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ICI ART WEEKS 造形作家「山田勇魚」作品展 開催

 ICI総合センターではICI ART WEEKSとして、2019年11月8(金)と11月15日(金)の2日間、造形作家の山田勇魚氏の作品展を行います。イベントに先駆け、山田勇魚氏の単独インタビューをお届けします。

山田 勇魚(やまだ いさな)プロフィール

「いさな」は、日本の古語でクジラを意味します。

1988 神奈川県生まれ
2009 多摩美術大学グラフィックデザイン科入学
2010 東京藝術大学デザイン科入学
2014 東京芸術大学美術学部卒業
         東京芸術大学大学院美術研究科デザイン専攻入学
2016 東京芸術大学大学院美術研究科デザイン専攻修了
         東京藝術大学デザイン科教育研究助手 着任
         山田勇魚個展(ACT/東京)
2017 山田勇魚作品展(伊勢丹新宿店/東京)
2018 山田勇魚個展 From The Seabed(代官山蔦屋書店/東京)
2019 東京藝術大学デザイン科教育研究助手 離任
         山田勇魚作品展-Lost and Found-(伊勢丹新宿店/東京)
         山田勇魚 立体作品「輪廻」特別展示(レクサス小倉/福岡)

初めてICI総合センターに来られた時の感想

 数多く色々な試みをされている施設だなと思いました。外部から人を呼んでオープンにし、自社の技術を使って何か、面白いことができないか。その化学反応というか、そういうものを求めているというのが、今の時代っぽいなとも感じました。

今回ICI総合センターで作品展を行う意気込み

 ICIに来られるお客様と、普段のお客様は違うと考えています。普段のお客様は美術作品を見に来られる方が多いと思うのですが、ICIに来られる方はそもそも技術に興味があったり、そこで働いていたりする方だったり。あとは公開日には近隣の方も来られると思います。そういった方々がICIという場所で、どういった感想を持たれるのか、どういった反応をしていただけるのか非常に楽しみにしています。僕も公開日には在廊していますので、直接、お話ができればと考えています。

今回の作品展での注目作品

 今回オリジナルで作りたいと思っているのが、新しく作った『漂流シリーズ』という作品です。カモメの中に漂流物が入っていて流木にとまっている作品です。
 今回は群れで表現したいなと思っています。より大きな大木というほどじゃないのですが、流木に6羽とか10羽とかたくさんのカモメが止まっていっているというような作品。
 今までの作品というのは、2つ以上の樹脂は使っていません。クジラでもなんでも単体の作品になっています。複数体が群れを作って作品になるというのは今後のシリーズでも少し取り入れていけたら面白いかなと思っていますので、実験的な試みが初めて見られる展示になるかと思います。

ICIでの作品展の際に鑑賞して欲しい、オススメの順番

 全ての作品のコンセプトが『付喪神』といって『モノに宿る魂』というテーマで作品を作っています。
発表した順番は『付喪神シリーズ』『帰港シリーズ』『漂流シリーズ』です。
 もちろんどの順番から見ても楽しめるようにはなっていますが、僕が発表した順番を追っていただけると、何となく、その「歴史」や「作品がこうやって変化していったんだな」というのを楽しめるかと思います。

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『付喪神シリーズ』について

 付喪神のシリーズは『モノに宿る魂』というテーマです。「物を捨てるな!」と言いたいわけではなく、使えなくなる最後の時まで大切に使いたい、という思いを大事にしています。例えば昔の日本だと、包丁塚とか人形塚とか、なんでも使えなくなったものを最後に供養するという文化がありますよね。最終的な別れは免れないと思いますが、「感謝の気持ちをモノに対して持つ」というよう思いを少し持っていただければ、優しい目でみられると思います。「感謝の気持ちをモノに対して持つ」というよう思いを少し持っていただければ、優しい目でみられると思います。

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最後に…来場される皆様へ、メッセージ

 私の作品のテーマは『付喪神』といって、その言葉自体にはあまり身に覚えがない人も多いと思います。ずっと使ってきたものを大切に想ったり、自然のモノを愛でるという気持ちは誰でも持っていると思うので、そういうのをちょっと思い起こさせるような作品になっています。作品自体のきれいさとかグロテスクさとかを楽しむのもいいのですが、裏に込められたメッセージもちょっと想像しながら見ていただけると、より楽しんでいただけるかと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

■山田勇魚 作品展『ヨリシロのカタチ』ご案内

公開日:11/8(金)、11/15(金)
時 間:14:00~17:00(交流会17:00~18:00)
入場料:無料 
各回、定員数:30名(先着順)
対象:高校生以下の方は必ずお申し込みをした大人と一緒にご参加ください。
お申し込みに際してのお願い:
1アカウントにつき、1名様でのご案内とさせていただきます。
日にちに関わらず、作品展と交流会のお申し込みは各1回ずつとさせていただきます。

各回、お申し込み先:
・11月8日(金)14:00~17:00 作品展(申し込み期日:11/7(木)17:00〆)
https://atnd.org/events/109508?k=e68ba0b68685d25d64d6c59c32b0d1a7

・11月8日(金)17:00~18:00 交流会(申し込み期日:11/4(月)17:00〆)
https://atnd.org/events/109509?k=aa79f5e316741d477cd8820dce58512c

・11月15日(金)14:00~17:00 作品展(申し込み期日:11/14(木)17:00〆)
https://atnd.org/events/109510?k=c287a2e73c7362ab3c2a6d1c07e41ae8

・11月15日(金)14:00~17:00 交流会(申し込み期日:11/11(月)17:00〆)
https://atnd.org/events/109511?k=58abcbbc3850d735d1a9428f6b320dd4


■山田勇魚 問い合わせ先


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これらの設備は共創パートナーに開放しており、イノベーションの実現に向けて利用していただいております。ICI総合センターでは現在共創パートナーを募集しており、こうした設備などに、興味をお持ちいただいた方は、公式ホームページまた、各種SNS、noteへのコメントなど、どのような形でも構いません。一度連絡いただければ幸いです。

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