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誰も評価していない東京パフォーマンスドールを語る #5 [カバーソング編]

東京パフォーマンスドールがダンス・ハウス・ユーロカバーした原曲とカバー曲のSpotifyリスト(不完全版)です。(一部非ダンス系楽曲あり)


ロコモーション

原曲は'62年にリリースされたLittle Evaによる「The Loco-Motion」。 カイリー・ミノーグが'87年にカバー。 翌'88年にストック・エイトキン・ウォーターマンプロデュースによって再レコーディングし、タイトルを「The Loco-Motion」と改題。

東京パフォーマンスドールのベースとなっているのはカイリー・ミノーグ版。構成メンバーが異なる2バージョンがリリースされている。

  • 1stアルバムに収録されている「初代東京パフォーマンスドール」名義のVer.

  • ベスト盤「TPD COLLECTION」に収録されている -un-released version- 

アレンジはT.Tashiro-MSTが担当。


誘惑のブギー

原曲はBaccaraが'77年に発売したディスコチューン。

カバーは木原さとみの2ndソロシングルとして'91年にリリース。アレンジはT.Tashiro-MSTが担当。

個人的にはこのあたりの時期の木原のネチッこいボーカルが好き。


ストレート・アヘッド

Kool & the Gangが'83年にリリースしたアルバム「In the Heart」に収録されているファンキーなディスコナンバー。

東京パフォーマンスドールのカバーは、2ndアルバム「Cha-DANCE Party Vol.2」にてユニット『ゴルビーズ&米光美保』名義で収録されたものが初出。しかし、こちらはノンストップ仕様のため、単体の楽曲として聴きたいのであれば、シングル「夢を」のC/Wか、ベスト盤「TPD COLLECTION」で聴くことをオススメします。

アレンジはT.Tashiro-MSTが担当。


ブギー・ワンダーランド

偉大なソウル・ファンクグループ「Earth, Wind & Fire」が1979年にリリースしたシングル。

1stアルバム「Cha-DANCE Party Vol.1」に木原さとみと米光美保、TPDの大黒柱2人のデュエットによってカバー。こちらもノンストップ仕様のため、単体の楽曲として聴きたい場合にはベスト盤「TPD COLLECTION」がオススメ。

アレンジはT.Tashiro-MSTが担当。


LOVE IS THE ANSWER

「ハッスル」のヒットでも知られるVan McCoyによる'74年に発売された作品。

2ndアルバム「Cha-DANCE Party Vol.2」に『ゴルビーズ&米光美保』によって収録。現在までノンストップ仕様での音源のみのリリースとなっている。

アレンジはT.Tashiro-MSTが担当。


恋はシャンソン

フランスのポップス歌手Claude Françoisにより1973年に発売された「Chanson populaire」が原曲。

篠原涼子の記念すべきデビューシングル。にするにはちょっと弱い気がする。

アレンジはin Voiceが担当。


愛のさざなみ

昭和の時代から活躍し続けている大歌手。紅白に初出場したのは1957年!! この曲は1968年にリリース。日本レコード大賞特別賞受賞曲でもあり紅白歌合戦でも歌唱された曲でもある。

カバーではこの手の曲が最も得意な木原が担当。ハウス寄りのアレンジとザ・歌謡曲の体で歌う木原の歌唱のアンバランス感は好みが分かれそう。

アレンジはThousand Sketchesが担当。


FAME

こちらは以前にも紹介したアイリーン・キャラの映画主題歌をカバーした楽曲。

アレンジはT.Tashiro-MSTが担当。


天使のらくがき

'69年にダニエル・ビダルがフランス語でカバー。その後、日本語訳された歌詞で歌い日本でもヒットしています。(上で紹介しているのはリバイバル版で当時の作品とは異なります)

TPD DASH!!の「DASH!! Cha-DANCE Party Vol.7.5」に収録された櫃割香奈子のソロナンバー。

アレンジはThousand Sketchesが担当。


ブギウギ・ダンシングシューズ

Claudja Barryは1970年代後半から80年代前半にかけて多数のディスコヒット曲を生み出したカナダの歌手。この曲は'79年にリリースされたアルバム「I Want to Be Love By You」に収録。

