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家庭科のICT活用は4種類でOK

こんにちは。ぐうぽんです。

昨年、家庭科こそICT活用できる教科、という記事を書きました。

そして自分なりに1年間指導してみて、改めて家庭科はICT活用が色々できるなーと感じました。
そこでわかったのは、「たった4つの方法」さえ知っていれば、どんな単元でも使えることでした。今回それをまとめてみます。

①動画の提示や撮影

一番簡単なのが、教師の動画提示です。

天候や気候、時間の確保等で実習や実験ができない内容や、より深く学ばせたい場合に、動画はとても便利です。

NHK for Schoolは教科書に基づいた動画が多く、10分程度と短くまとまっています。
チャプター機能もあるので、ほしいところだけを選んで再生できるのも良いです。
YouTubeには種類豊富な教材がアップされています。自由製作等のアイデアに重宝しました。

令和6年度は教科書改訂もあり、紙面に二次元コードが大幅に増えています。
予習復習を兼ねて自学自習に使わせるのも良いです。

また、児童生徒に写真や動画を撮影させるのも効果的です。
昨年度はすべての実習や作品づくりにタブレットを用いて、作業等を撮影させました。

撮影には、実習や作業をその場限りに終わらせず、実施後のふり返りで改善点を探したり、自分たちの成長の過程を見返したりする意味を持たせています。
実際、撮影した動画を見返して問題点を見つけ、次の修正につなげた児童もいました。
生活を今よりも良くする。それが家庭科の意義です。

②アンケート

家庭科は、調理を中心とした実習が十数時間あります。
実施内容は概ね決められていますが、ちょっとした付随するものについてはアンケート等を取って決めました。

昨年では、ご飯とみそ汁の「だし」を決めるときに実施しました。
1回目は教科書どおりの煮干しと昆布で実習しましたが、ご飯とみそ汁を両方作るときのだしは児童の意見を反映させました。

だしアンケート

結果は圧倒的多数でかつおぶしでしたので、2回目はかつおぶしで実施し、大満足の実習になりました。

他にも手縫いで作る作品のアイデア、炒め物の材料、おやつ作りにも使えると思います。

私は使い慣れているベネッセのミライシードを使いましたが、GoogleのJamboardやメンチメーターを使ってもいいと思います。
メンチメーターについては以下の記事を参照ください。

③学習のまとめ

いわゆるプレゼンテーションです。

学習したことをまとめるのに、ICTは適しています。
普段から総合等で活用はされていると思いますが、家庭科でも近年は持続可能な社会との関連で、環境に配慮した生活の提案が授業に組み込まれています。
そんなときにICTを使うのも良いかと思います。

情報をネット等から収集し、取捨選択し、自分の知識や経験と紐づけて一つの結論を出す「情報活用能力」は、この先どんな場面でも通用する技術です。

ぜひ家庭科をプレゼン能力の育成や文章力向上に役立ててみてください。

④絵や文で表現

最後は、絵を描く方法です。

家庭科は文章で表現するより、絵で表現したほうがリアルさが伝わることがあります。
ペイントアプリを使って、考えを具現化するのも面白いです。

例えば

・食事の献立
・衣服のアイデア
・作ってみたい布製品

などは、文章よりも絵にしたほうが伝わりやすく感じます。

適した衣服を絵で描く

なお、端末の環境によっては直接描画が難しい場合もあります。
その際、紙に書いてもらい、作品をカメラで撮影してClassroom等で共有すれば同等のレベルになります。
これも立派なICT活用です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介したICT活用は、家庭科のみならず他の教科でも応用できます。
特にメンチメーターは、とある先生が社会科で活用し、意見のまとまりが一目瞭然で画期的だったと大絶賛されました。
意見集約にはもってこいのツールですので、おすすめします。

家庭科を、より身近に、そして理論を理論ぽくせず、楽しく面白くする一つの手段として、ICTをぜひ活用してみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!!


家庭科の授業記録

ICT活用に関する考察をまとめています

国語(言語活動)もやっています


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