Team DANKAI

ニッサン・ザウルスを駆って耐久に欠かさず出場するチーム・ダンカイ。
出場のきっかけは旧車レースの仲間と飲んだ時だった。
酒が入れば気持ちもよくなる。
思考はボヤ～となりつつも心は太平洋より大きくなって、
12耐なんてさチョロいぜ、かかってこいコノヤロとなってしまった。

「フェアレディSP311にノーマルエンジンを載せて出れば勝てるじゃん！」てなもんだ。
強いエンジン、燃費もまあ悪くない。断然有利じゃんと盛り上がった。
「ところでさあ、どんなクルマが出てんだ？」少しだけ冷静なのがひとりはいる。
「ポルシェ、エリーゼ、アルファ、シビック、ロードスター、ザウルスじゃね？」
まてまてSPじゃヤバいじゃんとちょっとマズい感が漂ったところでメンバーのひとりが立ち上がった。
「ワシ、ザウルス持ってまんねん」
「ザウルスが総合優勝したことがあったよねえ」
おおおおお！参加の前から祝勝会の夜が更けたのだった。

チーム作戦は賄いでライバル達に差をつけること。
耐久は食だ！食は笑顔だ！笑顔はエネルギーだという三段論法が成立したのだった。
しかし、クルマの整備で集まれば酒が入り祝勝会が始まってしまう。
そのためマシンの仕上がりはいつもギリギリ。肝心の食材の手配もギリギリだ。
チームの運営はチーフメカを中心にまとまっている。これはチームづくりのヒントになる。