障害者の「困った」をみんなの「よかった!」へ変える(面接)アイディペンデント通信Vol.49

障害者向け国家公務員採用試験が行われています。昨年(2018年)8月に発覚した国の障害者雇用水増し問題を受けて急きょ実施が決まったものです。
しかし、今度は採用面接でのトラブルが報じられています。


トラブルとしては
・予約殺到により初日に受付中止が発生
・受験者全員の面接を終える前に内定通知を出す
・資料などのスキャンデータをメールに添付して提出するよう求める
などです。

国家公務員の採用は筆記試験自体難関です。しかし、その後の面接はさらに難関のためこのようなトラブルが起きてしまうと大きなストレスを応募者に与えてしまいます。
そればかりでなく、障害者雇用水増し問題に引き続いてこのようなトラブルが報じられると、無事採用されても自分の力を活かして働くことができるのかという不安も応募者に与えてしまいます。

そもそも国は障害者雇用促進法に付随して、障害者への合理的配慮指針を定めています。

同指針は障害の内容に応じて
・面接時に就労支援機関の職員等の同席を認めること
・面接の際にできるだけ移動が少なくて済むようにすること
・面接時間について、体調に配慮すること
・面接について筆談、文字によるやりとりや試験時間の延長等を行うこと
などを求めています。


今回のトラブルのように早い者勝ちであるかのような状況が生じたり特定のPCスキルを要求したりすると、就労支援機関の職員等の同席を希望している人やすぐに申込みができない障害の場合はそれだけで不利になってしまいます。これでは国が定めた同指針の趣旨が損なわれます。

国には自ら定めた指針の趣旨をきちんと把握した運用を望みたいと思います。

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