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コロコロルギア

こんにちはいちょーです。今回はチームのルギア担当として結構ちゃんと触っていたルギアについて一旦の区切りを迎えたのでnoteにまとめようと思います。とはいえこれは体でしかなく、かっこいいルギアサムネnote見つけちゃったので僕も真似したくなっただけです。幸運なことにCL宮城、新潟と連続して白ルギアを使い、それぞれBest32, Day2進出と悪くない成績を残すことができ、その縁もあってチームメイトのともぽんくんにかっこいいプレマをプレゼントしてもらったりもしました。写真中のスリーブはそのときの賞品で、横のカードは実質チャンフェスです。これで僕の欲望は9割満たされたのですが、ルギアの調整自体は大真面目にやりましたので、ちゃんと見ていこうと思います。最強だとは思いませんが、環境次第では出てきても不思議ではない、そういうデッキだと感じました。

まずはリストからです。

環境ではほとんど見ないジャッジマンベースのルギアです。博士ベースではエネを失いすぎるというのも非常に気になりますが、それ以上にルギアでジャッジマンを打たないというのが勿体ないからです。環境でジャッジをいちばん強く打てるデッキは絶対にルギアです。

ジャッジマンを打つデッキの筆頭としてよく上がるのはアルギラでしょう。確かに先攻2ターン目にアルギラが打つジャッジマンはそのまま試合を決定づけるパワーがあります。しかし、アルギラは後手でそのパワーを持ち得ません。詳しくは僕の過去の記事を読んでもらえればより良いのですが、ナンジャモでは先1で動いた相手にもう数枚の手札を与えるだけになり、ではメインで採用しているジャッジマンはというと、これ以上ないハードルを自分に課すだけのカードになります。ジャッジ前にエネとアルセVが揃っていたとしてジャッジとトップを合わせた5枚でアルセ上を用意しなくてはなりません。現物があればいいですが、ハイパーボールでは手札は残り2枚です。スターバースでサポートとダブタを持ってくるのがほぼ固定になってしまいます。そしてその持ってくるサポートも博士を入れていない場合はナンジャモかジャッジで、相手が事故っていないなら打ってもいいかもしれませんが、事故っている際に一方的にアドバンテージを得る選択肢がなく、再びジャッジを打つ羽目になります。不安定な状態で後続を用意するというハードルがまた付きまといます。私はこれを解決するのに、スクールガールを多投していたリストを使っていました。

読み飛ばしても構いません

ルギアは後手1でもジャッジマンを強く打つことのできる唯一のデッキです。かつての僕はかぜよみをふとうのつるぎにたとえていましたが、これは非常に良い比喩だと今でも思います。ただの即席充電ではなく、選択肢が多く、価値の高い3ドローです。アーケオストラッシュは鋼エネ1枚とは比較にならないほどのバリューがあります。博士ベースのルギアはバーネットを失っただけのデッキになりがちですが、ジャッジマンで相手のペースを遅らせながらなら、現環境の速度にも比較的ついていきやすいです。中でも重要なのがパオジアン対面で、先にパオジアンに走られたり盤面を作られたりしてしまうと逆立ちしても勝てないので、そこを咎めにいくにはジャッジマンは必須に思います。

ではなぜジャッジマンベースなのかを見たところで、細かいリストについても掘り下げていきましょう。

ルギアVstar-ルギアV 4-4
ルギアというデッキは安定感が最大の課題です。その安定感の根底のカードを絞るというのは考えられません。序盤にジャッジマンを連打し、かぜよみコストのアーケオスを頑張って探しにいく都合上、手札はどうしても細くなりがちで、ルギアVstarをハイボで探していく余裕がないというのも理由になります。

