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YAPC::Hiroshima 2024で気づいた子どもに戻れる場所の大切さ

いてもたってもいられず、片道3時間のバスに揺られてYAPC::Hiroshima(以降ヤプシー)に参加してきた。

YAPCはYet Another Perl Conferenceの略で、Perlを軸としたITに関わる全ての人のためのカンファレンスです。 Perlだけにとどまらない技術者たちが、好きな技術の話をし交流するカンファレンスで、技術者であれば誰でも楽しめるお祭りです!

公式サイトより

とても多くの気づきがあったので書き留めることにする。

ヤプシーって大人が子どものままでいていい場所なんだなぁ

この感覚を思い出せたのが一番の収穫だ。

じきに3歳を迎えるうちの子どもたち(双子)はブロック遊びが大好きだ。自由に大胆に創造し、家だか車だかよくわからないカラフルな塊を自慢げに見せてくる。

私の所属するヌーラボは実にエンジニアにとって素晴らしい環境だ。私自身毎日楽しくソフトウェアを作って過ごしている。あまりに楽しいためブロック遊びで盛り上がるうちの子どもたちと何にも変わらないなと常々感じている。

ヤプシーも同じだと思った。

大の大人たちが自分たちの作り上げたものを嬉々として紹介し、皆目を輝かせて聞いている。疲れたら廊下に出て出会った人と話し。スポンサーブースで配られるノベルティを嬉々として収集する。
その日、広島国際会議場地下2階は大きな子どもたちで溢れていた。

残念ながら、こと仕事の領域においては大人になったら純粋に楽しむことが難しくなる。

しかし、私は「大人は人生を楽しんでいる姿を子どもに見せる義務がある」と考えている。心から愛してやまない惑星のさみだれの一コマを引用する。

水上悟 惑星のさみだれ 2巻より

前夜祭、本編と2日続けて、たまたま隣の席に大学生が座っていた。ふたりともひとりぼっちで参加しており非常に緊張した様子だったが、話しているうちに好きな技術領域について語ってくれるようになった。懇親会では見知らぬ誰かと楽しそうに話している姿を見かけた。

きっと彼ら学生や20代の若者に対して、おっさんになってもエンジニアって仕事は楽しいぞ。技術さえあれば自由で喜びに満ちた人生が待っている!って姿を、登壇者や参加者たちは見せることができていたんじゃないかと思う。そうであることを切に願う。あの会場に死んだ魚の目をした大人はきっといなかった。

noteを公開したら彼から連絡があった。本当に嬉しかった。

そして、僕自身も勇気をもらった。
この生き方を選んでよかった。これからも僕の人生はきっと面白い。って心から思った。

そもそもなんで参加したの?

t_wadaさん、そーだいさん、とほほさんに直接会って話したかったから参加した。

t_wadaさんの質とスピードのスライドを見て全国規模のカンファレンスで登壇することを目指すようになった。著書、スライド、ブログを追いかけた。エンジニアの目指す姿として最も影響を受けた人だ。

デブサミ2023ではリレーセッションで共演し、共にベストスピーカーを受賞した。

しかし、オンラインでの登壇だったため直接話すことができず、ずっと会いたいと思っていた。

そーだいさんは私と同じく広島に縁の深いエンジニアであり年も近い。オープンセミナー広島2020での登壇は、このままではいけないと自身を変えるきっかけをくれた。久しぶりに会いたいと思った。

とほほさんについては説明不要だろう。

ヌーラボにおいて私はプロジェクトマネージャやスクラムにおけるPOを担っている。なので、現在業務でプログラミングをしない。Perlについてもほとんど知見がない。

講演内容については全然わからない可能性があり少し不安であったが、人に会いたくて申し込んだ。
全くの杞憂であった。

@muno_92さんの参加ブログにすごく素敵な言葉があったので引用する。

濃い技術話をたっぷりと聞け、こう自分が知らない・そこまで詳しくない事を「よく分からんけど面白い・すごい」と感じながら聞けるのがカンファレンスの良い所だよなー、と再認識出来るとても良いカンファレンスでした。

明るくない技術領域の話もあったが、
「よく分からんけど面白い・すごい」そして楽しいに溢れていた。

この数年間の巡り合わせに感謝する

ここからは個人的な雑記と謝辞だ。

コミュニティ活動を始めて5年が経つ。たくさんの人と関わってきた。
ずっと会いたいなと思っていた人にヤプシーの会場でたくさん会うことができ、本当に幸せだった。


感謝の言葉

何者でもない私に光をあて、コラムの掲載や勉強会の開催をしてくれたFindyの北川さん、まっきーさんをはじめとする皆さま。飲みにいけてとても嬉しかったです。私の人生に大きな彩りを与えてくださりました。

そしてコラムを作ってくださったモーリさんずっと会いたいと思っていました。このコラムは私の誇りです。

SNS上では長い付き合いでしたがやっと直接会うことができた方々。驚きと感動をありがとうございます。

そしていつもの広島メンバー。広島に帰ってきたって安心しました。皆さまが5年前の右も左もわからない私に優しく接してくださったおかげで、今こうしてエンジニアとして楽しく生きていられます。本当に感謝しています。

そして初めてお会いした皆さま。
あなた方との出会いが、私をまた一歩前に推し進めてくれるんだと思います。またどこかでお会いしましょう。


ここには書ききれないほどたくさんの人に出会い、そして感謝している。

例えばt_wadaさんとは育児の話をした。
まだ子どもが小さいためプログラミングには触れさせていないが、ブロックなど論理的な思考を鍛える遊びをさせているようだ。こんなたわいもない会話を偉大なエンジニアとできたことに感動した。

とほほさんとのツーショットを子どものように喜んでいる姿にほっこりした。ほんと、大人が子どもになれる場所だ。

そーだいさんとは喫煙所でグータッチをして軽く言葉を交わした。楽しかった。
それだけで十分だ。彼とはまたそのうち会えるだろう。

とほほさんを平和公園で見かけたので、ハイテンションでファンです!登壇ガンバッテクダサイ!!!と声をかけた。
懇親会で話した際に覚えてくれていた。このツーショット写真はもう自慢したくてたまらないほどだ。

私にとってYAPC::Hiroshima 2024は人生を振り返るようなカンファレンスであった。本当に参加してよかったと思う。

冒頭にも書いたが、ソフトウェアエンジニアが所属や立場を超えて、純粋に技術の話で子どもみたいに盛り上がれる場所ってとても大切だと思う。

いつかうちの子どもたちが20分くらいならじっと椅子に座れるようになったらこの光景を見せたい。大人になっても好きなことをして、自由に生きていいんだってことを伝えたい。そして、できればその時は登壇者でありたい。

本当にたくさんの刺激をもらった。
自発的にブログを書きたい気持ちになったのは久しぶりだ。

これほどの素敵な場を広島に作ってくれた、運営メンバー、登壇者、スポンサー、そして参加者の皆さまに心から感謝する。


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