木原さとみの1stシングルとして発売。サウンドとしては間違いなく進化しているのだけれども木原のボーカルで歌謡曲感というかチープ感が増してる気がする。

ライブ「ダンス・サミット」でも盛り上がるし個人的には好きな曲。

アレンジはT.Tashiro-MSTが担当


カメレオン・カフェ

ヨーロッパを拠点に活動していたD.D. Soundが'78年にリリースしたディスコチューン。

篠原涼子のデビューシングルのC/Wとして収録。原曲のテイストがかなり残ったカバー。

アレンジはT.Tashiro-MSTが担当。


恋は流星

1973年に細野晴臣プロデュースの『扉の冬』で、シンガー・ソングライターとしてデビュー。大瀧詠一の代表曲、『夢で逢えたら』を歌唱していることでも有名。「恋は流星」は吉田美奈子の通算3作目にあたるシングル。

東京パフォーマンスドールを卒業後、角松敏生がプロデュースを手掛けたアルバム「FOREVER」('95)に収録されている。

世界的なシティポップブームにより再評価され2020年にアナログ化された。


バッド・ディザイアー

1980年代後半から活躍したユーロビートユニットF.C.Fによる大ヒットナンバー。

東京パフォーマンスドールのカバーとして収録されたのは1stアルバム「Cha-DANCE Party Vol.1」('90) オリジナルの発売から約1年ほどしか空いておらず、タイムラグがかなり短めの曲である。

ノンストップ仕様でない音源としては川村知砂のシングル「誓い」のC/W、ソロアルバム「CHISA from Tokyo Performance Doll」でオリジナルヴァージョンを聴くことができる。

ライブ「ダンス・サミット」で観客が最もアガるナンバーの一曲。アレンジはT.Tashiro-MSTが担当。


天使のささやき

1960年代に活躍したアメリカの女性ボーカルグループ。日本語タイトル「天使のささやき」は'74年に発売され日本でも大ヒットを記録した。

ゴルビーズとしての2ndシングルとしてリリースされ、東京パフォーマンスドール名義の1stアルバムにも収録されているが、さすがにこのタイトルのカバーは厳しかったと言わざるを得ない。

ボーカル、コーラス共に明らかに力量が不足している。勢いで押していけるタイプの曲でもないため選曲を見誤った感じが否めない。

T.Tashiro-MSTによるアレンジも今ひとつ冴えない感じ。


誓い

The Stylisticsは1968年に結成されたブラック・ミュージックグループ。「誓い」(原題 : You Make Me Feel Brand New)はアルバム「Rockin' Roll Baby」('73)に収録後、'74年5月にシングルとして発売され大ヒットした曲。

川村知砂のソロデビューシングルとして選曲。テンポをかなり上げてダンサブルに仕上げている。バラードヴァージョンもあるのだが、川村の歌唱力がそこまで高くないので原曲に近いバラードよりも断然シングルバージョンの方がいい仕上がりになっていると思う。

アレンジはT.Tashiro-MSTが担当。


手紙

「夜明けのスキャット」をはじめ多数のヒット曲を持っている由紀さおりである。紅白にも13回出場している。ドリフにもでていた。2011年にはPink Martiniとのコラボでも話題になった由紀さおりである。

この曲は由紀さおり5曲目のシングル。

Thousand sketcheSのディープなハウスアレンジで耽美な雰囲気ただようダンスミュージックへの落とし込みが印象的なナンバー。

歌っているのは篠原涼子。東京パフォーマンスドール2ndアルバム「Cha-DANCE Party Vol.2」でのノンストップ仕様の音源のみでしかリリースされていない。


SMOKE ON THE WATER

UK出身の超有名ハードロックバンド。1972年にリリースされたアルバム「Machine Head」に収録された楽曲。

東京パフォーマンスドールではベスト盤「TPD COLLECTION」('95)のボーナストラックとして初収録。歌っているのはViVA!。

怒られるタイプのカバー。 アレンジはin Voiceが担当。


WE SHOULD BE DANCING

80年代後半、ユーロビート界を牽引していたストック・エイトキン・ウォーターマンが唯一プロデュースした日本人アーティストKAKKO(=鈴木杏樹) 

(Spotifyでは当時の楽曲が未配信のため藤井隆とのリバイバル・コラボ版を掲載)

'90年にUKでリリースされたデビューシングル「We Should Be Dancing」を穴井夕子がソロデビューシングルとしてカバー。KAKKO本人が日本語詞を担当している。

アレンジはT.Tashiro-MSTが担当。原曲よりもポップでキラキラ感が増している。


ファンタジー

ブギー・ワンダーランドに続いてEarth, Wind & Fireから2曲目の選曲。この曲も前回の記事で触れているので割愛。

歌っているのはゴルビーズ&米光美保。


星に願いを

原題「When You Wish upon a Star」。 ディズニー映画「ピノキオ」の主題歌として使われている名曲。映画は見たことがなくても曲は知っているという方も多いはず。

