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鬼束ちひろ「Castle・imitation」-ビデオゲームの歌たち | 森田一郎の毎日戯文 #219

ドーモ、森田一郎です。

ゲームの音楽、聞いてますか?
古今東西のビデオゲームにはBGMが付き物です。音源の進歩により歌が入ることもしばしばになりました。また、著名ミュージシャンの歌う主題歌なども珍しくなくなりましたね。
というわけで、どういうわけか森田の心に残ってるゲームの歌の話を今後しばらくしていこうと思います。

さて、「Castle・imitation」なのです。こちらはカプコンがPS2で発売したRPG『ブレス オブ ファイアV ドラゴンクォーター』の主題歌でした。同作は今でいう、いわゆる“ローグライト”的なゲームメカニクスを取り入れた作品でした。森田は国産RPGについては不得手の部類に入るのですけれども、『ブレスV』については肌に合いなかなかやり込んだ記憶があります。今思えば、ゲームプレイもさることながら、そのキュートで、グロテスクで、焦燥感と閉塞感に溢れる世界が気に入ったのでしょう。

そして、同作とセットで思い出に残っているのが今回紹介する曲、「Castle・imitation」です。青空を感じさせる爽やかなピアノメロディーに、若々しい怒りを表現する歌詞が乗ります。

『ブレスV』でプレイヤーこと主人公は、少女に空を見せるため、大深度地下から地上を目指すことになります。主人公は旅行きのなか、窮地を救うも主人公を蝕む諸刃の剣、ドラゴンの力を獲得。主人公は力はあるが使えないジレンマを抱えながら、体制に抗い、ひたむきに地上を目指します。

「Castle・Imitation」が強く私の印象に残っているのは、若々しく直情的ながらも爽やかで心を打つゲームの物語と、曲の伝える印象が見事に一致していたからでしょう。

なんか上手いことこの「食い合わせ」の良さを伝えようとしたのですが、とっ散らかった印象です。なお、『ブレスV』についてはPSのゲームアーカイブスには入っておったと思いますが、現世代および次世代機では残念ながら遊べません。
そうした点でも、ある種のノスタルジーをそそるゲームと歌でございました。

またあした。

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