見出し画像

協働学習ならFigjam最高!

 前回JamboardとFigjamの比較をして、Jamboardが使えなくなっても何の問題もないことを説明しました。というより、Figjamの方がずっといいじゃんっていうことで、今回は校内研修で行ったFigjamを取り上げながら、Figjamの良さを紹介したいと思います。


Figjam使って校内研修をやってみた!


 ICT支援員なるもの、先生方の一歩先を行かなくては!というのは冗談ですが、忙しい先生方に代わって、少しでも新しい情報を見つけて紹介できればと常日頃考えています。そこで、ある程度自分がFigjam使ったところで、先生方と校内研修をやってみました。
 次の画像は校内研修で用いた研修内容のひな形です。

校内研修の内容

校内研修の流れ

①第1回アンケートの実施
②猫派と犬派に分かれて、それぞれ良さを付箋に㏚する。
③それぞれの良さの発表
④どの付箋の㏚がよかったか投票する。
⑤第2回アンケートの実施
⑥研修の評価。

校内研修の流れを少し詳しく解説

①学習課題や学習のテーマについて、まず、アンケートを取るというのはよくある授業の流れの一つです。今までアンケートを取るにはフォームでアンケートを作成して行うというパターンが多かったと思います。しかしFigjamには。簡単にアンケートを行うガジェットというものがあります。今回はそのガジェットを利用して、あなたは猫派、それとも犬派っていうことでアンケートを行いました。この手法はモラルジレンマ学習やテーマ学習の導入でも簡単に利用できると思います。

②次にそれぞれアンケートで答えた猫派、犬派の先生方に分かれてもらいそれぞれもよさを付箋を使って㏚してもらいました。ここで便利なのがFigjamに標準で備わっているセクションという機能です。
 校内研修では、タブレットが導入されるまではほとんどの学校は模造紙で紙の付箋を色分けして張って、最後はそれをマジックでラベル付けするっていうことを行っていたと思います。たまにラベル分けが違っていて、何回か訂正して汚くなってみたいなことはよくあったと思います。
 しかし、このセクションというのは模造紙の役割もして、さらにセクションの中にセクションを配置できるので、ラベル分けや訂正も簡単に行えます。校内研修はこれからFigjamというのが当たり前になりそうです。

③発表は、セクションや付箋を拡大して見せることができるので、模造紙の世界では遠くからは何を書いているのか全然わからないといった問題もありましたが、そんな問題も解決です。ここがデジタル模造紙、ホワイトボードを使う大きな利点だと思います。(最後に保存も当然可能です)。

④これもFigjamの優れた所ですが、Figjam教育版には投票機能(ハートマークなどを付箋に貼り付けることができる)が標準であります。投票できる数も設定できますので、単に一票して評価するのではなく、子どもたち同士で多く評価しあ合うこともできます。

⑤授業では、協働学習の結果、自分の考えが変わることもあります。それが共に学びあう良さでもあります。そこで、もう一回アンケートを取って、自分の押しである猫派、犬派の考えが変わったかやってみました。一人だけ考えが変わった先生もいました。

⑥最後に研修を評価してもらいました。Figjamのガジェットの中に、評価グラフなるものがあってそれを利用しました。左に行くほど評価大、右に行くほど評価小というグラフで、すぐに視覚化できます。評価は全員が評価するまで非表示にしておくこともできます。

 こんな感じでFigjamを使って協働学習体験研修をやってもらいました。思ったよりFigjamは簡単だし、使えるねっていう評価をいただきました。
 是非、こんな感じで一度Figjamを体験してみたら、授業にすぐに取り入れることができるんじゃないでしょうか。何度も言いますが、セクションやガジェットは本当にお勧めです。

Figjam最高なんだけど、欠点がただ一つ


ページを利用するにはFigmaに切り替える

 単体ホワイトボードとしては最高のアプリですが、ジャムボードでよく使われていた、個人がそれぞれのカードで学習したり、グループごとにカードで学習させるためには、Figjamからこの画面のFigmaというアプリに切り替える必要があります。(切り替えはアプリ内で切り替えが可能です)。
 Figmaになると、操作パネルがおしゃれなFigjamからいきなりビジネスパネルに変更になってしまいます。カードのページ数はジャムボードのように20枚という制限はないので、35人学級でも、個人ごとに課題を学習させるということは可能です。しかし、操作パネル等の使い勝手が本当によくないです。(主観ですが)。この点がよくなれば、最高の学習アプリだと思うんですが、元々はビジネス用のアプリなので、教育用に使う限界がそこにあるようにも思えます。特にこの操作パネルの地味さは教育用としては改善の余地大だと思います。

 自分としては、ホワイトボードはFigjamカード学習はCanvaの使い分けが理想なのではないかと思っています。

次回はFigjamとCanvaを取り上げて、その比較をしてみたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?