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宇宙でたったひとりの君に(ジミン編2)


ジミンくんはずるい。

ジミンくんはうそつきだ。

1 やさしいうそ


ジミンくんがクローバーの葉をちぎった。
撮影のあと、ひとり原っぱで四葉のクローバーを探すててを呼びに来たジミンくんは、ててが四葉のクローバーを探していることを知り、近くの葉を摘み、彼に「あったよ」と差し出した。
こっそり葉っぱをちぎり、ただのクローバーをラッキーアイテムに変身させて、テヒョンくんに差し出した。
「おっ!」とうれしそうに驚いて受け取った素直なてての顔を見て、ジミンくんは何を思っていただろう?すぐにそれが偽物だと気付いたてては、しゅんとした顔を作り笑って、ジミンくんは「いつか探すよ」…と同じように笑いながらうしろからハグをした。
「ご飯食べに行こう!みんな待ってるからまた今度にしよう!」
ただこの一言で済むことなのに、ジミンくんは瞬間的にててを喜ばせようと思ったに違いない。でも偽物の四葉のクローバーは、きっとテヒョンくんが求めていたものではないだろう。


地方からソウルへ出てきて、同じ歳で同じグループでデビューし、高校の卒業式にも出れず、夜明けの公園で苦しい心を分けあって、うれしい時には少し離れたところで互いの姿を見ては微笑み、つらい時にはぴったりと寄り添っているように見えるふたりは、とても違う。ジミンくんはうそつきで色んな色を持っていて、テヒョンはとても正直で透明だ。
どちらかが優れているということではない。嘘やずるさは時に弱った人の心を救うし、透明でまっすぐな正直さは時々とても残酷だ。

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『泣いた赤おに』という絵本がある。
人間と仲良くなりたいという優しく素直な赤鬼の願いを叶えるため、青鬼は、自分が悪者になることで赤鬼が人間たちと仲良くなれるように…と作戦を立てる。そうして作戦どおりに事が運び、姿を見せなくなった青鬼の家を訪ねてみると“自分と付き合っていると君も悪い鬼だと思われるといけないから 旅に出ます”という内容の置き手紙が残されており、かけがえのない友達を失った赤鬼は涙を流して泣く…というシーンで結ばれる。
青鬼はとてもうそつきで優しい。けれど赤鬼が望んだものはきっとそれじゃない。

私は優しくてひどい、そんな青鬼が大好きだ。95ズのふたりを当てはめるなら、てては赤鬼でジミンくんは青鬼だ。
しかしながらもしこんな妄想が本人の目に触れようものなら、なんだそれは?と言わんばかりのしょっぱい表情をされるだろう。誕生日に雪を降らせるというファンのサプライズの話を聞いてもそんなのどうやるんだよと笑っていた人だ。ジミンくんはとってもロマンティックなようでいてめちゃくちゃドライだとも思う。自分はあざといかわいさを振りまくのに、人のポエムティックの感情に対してはとてもとても冷たいタイプのような気がする。



2 JIMINとジミン


はじめての長期休暇を与えられたジミンくんは、休暇の間何も予定がなく、何をしたらいいか分からないと言っていた。
何をしたらいいか分からないと、とても暇そうにしている様子で2日連続でVliveをしてくれたのに……2日目のVliveのあと、風の噂にのってやってきたジミンくんは世界中を派手に飛びまわっているようだった。予定がないなんてうそつき!…と一瞬思った。だけど何もする事ないな〜と思っていたところ友人たちに誘われるままにふらふらとついて行っていたなら、それはそれでとてもジミンくんぽくてめちゃくちゃかわいい。そして実際にはそんな妄想と遠からずも斜め上のビハインドをセンイル前のVliveで話してくれた。なんてすごいタイミングだろう。
パリでの出来事はたくさんのジミンペンたちにダメージを与えていただろう。アイドルのプライベートまで介入する資格はないはずだけれど、好きな人のことならなんだって知りたいと思ってしまうのが人の心理で、蓋を開けてみれば何もなかったとしても、本人の口から何かを聞くまでは、どこかでずっとモヤモヤしてしまうのがファンの心理だろう。大好きな人の生まれた日を心からお祝いしたいけど、あのことは思い出したくない。休暇中いったいどこで何をしてたの?VLOGひとりだけめっちゃ短いじゃん…。そういった、ツイートをする事も憚られるどうしようもない気持ちを抱いた人はきっといただろうし、彼はそのモヤモヤを知ってか知らずか、センイル前に休暇中の色々な話を聞かせてくれた。