東京パフォーマンスドールでのカバーは3rdアルバム「Cha-DANCE Party Vol.3」において、クリスマス楽曲のカバーを集めた後半パートの最後を篠原涼子が歌って締めくくる。

(篠原涼子のカバーはLinda Ronstadtの「星に願いを」をベースにしているそうです)

米光美保が歌う英語バージョンも存在しているらしいのでいつの日か陽の目をみることを期待したい。


Can't Stop The Music

1970年代にアメリカで活躍したディスコブームを巻き起こしたグループ。日本でもおなじみのビレッジピープルの曲と言えば西城秀樹がカバーした「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」、次にピンク・レディー(と渋谷哲平)がカバーした「ピンクタイフーン」(原題 : In the navy)あたりでしょうか。

個人的に東京パフォーマンスドールの中で一番ポップなアルバムだと感じている4thアルバム「Tokyo Romance ~Cha-DANCE Party Vol.4」のラストを飾るキャッチーなナンバー。

アレンジはT.Tashiro-MSTが担当。


愛のサンバ [Mas Que Nada]

オリジナルを遡ると「Samba Esquema Novo」('63)にたどり着くのだが、東京パフォーマンスドールがカバーした曲としてはSérgio Santos Mendesの「Mas que nada」がベースとなっている気がする。

TPD DASH!!のアルバム「[Just]FINE ~Cha-DANCE Party Vol.8」へ邦題「愛のサンバ」を追加した「愛のサンバ [Mas Que Nada]」として収録。参加メンバーは木伏・関・島津。

アレンジはT.Tashiro-K.Kawaguchi-MSTが担当。


OVERNIGHT SUCCESS

Teri DeSarioによる'84年に発売された2枚目のシングル。SONYのCMソングとして制作されていたらしく、日本で大ヒットしている。

東京パフォーマンスドールが'92年に発売したシングル「CATCH!!」のC/Wとして収録。オリジナルの雰囲気を残しつつブラッシュアップしているオススメトラック。

個人的に東京パフォーマンスドール名義のシングルを1枚挙げろと尋ねられたらこの「CATCH!!」と「キスは少年を浪費する」の2択で悩むぐらいに好きなシングル。

アレンジはT.Tashiro-MSTが担当。


LET'S FALL IN LOVE (IT ONLY TAKES A MINUTE)

1970年代から活躍するアメリカ出身の兄弟グループ。非常ににファンキーである。'75年に「It Only Takes A Minute」がヒット。

東京パフォーマンスドールのゴルビーズがカバーしたのが3rdアルバム「Cha-DANCE Party Vol.3」('91)。タイトルを「LET'S FALL IN LOVE」と変えて収録。

アレンジはT.Tashiro-MSTが担当。

'92年にはUKのポップグループ「TAKE THAT」が同曲をカバー。イメージとサウンド的にTAKE THAT→TPDの流れだったかなと思って調べ直してみたところ時系列的にはTPDの方がカバーした時期は早かったようだ。


Carnival

1992年にスウェーデンで結成されたアコースティックバンド。原田知世をプロデュースしたことでも有名なトーレ・ヨハンソンによるアルバム「Life」が日本でヒット。Carnivalはそのヒットアルバムの1曲目に収録されている。

東京パフォーマンスドールとしては最後のアルバム「Check My Heart ~Cha-DANCE Party Vol.12」に木原さとみのソロナンバーとして収録。

これがどうリアクションしたらいいかわからないくらい微妙なカバー。木原本人が希望したとかってエピソードを聞いた記憶があるけれどどうなんだろ? 本人はめちゃくちゃ気持ちよさそうには歌ってたけど…んーーーって感じ。

小西康陽さんセレクトのアナログ化企画でなぜ選ばれたのかまったく理解できない、まつさんの中のTPD七不思議のひとつ。

本人のコメントを見たところ、当時「こんな曲を歌ってみたい」と伝えていたようですね。記憶は正しかった。


空に太陽がある限り

スター錦野の大ヒット曲である。

TPD DASH!!のアルバム「[Just]FINE ~Cha-DANCE Party Vol.8」に収録されているアルバムバージョン。ゴリゴリの歌謡曲がなかなかの変貌ぶりを見せてます。この曲もライブ「ダンスサミット」ではかなり盛り上がるナンバー。

個人的にはシングルバージョンよりこちらが好き。

シングル/アルバムバージョン共にアレンジはT.Tashiro-M.Kwaguchi-MSTが担当。


Voices

1970年代に活躍したCheap Trickは日本から人気が出たロックバンドだそうです。このVoicesは1979年にリリースされたアルバム「Dream Police」に収録されている楽曲。

