障害者の「困った」をみんなの「よかった!」へ変える(クリスマスケーキ)アイディペンデント通信Vol.37

そろそろクリスマスですね。
クリスマスといえば美味しいケーキですが、ケーキの上にはよくプラスティックでできたデコレーションが乗っていますよね。
きれいでかわいいですがこのデコレーションは事故の原因になることがあります。

たとえば、50歳代の方がカフェで食事中にケーキの上のプラスティックを誤飲してのどに詰まらせ、救急搬送され手術したという事故が報告されています(※1)。
注意していてもプラスチックが割れていたり、ケーキの中に埋まってしまっていたりすると大人でも気づきにくくなりますから危険です。
この事故では幸い1週間未満の治療で回復されましたが、小さな子どもや高齢者の場合でしたらもっと重大な事故に繋がるおそれがあります。

このような食べ物と食べられないものが混在していることから生まれる危険は視覚障害者の方にはもっと大きくなります。
特に視覚障害者の方から危険だとの指摘が多いのは、お弁当の中に入っている緑色のギザギザしたシート(バラン)です。


食事の際に区別できず、バランごと口に入れてしまうからです。視覚障害者の方からは食べられるバランを作ってほしいとの要望が寄せられていました。

そこで最近注目されているのがお弁当に入れる食材それ自体をバランにしてしまおうというアイデア商品です(※2)。お弁当に入れるにんじんやチーズ、ハムを切り抜いてかわいい形のバランにしてくれます。最近は100円ショップなどでもよく見かけるようになりました。

誤飲の心配だけでなく、お弁当から出るゴミまでなくなるといううれしい副次的効果も好評です。

先ほどの事例でもケーキの上のプラスティックを食べられるもの、たとえばクリスマスケーキなら食べられる砂糖菓子のサンタクロースにすれば危険はなくなります。

障害者の視点は、障害者だけでなく、高齢者にも子どもにもそれ以外の人にもより安全で安心な環境を提供します。

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※1
http://www.jikojoho.go.jp/ai_national/search/detail.do?id=0000282696
※2
https://kokubo.co.jp/goods/kk-320.html
https://kokubo.co.jp/
株式会社小久保工業所 たべれるバランキット

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アイディペンデント通信

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