障害者の「困った」をみんなの「よかった!」へ変える(とろみ)アイディペンデント通信Vol.59

五目あんかけやかに玉などで料理をより美味しくしてくれるのがとろみです。

このとろみがバリアフリーのためにも大きな役割を果たしてくれることはご存じでしょうか。

嚥下障害の方が飲食する際にこのとろみがとても大切だからです。

嚥下とは耳慣れない言葉ですが飲み込むという動作を指します。この飲み込むという動作が難しい状態を嚥下障害といいます。
脳卒中や認知症、加齢などにより生じます。たとえ障害でなくても術後に嚥下機能が働かないこともあります。

事故の原因になりやすい食品というともちやアメなどが思い浮かびますが、嚥下障害の場合水が特に危険です。
水は流動性が高く気管に入ってしまいやすいからです。

これを解決してくれるのがとろみです。とろみをつければ流動性が低下しゆっくりと喉を通っていくため障害があっても飲み込みやすくなります。
飲料に混ぜてとろみをつけてくれる粉末が販売されています。

かつては唾液に含まれる成分(アミラーゼ)により分解されてせっかくのとろみが時間が経つとなくなってしまう問題がありました。
しかし技術革新によってこの問題が解決されたものが普及しています。

最近では病院や介護施設の自販機にもコーヒーや緑茶にとろみをつけてくれるものが登場しています。

介護をしていると年を重ねても今までと同じ食事をしたいという高齢者の思いを強く感じます。

このような試みが広がっていることはすばらしいと思います。

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アイディペンデント通信

日本で生まれたユニバーサルデザインのアイデア、また、ユニバーサルデザイン・ダイバーシティに関するトピックなどをご紹介しています。