRE Subject Math対策講座の解説によると点数(scaled score)は重要ではなくpercentile(%)が重要であり、一般的に80%以上がGood, 90%以上がGreat, そして95%以上がExcellentとされるらしい。一度目の受験時のスコアは85%だったので、Excellentから程遠かったわけである。ちなみに90%以上ならばそんなに大きな違いはないらしいので、とりあえず90%以上を達成することが目標になる。とはいえ、中国、インドの留学生は95%以上だらけだと思って良い。日本人は留学生枠で戦っていくので、中国、インド人に負けないためには95%以上を目指すべきだ。

ちなみにこの試験、開示されている情報があまりに少なすぎて対策も取りづらければ、採点方式が非常に分かりづらく、どれぐらい正解すればExcellentが取れるのかという目処も立てづらい。さらに、試験の難度が年々高まっていることもあり、数少ない公開情報さえあまり当てにならない。英語圏でも情報が極めて少なく、かつ日本語で書かれた情報は5年以上前で難度が今よりずっと低い時の感覚で書かれているので注意が必要だ。そこで次の 二つの記事でModern GRE Subject Mathの対策リソースについてまとめることとしたい。

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