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小学校4年生向け生成AI導入授業①

今までに色々試してきたものをまとめて、小学校4年生向けの「生成AI導入カリキュラム」を考えて実践してみました。悪くなさそうに思います。
1時間目:図工「AIによる絵画の鑑賞」
2時間目:国語「AIと詩を作ろう」
3時間目:道徳「AIと考える『絵葉書と切手』」

事前調査

授業の前に子どもたちに聞いてみました。「意味を理解している」とした子が多かったわけですが、この思い込みを崩していきます。

1時間目:図工「AIによる絵画の鑑賞」

まず、この動画を見せて「AIは絵を見分けるのが得意」ということを知らせます。

次に、この絵を見せて、「AIは絵を描くことができる」ということを知らせます。

更に、この動画を見せます。これをみると子どもたちの目線は完全に「AI、すげえ」になります。

ここからが本題。「今、ここでAIに絵を描いてもらうこともできるよ」と伝えます。「えっ!」と驚く子どもたちにBing Image Creatorを紹介します。
「何か、描いてほしい絵がある人、いる?」
猛烈な勢いで手が上がります。結果、こんな絵が生まれました。

「小学校のクラスの子供 男の子が18人 女の子が17人 アニメ風」

「バンドウイルカ 海 ジャンプしている 青いイルカ かわいい 写真」

この辺りまでは、単純に「すげー」「かわいいー」と歓声を上げていましたが、徐々に雲行きが怪しくなっていきます。

「猫 35匹 じゃんぷしてる かわいい ちゃいろ 外にいる」

「キモッ!」「なんだ、これ!」
PCやスマホで見るとそうでもないかもしれませんが、教室の75インチの大型ディスプレイに映し出されたこの絵はなかなかの迫力でした。そして止めを刺したのがこれ。

「にわとり かっこいい  サングラスしている 叫んでる とさかある 鶏小屋にいる」

授業後の感想

子どもたちの感想からいくつか拾ってみましょう。

「最初はできないこともあると思ったけれど絵も描けるとは思いませんでした。 AIはほんとにすごいです。」
「てきとうなのかとてもちゃんとしているのかしりたいです」
「AIはやってくれることもあるけど人間でやったほうがいいこともたくさんあるので AI はあんまりたくさん使わないほうがいいと思います」
「AIは作業が速くて計算もしているが、おかしなことも多い」
「AIは、色々な情報を持っていて判断力が速い機械。私は、AIは、色々な仕組みがあると思うのでもっと知りたいです。」

全体的な印象はこう変わりました。

肯定的な印象が増えましたかね…。1時間目はここまで。2時間目は、また違った方向からAIに迫ります。

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