見出し画像

ストーリーテリングの力

ストーリーテリング、日本語に訳すと"物語を伝えること"が近年ビジネスの世界で大きな注目を集めています。あのMicrosoftがストーリーテリングの専門部署を置く程に。

今回の記事では"物語を伝えること"がなぜビジネス界で注目されているのか。その理由を書いていきたいと思います。

ストーリーテリングとは

直訳すると"物語を伝えること"ですが、ある出来事や商品に物語を"付与する、付け加える"という理解をしてもらえれば良いと思います。

例えば今巷で話題の"下町ボブスレー"。日本の下町の小さな工場が手を組み、世界に挑戦する。完璧なストーリーですよね。

そう、ストーリーテリングとは、物語やエピソードを交えて紹介することにより、商品を相手に印象付けるというプレゼンテーションの手法の事を指します。


ストーリーテリングの効果

ストーリーテリングには様々な効果がありますが、この記事では代表的な2つの効果を紹介したいと思います。

1.イメージの伝達
第1にストーリーは、聞き手にそのイメージを想起させます。

スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを思い浮かべればその意味が理解し易いかもしれません。ジョブズがiPod を市場に紹介した際、「1000曲もの音楽が、あなたのポケットに。(1000 songs in your pocket.)」との文句で紹介しました。とても短いですが、これもストーリーの一種です。ただ単に1000曲ダウンロード出来る機器、と紹介するより遥かに分かりやすく、想像し易いですよね。この一言でiPodは他の企業が出すMP3プレーヤーより性能が若干劣ってるにも関わらず、バカ売れしたと言われています。

ストーリーは一見分かりにくく、想像し難い物事でも、一瞬でそのイメージを伝える効果があるのです。

2.共感を得られる
次にストーリーを紡ぐ事によって、人々は共感し、応援しよう、その企業を支えようという気持ちになります。冒頭で述べた下町ボブスレーはまさにコレですよね。一見全然自分とは関係ないボブスレーを一気に身近にしました。

他にもSUBARU自動車のYour Story With〜のCMやAmazonのアマゾンプライムのCMもそうですよね。

ストーリーは一見自分と関係ない、興味を持てないと思える物事を一気に身近な存在にし、共感を得させる効果があるのです。

以上の様にストーリーには実は秘められた様々な効果があるんです。ビジネス界が注目するのも当たり前ですよね。
もちろんストーリーはビジネスの場以外でも使えます。例えば寄付を集める時。

アフリカでは1日○人ワクチンが無くて亡くなってしまう。だから寄付してください。と伝えるよりも、

アフリカに住む○○君は勉強が大好きな男の子。病気に苦しむお母さんを助ける力になる為に医者になりたいと言う夢を持っています。しかし、病に罹り若干8歳で亡くなってしまいました。ワクチンがあれば助かったのに。。この様な不幸をこれ以上生み出さない為にも、あなたの力が必要です。寄付してくれませんか。

と言ったストーリーを付け足した方がイメージが伝わり易く、共感も得られますよね。寄付もきっともっと集まるでしょう。


このストーリーテリングという手法はプレゼン、面接、交渉、マーケティングなど様々な場で活躍します。その重要性はMicrosoftや様々な大企業が専門部署を置くことから想像出来るでしょう。ストーリーテリング能力は必須、という時代がもしかしたら来るかもしれません。AIにはまだ出来ないことですし。

この記事を読んで、一人でも多くの方がストーリーテリングの面白さ、興味深さを感じ、勉強しようかなと思ってくだされば幸いです。

#ストーリー #ストーリーテリング #ビジネス #下町ボブスレー #プレゼンテーション

3月から世界一周する予定の大学生。 旅の事、思った事、色々書いていければ良いなと思ってます