東京パフォーマンスドールのカバーはTPD DASH!!によるシングル「空に太陽がある限り」のC/Wのみに収録されているアルバム未収録の楽曲。歌唱メンバーは東・大藤・名取の3名。

原曲の良さを残しつつ下手にダンスミュージックに寄せてない良い意味でパフォーマンスドールらしくないカバー。

アレンジはHAPPO・佐藤剛が担当。


Time

80年代に一世を風靡したUK出身のポップグループ「カルチャークラブ」。当時を過ごした人であれば洋楽に疎くても一度は耳にした曲がきっとあるはず。

Timeは1982年にリリースされたシングル。この記事を掲載するために動画を見返しているのだけれどもスゴいんですわ。

メロディーラインが美しいしバックの演奏だったりボーイ・ジョージのビジュアルやボーカルそのものが令和の今見返してもすごいんです。

川村知砂の2ndアルバム「WANNA DANCE?」('97)に収録されているカバー。んーーーーーーっ、個人的にはこのアルバム自体が好きになれないんですわ。

バックの音が90年代後半の音と思えないようなスカスカっぷりなのに加えてTPD時代から変わらない川村の無機質なボーカルが乗るとチープ感がより倍増。

非常に残念なカバーに仕上がっています。アレンジはin Voiceが担当。


Play That Funky Music

1970年代に活躍したファンク・ディスコバンド。「Play That Funky Music」は彼らの代表曲といえる超有名曲。

原曲はタイトルの通り非常にファンキーなナンバーに仕上がっている。

対して川村知砂のカバーに関してはカルチャークラブのTimeとほぼ同じ感想しかでてこないので割愛。

アレンジはin Voiceが担当。


ナオミの夢

イスラエル出身のユニットだそうだ。以下ウィキペディアから引用

1970年、世界47ヶ国の代表が出場した第1回東京国際歌謡音楽祭(翌年から世界歌謡祭に改称)にイスラエル代表として出場し、ヘブライ語の楽曲「ANI HOLEM AL NAOMI(ヘブライ語: אני חולם על נעמי‎;英語:I Dream of Naomi)」を歌いグランプリを受賞。その後、二人が一週間東京に滞在している間に日本語の詞を付けレコーディングし、翌年1月25日、「ナオミの夢」のタイトルで発売、大ヒットした。

Wikipedia

すべての情報が知らないことだった。曲は知ってたんですよ懐メロ番組とかで良く流れてましたからね。

そんな若干カタコトな日本語で歌った「ナオミの夢」をオリエンタルユニット『原宿ジェンヌ』が東京パフォーマンスドールの1stアルバム「Cha-DANCE Party Vol.1」内でカバーしています。

ノンストップ仕様で収録されている音源のみでのリリースとなっています。

ダンスコンピに収録する楽曲としてはまず出て来ないような選曲をしてくるのが初期TPDに関わったクリエイターのこだわりなんだろうなと思えるところだったりします。

アレンジはThousand Sketchesが担当。


ラッキー・ラヴ

またまたカイリー・ミノーグである。今回は完全にカイリーオリジナル楽曲である。SAW(ストック・エイトキン・ウォーターマン)プロデュースによるシングル「I Should Be So Lucky」('87)

東京パフォーマンスドールでは1st・2ndアルバムにそれぞれ収録されており歌唱メンバーとバージョン名が

  • 1st 「SPECIAL FAREWELL VERSION」 井口・柳瀬

  • 2nd 「YAGITAMA MIX」 八木田麻衣

となっている。2ndアルバムでは穴井夕子の「WE SHOULD BE DANCING」(原曲 : KAKKO) ~ ラッキー・ラブへとSAW作品が2曲続く曲順となっている。

アレンジは2バージョンともにT.Tashiro-MSTが担当している。


シェリーに口づけ

1960年代後半から活躍しているフランスの国民的歌手。「シェリーに口づけ」は1969年に発売され、日本では最大ヒット曲となっている。

東京パフォーマンスドールにおいては、当初「ミッシェル・ポルナレフ」のトリビュート盤に参加するというアナウンスが行われ、実際にサンプル盤まで制作されたものの権利関係によるものか大人の事情によるものなのかは分からないが、CDが店頭に並ぶことはなかった。

時は流れて2008年、2枚組ベスト盤「GOLDEN☆BEST 東京パフォーマンスドール」に「シェリーに口づけ」が収録されるはこびとなった。曰く付きの曲である。


砂に消えた涙

1964年に発売されたイタリアの歌手「Mina」によるナンバー。この曲に関してはオリジナルよりも日本語カバーの方が圧倒的に有名な可能性がある。古くは

  • 弘田三枝子

  • 伊東ゆかり

  • ザ・ピーナッツ

  • 黛ジュン

などがカバーしているからである。東京パフォーマンスドールのカバーでは穴井夕子がソロデビューシングルのC/Wとしてリリース。日本語歌詞は上リストのカバー歌手(+Mina自身の日本語版含)同様に漣健児の歌詞を採用している。