そしてその行き当たりばったりの行動や旅行先で何もせずぼーっと海を眺めていたというエピソードは、何も変わっていないいつものジミンくんでとてもとてもかわいいと思った。
しかし問題はVLOGだ。他のメンバーのものに比べて短い。
Vlive中、どこかのアーミーにおっぱのVLOGはなんなの?と突っ込まれていた。あれこれといたずらっぽく言い返していたのがまたかわいかったけれど、個人的にあのVLOGはとてもとてもジミンくんらしくて最高だった。

まず短い。2分56秒しかない。(寝る前に眺めるのにちょうどいい。)
いい感じのBGMがつけられているので会話が聞こえない。休暇を楽しむジミンくんはすごくすごく最高にかわいいけれど、まさかこのまま無音で(無音ではないけど)終わるのか????…と思ったところでジミンくんの声が聞けてホッとしたのもつかの間、VLOGはあっさり終わりの時間を迎える。
そしてその終わり方がとてもとてもずるい…。
突然短い手紙のように現れる、温かみのある手書風のフォントで書かれたジミンくんのメッセージは、ジミンくんらしくとてもわかりやすい言葉でするすると心に入ってくる。好きすぎて全ての言葉を一枚にまとめてしまったので見てほしい。

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みなさんとメンバーたちを
本当にたくさん思い出す休暇でした。
もう一度、私の人生に現れてくださって 
心からありがとう。

アミそしてメンバーたち
愛しています



ジミンくんはずるい。
こんなことされると、ぜんぶぜんぶ許してしまう。
彼自身も無計画だったその行動を私たちが読めるはずもなく、パリで羽を伸ばしていると知った時、ジョングクの誕生日に一緒にいないの?とさみしい気持ちにさせておいて、ちゃんと誕生日には帰ってきた。(たくさんのグクへのプレゼントを抱えて)
これはかわいいイタズラだけど、明日も来ます!と言ったのに、やっぱり忙しくて今日は会えないかも…と嘘のツイートをしておいて、約束どおりVliveを始めたりする。VLOG短い、これじゃ行った場所以外何してたのか分からないな…と思わせておいて、心が震えるような優しいメッセージを添えてくれる。
そして彼のこわいところはこの全てが計算ではなくその時その時の思いつきに見えるところだ。
計算高く見せてくれたら、割り切った好きでいられるのに。こんな風に揺さぶられると好きにならずにはいられない。

ジミンくんはパクジミンとしてではなく、芸能人のJIMINとして見られたいのだそうだ。
だけどこんな仕打ちをうけて、ファンたちはいったいどうやって作られた芸能人のJIMINだけを愛せというのだろう?天然なのか…?
そういうことをいきなり言い出すパクジミンの部分を、たまらなくかわいく思ってしまうことをジミンくんは嫌がるだろうか?



3 おしゃべりなさみしがりや


昨年のLAでの公演の夜、お酒を飲みホテルに帰ったあとで、ホソクくんに“さみしい”と言ったのだそうだ。
“一人で部屋を使うのはあんまり良くないと思う”と。
ジミンくんはさみしがりやだ。
宿舎で個人部屋を持てるメンバーが増えてからもホソクくんと同じ部屋を使っていた。
ホソクくんは、「ホソギヒョンと同じ部屋で本当に良かった」と言われた時、
「ジミンとは一緒にいてあげないと」と思ったそうだ。
いつかもホテルの部屋に戻るやいなやリュックを背負い革靴を履いたままベッドで眠りに落ちていたところ、ナムくんが靴を脱がせてあげていた、という話をしていた。
一人にしていたら危険だ。

さみしいと口にした夜、ジミンくんはメンバーの話をしながら泣いたのだそうだ。
気を遣いすぎるなとメンバーに言われて泣いたらしい。
彼を思いやって、一人で考えすぎる必要はないという意味でかけたその言葉を分かっていながら、これからも一緒にやっていく人たちだからこそ、気を遣わずにはいられないという思いを捨てられなかったジミンくんは、
「誰かがぼくの全てのことを理解してくれるのは限界があるんだな」…
そんなことを思って急に涙が出たのだそうだ。

ジミンくんはそんな話をジョングクにしながら、ぼくはその事を覚えてないんだよねと前が見えなくなる時の目の形でゲラゲラと笑っていた。
泣き始めたジミンくんはその日、まだメロディーしかなかった自作曲を流し始めたらしいとまた笑って話していたけれど、そんな酔っ払いがいたら、最高にめんどくさくて愛おしいと思うだろう。

