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アレハンドロ・アラヴェナ: 私の建築哲学―コミュニティが参加するプロセスを

10年前、チリで100家族が住める住居の建設を依頼された際、アレハンドロ・アラヴェナ氏は珍しいことに着目しました。貧民街やスラム街に息づく知恵です。小さな住居空間がひしめく大きなビルを建てるよりも、柔軟性に富んだ「ハーフ・ホーム」を提案し、各家庭が住まいを拡張していけるようにしました。問題は複雑でしたが、当事者たちが協力するという、実にシンプルなソリューションを考え出すことに成功。アラヴェナ氏は、黒板とチョークを使い、彼のデザインの美しい写真を見せながら、3つのプロジェクトを紹介しています。その紹介を通して、新しい角度から物事を考え直すことで、大きなメリットをともなった見事なデザインが可能になることが明らかになっていきます。

Alejandro Aravena: My architectural philosophy? Bring the community into the process
https://youtu.be/TMuZQVlO4vM
Alejandro Aravena 2016 The Pritzker Architecture Prize
https://www.pritzkerprize.com/laureates/ale-jan-dro-ara-ve-na

 南太平洋のトンガ王国のフンガ・トンガ フンガ・ハアパイ火山が1月15日(2022年)に激しく噴火しました。大噴火と津波による被害に対する支援が、太平洋周辺の国々で今後必要になってきます。一ラグビー・ファンとして少しでも被害の状況が穏やかなことを願っていますが、建築に携わる技術者として出来る支援は、今回も積極的に行えることが多々あると思われます。自然災害のたびに気づかされることは、日頃の準備とテクノロジーの進化への探求心へのたゆまぬ努力に尽きます。

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