アーケオス4-アーケン0
アーケンを採用しても安定感が劇的に向上するわけではないため、アーケオスのみの採用としています。

チラチーノ-チラーミィ2-3
ルギアデッキのデッキパワーは非エクのカードパワーに依存します。カビゴンが相手にかける圧力はたかがしれており、簡単にアーケオスを狙わせやすかったのがかつての白ルギアの欠点でした。しかし数エネついたチラーミィ、チラチーノの相手への圧力はかつてのイベルタルほどの水準があり、非エクを押し付けての有利なサイドレースが実現しやすくなりました。負けん気ヒートタックルで60チラーミィを取られているとリザードンにすら勝たないこともままあるので70を採用しています。(ジャッジベースで)仲間を呼ぶをしたからこそ勝ったという人は60にすればいいと思いますが、多分そんな人は地球にいません。ルギアを呼んだところでトップで奇跡が起きなければ風読みをするだけです。なぜならアーケオスが落ちているのならその落とす工程でルギアが引けているはずだからです。100負けを98負けにする無駄な足掻きではなく、環境トップとの勝率を意識すべきです。

カビゴン 1
チラチーノは革新的なアタッカーでさながらイベルタルの再来ですが、進化ポケモンだという点で大きく劣ります。ルギアやアーケオス、ネオラントでベンチが潰れる都合、進化ポケモンは小回りが効きにくく、種で汎用性の高いアタッカーの採用は必須と考えました。

かがやくリザードン 1
こちらも種のアタッカーですが、中でも最もスペックの高い1枚です。チラチーノにエネを多く投資する都合上1エネでサイドを複数とる可能性のあるリザードンは必須です。

ネオラントV 1
サポートを触るのに必要なため1枚採用。バーネットがないことからネオラントのサイド落ちに困ることもそう多くはなく、崩れたを引き込みにくいことからも最小限の採用にとどめています。

ミュウex 1
ジャッジマンのお供としてリスタートでその足腰を支えるとともに、アタッカーとしても運用可能です。ルギアとミュウの板挟みが相手のギラティナに強く睨みをきかせるだけでなく、サイド1の際にリザードンexを倒すことも可能です。チラチーノ、かがやくリザードン等相手しなくてはならない強力な非エクが多くいるために相手を奇数進行に押し込む能力が高く、勝ち筋として強力に機能します。

ボール類 2-4-4-1
強いキャプチャーアロマことマスターボールをエーススペックとして採用、安定感を底上げしてくれます。他の候補にはプライム等がありますが、何を採用するにしろそれを探しにいく手段はなく、であれば安定感を底上げするのが最優先だと考えています。また、チラーミィを置く優先度が高いことからスーパーボールではなくネストボールを採用しています。

ジャッジマン-ナンジャモ-博士の研究 3-3-1
手札リセット系を中心に、ジャッジマンの先の強い選択肢として博士を1枚追加で採用しています。後手1ナンジャモのパワーが微妙なのは先述の通りですので、好みでジャッジマンを4にしても良いかと思います。

ボスの指令 3
本来は4枚採用してマウントを取っていきたいですが、そう枠があるわけではないので3枚に留めています。多くのデッキがビーダルやセグレイブ等足回りをカウキャ/ボスで狙ってから最後の大型を取り合うというような試合を想定していますが、このデッキはどちらかというと序盤からルギア、チラチーノを押し付けていくデッキですので意外とこの枚数でもどうにかはなります。

テーブルシティ-崩れたスタジアム 1-1
リーグ本部が様々な場面で苦しいこと、崩れたスタジアムは勝ちきるためにどうしても必要なカードであることからこの配分としています。本部は序盤の風読みや、アルギラの最後の詰めでギラが本部を貼りながら前に出てきてミュウに要求を重ねてくる、かがリザがサイド2の時に技が打てない等意外と刺さってしまいます。

エネルギー 計16
以前までの白ルギアは序盤を手張りカビゴンでやり過ごすルートや最後のアヤシシ特攻の価値が高かったためにダブルターボをフルで採用していましたが、今はそれほど価値がありません。逆にルギアやミュウがダブタ抜きで4,3エネ用意できることの方が重要で、他のエネを優先して採用しています。

