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MIHO MUSEUM / I.M.Pei

 ミホ・ミュージアム2021年秋季特別展 日本絵画の名品(アメリカ中西部ミネソタ州最大の都市ミネアポリスにあるミネアポリス美術館コレクション(Minneapolis Institute of Art:通称 Mia〈ミア〉)
 10月早々、滋賀県甲賀市 森の中の美術館を訪れました。プリツカ―賞建築家 イオ・ミン・ペイ氏の設計による美術館は、初めての訪問。山の木々を車で抜けてきた森の中、さすが宗教法人の運営する美術館周辺はきれいに整えられ、来館者を向かい入れています。
 レセプション棟で受付を終えて、カートに乗って森の中の美術館棟に向かう。トンネルへと進む歩いて5分程度の軽い坂道の枝垂れ桜の誘導路、100mぐらいのタイムトンネルを抜けるとアート作品のような吊り橋の向こう200m先に30段ほどの石段のうえに美術館の入口が見える。茅葺風のシルエットの建物のほかには森の中か地下に潜っているようだ。エントランスホールに入ると正面にガラステラス窓越しに日本庭園の松、その彼方に森林の借景がひろがっている。美術館内部の床と壁はすべて大理石で覆われています。
 青い顔料のグラデーション、デフォルメされた描写、濃淡の水墨の筆使い、大胆で印象的な構図、繊細でち密な表現、内面から湧き出る感情。東洲斎写楽、葛飾北斎、喜多川歌麿、伊藤若冲、狩野山雪、俵屋宗達、与謝蕪村、曾我蕭白など、時代を彩った人気絵師のリアルを存分に楽しみました。
 森の中の地下階から美術館を出るとそこには秋が待ってくれていました。

 ミネアポリス館の日本美術コレクションの中から、初の里帰り作品を含む 92件を選りすぐり、中世から近代にわたる日本絵画の変遷を辿ります。水墨画・やまと絵・琳派・狩野派・文人画(南画)・奇想派・浮世絵・近代絵画と、江戸絵画を中心に日本絵画史の主要ジャンルをほぼ網羅した展示となります。(秋季特別展 ミネアポリス美術館 日本絵画の名品 より)

 桃源郷をモチーフにしたMIHO MUSEUMの旅は、レセプション棟から始まります。枝垂れ桜の並木道に誘われ、トンネルと吊り橋を越えて美術館棟に至るアプローチをお楽しみください。そして、山に溶け込むように佇む美術館でのひとときを、心ゆくまでお過ごしいただければ幸いです。(ミホ・ミュージアム 施設案内より)

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ペイが手がけたパリ・ルーヴル博物館のアイコニックなガラスのピラミッド
 かつて仏「ル・フィガロ」紙に“悪趣味”なデザインと評されたガラスのピラミッドも、今やポストカードに描かれる典型的なパリの風景として、エッフェル塔を凌ぐ存在だ。ルーヴル美術館の館長を務めるジャン=リュック・マルティネズ氏は「モナリザ、ミロのビーナス、サモトラケのニケに並ぶ傑作であり、ルーヴルの現代のシンボル」だと形容している。
リスペクト: 102 歳のビジョナリー、建築家イオ・ミン・ペイに関する論争と擁護 Redshift by Autodesk  

 一世紀を生きてきた建築家は、二十世紀の近代建築の巨匠たちに師事して歴史を見てきたが、アジアで育った彼がアメリカに渡りその評価を受けるための時の流れは、長い苦難の道のりであったに違いない。

イオ・ミン・ペイ(Ieoh Ming Pei、1917-2019)Wiki画像

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