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「誰かがぼくの全てを理解してくれるのは限界があるんだな」
ジミンくんはそう思って泣いた。
悲しかったのは、まったく合わないと断言しているメンバーたちでも色々な摩擦を乗り越えて、きっと理解してくれているというメンバーへの期待を抱いていたからだろう。


ジミンくんの優しさはとても分かりやすい。それが大切な人なら、相手の心をすばやくキャッチして寄り添うことができる。まるで天使のように優しい。
そんなジミンくんなのに、なぜかゆんぎヒョンには時々とてもきびしい。ゆんぎもまたジミンくんのことは執拗にいじる。
休暇後に久々にみんなが集まったとき、風邪薬を飲めとしつこく言ってきたと話ししていて急なデレがとてもかわいかったけれど、ジミンくんにとってこの最高にめんどくさいヒョンは、実は自分をとても理解してくれている、心を開ける相手なのではないかと思った。手紙をくれなかったけど、お前の声が好きだと2人きりの空間で言ってくれたこと、みんながジミンなら出来るよ!とカバー曲のUPへ背中を押す中、みんなと一緒になってやりなよ!という励ましを押しつけなかったこと。
全然違うふたりは、人の心をキャッチするという点でとても似ているふたりなのかもしれない。
目に見えて分かりやすい優しさをくれるジミンくんだけど、気休めや、適当なその場しのぎの言葉は、実は一度だって言っているのを見たことがない気がする。
グクが怪我をしたとき、こんな時は何を言われてもダメだと言っていた。舞台で踊れなかった心の痛みをジミンくん自身がとてもよく知っている。そしてずっと一番近くで見守っていたけれど、過度な励ましや絵に描いたような優しい言葉はかけてはいなかった。とても正直な、ちゃんと心から出てきた言葉だけであたたかい言葉をかけていた。

ジミンくんの話ってとてもおもしろい。
ボンボヤでグクと宿舎へ向かっている道中の会話のつまらなさはすごい。特にオチのない話をとっても楽しそうにふたりで延々としていたけれど、そのつまらない会話がなぜかとってもおもしろいのだ。
休暇が始まってすぐのVliveで、冷蔵庫の中身の話をはじめたけれど「これがあって〜あれがあって〜」と言っているだけですごくおもしろかった。
誕生日前日のVliveでは、朝起きたとき、目が腫れていたせいか携帯が顔を認識してくれなくて顔認証できず携帯が開かなくてイライラした…という話を聞かせてくれた。
朝から携帯を投げて怒っているジミンくんはすごくおもしろい。
サウジアラビアのコンサート中にバースデーソングを歌ってもらったというエピソードも、文字にすれば3行程度でまとまる話を10分くらいは話していた気がする。
要点は一つなのにそのことについてずっとしゃべれるのは女性特有のコミュニュケーション能力だと何かの記事で見たことがあるけど、ジミンくんにもそういったコミュ力が備わっているのかもしれない。
ライブ中の問題点についてメンバーに伝えていたときもとても上手だと思ったのは率直に問題点をあげつつも声のトーンは高く表情も、目を大きく開けて話していた。この話し方をされると、注意されているという感覚にはあまりならなさそうだし、「今日はみんな体調がよくないし、初日だからだと思います」と話を締めくくったのもとても細やかな思いやりとまろやかなコミュニュケーション能力の高さを感じた。




4 ジミンくんの海賊旗 2


ジミンくんはプロだ。
あの日、体調がよくない人もいるかもとマイルドに包み込んだけど、疲れていても初日だったとしても、もっと完璧なステージを求めていたのだろう。
SYS静岡の公演で『The Truth Untold』の曲中に笑いが起きた。シュンとしたように見えたててにアミたちの慰めのような声が響き、それを聞いた誰かが笑いはじめたことで会場に連鎖し、グクとジンくんまで笑ってしまった。
ARMYとBTSの関係だから、何も問題はなかっただろう。あの笑いに包まれた時間は失敗しても大丈夫だよという慰めの優しさの結果なのかもしれないから。だけど個人的に思うのは、BTSというアーティストの公演を初めて“観に来てみた”という人がいたらバラード中になぜ笑いが起きるのかただただ疑問に思ったのではないかと思う。
私たちファンがメンバーたちの性格や趣味趣向まで把握しているという状況は、外の世界ではとても珍しいことだろう。そして私たち自身もまた、どんな人なのか知らずただ音楽が好きで出向いたコンサートでバラード中に謎の笑いが伝染していくのを観せられたら、“内輪ノリがすごかった”と思うのではないだろうか?
さて、何が言いたいかというとこの時、ジミンくんは1ミリも笑わなかったのだ。
イヤモニで聴こえていなかったからかもしれない。でもきっと気づいていたにも関わらず何も気にしていないかのように、いつも通りのパフォーマンスを遂行していたのだ。
ジミンくんの心臓の真ん中には“折れない海賊旗”があると以前書いたことがある。そっと忍ばせた光る短剣のようにキラリと尖った強い芯がある。
時には強くここはしなやかに。
まるで自分のことがカメラのアングルから見えているように一つ一つのミッションをコンプリートしていく。