とはいえ入れたいエネがそんなにあるわけではなく、各所で機能するエネをバランスよく採用しているといった具合です。セラピーエネルギーはロストマインやベンチ狙撃が環境から減っていることからカビゴンが前で生存していてさらに大きく不利になることの少ない環境になっているからです。最悪ジェットエネルギーでどうとでもなります。有利を超有利にする程度のカードでしかないと考えています。トドロクツキやロストギラティナよりアルギラの方がシェア率が高く、またアルギラ対面でVガードが2枚欲しい(ミュウとルギアに1枚ずつつけたい)ことからVガード2,ミスト1という配分になっています。

有利不利と環境適性の話

リザードンに対しては微有利から五分、パオジアン超不利、アルギラ有利、Lo系列超有利という具合です。

パオジアン、中でもカイナ入りに手も足も出ません。ルギアとパオジアン自体は2-2交換ができますし、チラチーノを使えば1-2だと思われるかもしれませんが、その実チラーミィは手裏剣で取られてしまいます。さらに序盤にチラチーノがすべて消し飛ぶとカイナを返せるアタッカーが存在しません。チラーミィを2体並べるとその2枚を手裏剣され、1体だとルギアとチラーミィに手裏剣、削れたルギアがごっつぁんされるという有様です。普通にやっては勝つことができません。ですのでジャッジマンで相手の出足を挫く必要がありました。

とは言ってもジャッジベースでも不利なのは変わりません。旧レギュのパオジアンはVIPパスを完璧に使わないと山の質も低くボールも不足した不完全なデッキでした。しかし現在はそれがポフィンに変わり、2ターン目以降でも十分な展開とそれによる復帰が可能になっています。ジャッジベースでないとまるで勝たないというのは当然として、別にそれでも勝つわけじゃないということです。

一方で何より優れているのがコントロール耐性です。イダイナキバ、カビゴン、ピジョットコントロールetc, etcと多数あるコントロールですが、そのいずれもが環境ツートップのリザパオに強い、あるいは場合によってはアルギラにすら強いというのを主張点にしています。環境最初期の現在は未だ数が少ないですが、いずれ増えてくるのは火を見るよりも明らかです。その際に、たとえばコントロール自体を使うのか、安定感やパワーを落としてメタパーツを入れたリザパオを使うのか、そしてあるいは環境デッキの中でもコントロールにそもそも強いデッキを使うのか。さまざまな選択肢がありますが、コントロールに強いデッキの筆頭がルギアだと考えています。

相手に対処しにくいリソースで入れ替え手段を多数確保し、非エクで青天井も一定火力の連打も両立させているというのは、コントロールキラーそのものです。これに安定して勝てる構築を組むのは相当難しく、もしできても環境のその他のデッキに対して不安になりすぎるでしょう。

カビゴンが流行った場合、パオジアンもそのデッキパワーを落として歪な構成にせざるを得ません。具体的には特定のカード2枚を入れる訳ですが、そういった際にはジャッジの通りもよりよくなりますし、カイナ入りも減ってくるはずです。というわけでルギアのひとまずの研究結果と、パオジアンが減ったり、カイナ入りが消えたり、カビゴンが増えたりするとルギアもいい選択肢になるかもしれないよという話でした。

余談

時たまヒナツやジニアを取っているルギアが散見されますが、基本的にヒナツでいいと考えています。アーケオスを取っている際、そのアーケオスを捨てるハイパーボールがあるはずですから、ルギアVstarを探せるメリットよりもチラチーノまで用意できることの方が優れています。逆にハイパーがないのであればどうせかぜよみをするだけですので、やはりジニアではなくヒナツを優先すべきだと思います。また、ザクロ入りはもう本当に意味がわからず、それならアーケンでも入れてる方がマシだと思います。

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