アレンジは成田忍が担当。穴井の声質にあったいい選曲だと思う。


愛がすべて

「誓い」に続いてThe Stylistics2曲目。「Can't Give You Anything (But My Love)」(邦題 : 愛がすべて)は'75年に発売されたファンクなナンバー。

2000年代に入ってからは木村拓哉が出演したCMソングにも起用されて一躍脚光を浴びた曲でもある。(厳密にはCMで使用されたのはGary Adkinsが歌唱した「I Can Give You GATSBY」という替え歌である)

初代東京パフォーマンスドールのメンバー篠原リエによる最初で最後のソロシングルの表題曲である。

怒られるタイプのカバー。個人的にはアリだけど許されない可能性大。

アレンジはThousand Sketchesが担当。


PEARL-WHITE EVE

日本が誇るアイドルの中のアイドル。生涯アイドルを貫いているプロです。ここでとやかく書かなくてもご存知の80年代を代表するアイドルであります。

クリスマスソング「Pearl-White Eve」は'87年にリリースされた彼女にとって23作目の1位獲得シングル。作曲を手掛けているのは大江千里。

東京パフォーマンスドールの3rdアルバム「Cha-DANCE Party Vol.3」に収録されているのが米光美保によるソロナンバー。

米光と言えば、TPDのファンであれば米光のファンでなくても「歌が上手い」という認識で一致する歌唱力を持ったメンバーだと思われます。ただ、この曲に関しては改めて松田聖子の凄さを実感することになります。

歌唱力があることに異論はないのだけれども違うんですよ。歌が上手い以外のものも持っているのが「松田聖子」なんだなと聴き比べると感じてしまうのです。

これは本当に聴き比べて確かめていただきたい。アレンジはThousand sketcheSが担当。


レモンのKISS

オリジナルは1962年にナンシー・シナトラが発表したナンバー。この曲も日本では数多くカバーされている定番曲。

ザ・ピーナッツ / 山口百恵 / ゴールデン・ハーフ / 岡崎友紀 など

東京パフォーマンスドールでは3rdアルバム「Cha-DANCE Party Vol.3」にViVA!の3人によるカバーが収録されている。ユニット名が表記された初めての楽曲でもある。

タイトルはカタカナで「キッス」ではなくアルファベット表記で「KISS」となっている。上で挙げたピーナッツ版をはじめとする「みナみカズみ」の訳詞が採用されている。

アレンジはThousand sketcheSが担当。


黒いオルフェ

「カーニバルの朝」は、ルイス・ボンファ作曲の映画『黒いオルフェ』主題歌。

ルイス・ボンファ(Luiz Bonfá、1922年 - 2001年)により、1959年に公開されたビンシウス・ヂ・モライス原作の映画『黒いオルフェ』(Orfeu Negro)の主題歌として作曲された。

Wikipedia

かなり古い作品となっていますが、岩崎宏美や最近では椎名林檎などもカバーしているボサノヴァの名曲となっております。

ハウスアレンジされたバックトラックは個人的に好きまである。が、である。

まぁ、ヒドい。ボーカルがどうしようもないくらいにヒドいのである。音程はどこへ行ってしまったのだろうか……。

アレンジはThousand Sketchesが担当。


JUST LIKE MAGIC

最後に紹介するのは東京パフォーマンスドールの原点。

オリジナルはTVアニメ「CITY HUNTERサウンドトラック」に収録されたRed MonsterによるJUST LIKE MAGIC。

後にMST自らRemixを施して'89年にFILE RECORDSから12インチアナログをリリース、翌年Epic/SonyからCDシングルをリリース。

'90年5月、東京パフォーマンスドール内ユニットのデビューシングルとしてゴルビーズ名義で「JUST LIKE MAGIC」をリリース。この時にアレンジを手掛けたのはRed Monster(=MST)のメンバー・タシロタカヒロ氏である。

この時点でのユニットは「ゴルビーズ」とされていますが、レコーディング時には木原さとみ+原宿ジェンヌといった感じの構想だったようです。


ここまで読んでいる奇特な方がいらっしゃるかどうかはわかりませんが、長時間お付き合いいただきましてありがとうございました。


過去の東京パフォーマンスドール関連の記事をまとめたマガジン

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