いつも早くLIVEがしたい。アミのみんなに会いたいと話してくれるけれど、私たちが自分勝手に抱くどんな疑問も不安も、そのパフォーマンスひとつで吹き飛ばす、強いパワーを持ったプロだ。



ジミンくんは英語ができなかった。
クイズも苦手だ。『RUN BTS!』でクイズで競うような回では必ず罰ゲームをする羽目になる。
人の気持ちに関することは例外だけど、何かものごとを深く考えたりするのは苦手なのかもしれなくて、休暇中ふらふらと色んな場所を旅していたように、仮にそうではなかったとしても行き当たりばったりのように思える行動は時に超ヘビー級の嵐を引き寄せてしまう。
そして何かが起こるたびに、誰かが彼を悪く言うたびに私たちは傷つく。
世間に叩かれなくちゃけないような悪い人間ではないと分かっているから、私たちはとても悲しい思いをする。
だけどその最高のパフォーマンスとかわいさで、すべてを吹き飛ばすのだ。
ジミンくんは逆境の中でこそ、とてもパワーを放つ気がする。例えばマイクトラブルとか、ステージに何か異変が起きている時、ジミンくんは逆境を食いものにしていくかのように、目に見えてどんどん大きく輝きを放っていく。
ジミンくんは自分にとても厳しい人だったけど、ステージの上にいるパワフルな天使のジミンくんは、彼が私たちに見せたいBTSのJIMINとしてちゃんと私たちの目に焼きついている。



5 約束


昨年シティフィールドの公演でジミンくんは泣いた。
その後もなんども泣いている姿は見かけたけれど、あの時の涙はとても違って見えた。あの瞬間、ジミンくんは心の中で約束したのだ話していた。
あの舞台の上でジミンくんは自分と“約束”をしたのだそうだ。

「状況が大変になることはあっても、僕が僕を辛くさせないようにしよう
自分のことを悪く言わないようにしよう」
そんなことを思ったそうだ。
そしてジミンくんはその時作っていた初めての自作曲の名前を『約束』にすることに決めたそうだ。みんなの慰めになってほしいと作ってくれたこの曲は、元々は悲しい歌だったという。
“優柔不断で正直じゃなくて、言いたいことを言えない自分がもどかしくて、そんな部分がとても嫌で書き始めた”というエピソードをBehindのVliveで話してくれていた。
そんな時、『約束』の詩を手伝ったナムジュンからの言葉が強く心に残ったそうだ。

君の光も闇も 全部君だということを分かってほしい
光も希望も闇も すべて君だけど、それを認めずに過ぎてしまったら
もう本当の自分ではいられない

そしてそんな話の終わりにジミンくんは、
「人生は楽しく生きなきゃいけませんよ」と言って微笑んだ。

ジミンくんは自分に対してとても厳しい。大変なときに素直に大変だと言えない彼はいつもとてもがんばりすぎてしまうのだろう。“僕の身体は僕だけのものじゃない”…とどこかで言っていたけれど、ジミンくんは一つの目的の為に自分のすべてを犠牲にして戦ってしまうのではないかと、見ていてとても怖くなることがあったけれど、ここ最近とても柔らかくなった彼の態度やものの考え方には同じ運命共同体の中で過ごす6人の兄弟たちの影響がたくさんあったのだろう。

