障害者の「困った」をみんなの「よかった!」へ変える(クレジットカード)アイディペンデント通信Vol.12

買物の際に現金ではなくクレジットカードやICカードを使うというキャッシュレス化が進んでいます。また、様々な企業や店舗がそれぞれポイントカードを発行しています。便利でお得ですから、たくさんのカードを日常的に持ち歩いている方も多いのではないでしょうか。また、海外旅行の際には、日本よりはるかに現金が使われなくなっている国、旅行者が多額の現金を持ち歩くのはあまり安全でない国がありますから、カードの重要性はより高まります。

このように便利なカードですが、たくさんの種類のカードが日常的に使われるようになったために、視覚障害者の方には新たな不便が発生しています。大きさの差、溝や穴の有無など、視覚以外でも識別できるよう配慮されている紙幣や硬貨などと違い、カードは区別が難しいからです。

この問題を解決しようと、株式会社エポスカードは、今後発行・更新されるクレジットカードにはすべてエンボス(浮き彫り処理)をして、カードを識別しやすくすると発表しました。カードの表面に3つエンボスが印字され、目で見なくても触るだけで同社のカードは識別できるようになります。

たとえ視覚障害がなくとも、ポケットの中に複数のカードが入っている場合、このエンボスは役立ちそうです。少なくともそそっかしい私はポケットからクレジットカードを出すつもりでSuicaを出してしまうことがたまにありますが、同社のカードではそのようなことはなくなります。

また、この視覚偏重という問題はクレジットカードに限った話ではありません。一例を挙げると、たとえば、名刺を作る際、記載される文字情報やロゴ、絵柄を入念にチェックされる方は多いと思いますが、名刺の紙質や形が企業イメージに適合しているかまでチェックするという方はそれほど多くありません。しかし、人によって認知特性が違い、視覚を重視する人もいれば、視覚以外、例えば触覚、嗅覚を重視する人もいます。形が似ているものの区別を視覚だけで行わないようにするという観点は、属性を問わず多くの人にアピールしたい場合、大切かもしれませんね。

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法律事務所/合同会社アイディペンデント

ユニバーサルデザイン・バリアフリーの普及、また障害者が働きやすい環境は、すべての人や会社をも元気にすることに着目して各種研修、コンサルティング等を行っています。 http://idependent.jp/

アイディペンデント通信

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