ジミンくんとジンくんは正反対だ。
ただ幸せなのが最高で、自分が楽しいのが一番だというジンくんと正反対のジミンくんは度々ぶつかることが多かったそうだ。
だけどここ1、2年で実はジンくんの言葉が合っていて、自分のために言っていてくれたことがたくさんあったのだということに気づいたのだとジミンくんは話していた。
ジミンくんは小学校2年生の時から芸能人になりたいと言っていて、中学校の時には今の道にいきたいという意志を周りにはっきりと示したという。
明確な夢を持ち、夢に向かって必死に努力してきたジミンくんは、時に、なぜ一生懸命動かないんだと幼い弟に口出ししてしまったけれど、
「兄さんが口出しして悪かった。お前がしたいことをして」と弟に謝ったらしい。
「みなさんもやりたいことをして幸せに暮らしてほしい」と言いながら、ジミンくんはまた柔らかいあの微笑みを浮かべていた。

そしてそんな“約束”をしたシティフィールドでの公演のあと、少し経って、彼の真っ白できれいなお腹に“NEVER MIND”という文字が現れた。
一年が経とうとしている今もなお、それがコンセプトの関係で描かれたフェイクなのか個人的に入れたものなのか、その謎は明かされていない。
ただ聞こえてきたのは、サイン会で「リタッチして」と言ったファンに“これはぼくにとって大切なものだから”と話したという噂だけだ。
本物なのかどうか分からない。だけどもしも本物だとしたら、そこにはきっと大きな意味が込められていて、偽物だったとしても、あの日を境にジミンくんの中で、何かしらの葛藤にケリがついたのは確かだろう。



6 キューティセクシーラブリー



昨年のツアー中のインタビューで、ものをたくさん捨てたという話をしていた。ものを捨てられないタイプだけど、一度捨ててみると気持ちがスッキリする感じがしたのだそうだ。

これからは、自分のために考えたり投資するつもりです。
気が小さくて堂々と言えなかったことで
いつも自分自身に残念でたくさん悩んでいました。
もっと正直になり自分を知って
表現したいだけやって
やりたいこともやって、そうしていきたいです。

『約束』の詩のように、もっと素直になって自分を知り、やりたいことをやっていきたい。
そんな風に話したジミンくんは、ツアーの移動時、何時間にも及ぶフライトの間、『ボスベイビー』を観て熱心に英語の勉強をしていたそうだ。たくさん勉強してくれたおかげで得意になった日本語のように、きっと努力の人だから、英語だって話せるようになるんだろう。
そして初めてもらった長期休暇の間、車の免許をとり、友達と気の向くままいろんな国へ旅をし、その旅の道中でたくさんARMYやメンバーのことを思い出したのだと言う。
ジミンくんはきっと今、人生を楽しむためのたくさんの冒険をしているのだろう。
たくさんの人と出会って、いろいろなタイプの友達を見つけて、その人たちから新しい刺激を吸収して、魅力的な色を増やすように、たくさんの冒険をしているのだろう。

そしてジミンくんは、ほんの少しはなれた間にも、愛おしい兄弟のことを思っていたのだ。
派手に遊びまわって、私たちのよく知らない人とお酒を飲んで、何をしているのか分からないと不安を覚える私たちに、きっと見せたくなかったであろう“ありのままのパクジミン”は、すべての点と点をつないでみるとどうしようもなく愛おしい、私たちのよく知っている“パクジミン”だ。


ジミンくんはうそつきだ。
50歳になっても一緒に住もうね!なんて適当なこと言うから、どうせ守られない約束に私たちは少し傷つく。
だけどジミンくんが約束を破ったことはない。相手を喜ばせる適当な事を言っているのだと、傷つかないように予防線をはるけれど、ジミンくんはちゃんと覚えていて、その約束を果たしてくれる。
ててに渡した偽物の四葉のクローバーもきっといつか探してくれるだろう。
やさしくて冷たくて、うそつきで正直者で、ふわふわしているように見えて実はとってもたくましくて、かっこよくてかわいくて、相反する2つのものが混ざりあう底なしの魅力は世界中さがしたってどこにも見つからない。
ジミンくんはずるい。
嫌いになりたくてもきっと嫌いにはさせてくれない。


ジミンくん、もう一度私たちの人生に現れてくれてありがとう。
どこの誰もあなたにはなれない。
誰もあなたの代わりはできない。

それが君のやりたいことならどこで何をしていてもいい。
宇宙でたったひとりの、
私たちのスペシャルな、キューティーセクシーラブリーだから。


どうか君の人生がいつも最高に楽しいものでありますように。


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※おわりに
最後まで読んでくださりありがとうございます。
このnoteは人物の考察ではありません。だれかの中の“好き”という気持ちがいっぱいになりますように。




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