せっかく大濠に会社があるので福岡城の話でもしてみる

※この記事はi.Design Advent Calendar 2018 9日目の記事です。

こんにちは。アイドットデザインの総務担当、古澤です。
幼少からの歴史好きを大人になるにつれて拗らせてしまった残念な大人です。

弊社は大濠公園の目の前にあります。
広い窓からは大濠公園の風景が望め、夏は花火大会も楽しめる絶好のスポットでした。残念ながら花火大会は今年で終わってしまいましたが……。

さて、そんな弊社は福岡城のお膝元に位置しているわけです。
平成生まれはもしかしてここにお城があったことも知らないのでは……!?と謎の危機感に追われましたので、昭和生まれのBBAはここで語ることを決意したのでした。

福岡城って誰が作ったの?

(出典:福岡市の文化財

福岡城についてざっくり説明します。
建てたのは黒田長政さんです。長政さんは筑前福岡藩初代藩主!
そして長政さんのお父さんは、黒田孝高さんです。孝高さんは、黒田官兵衛、黒田如水とも呼ばれます。
数年前に大河ドラマにもなりましたね、官兵衛さん。
(孝高さんより官兵衛さんの方がなじみが深いと思われますので、この記事では官兵衛さんと記載します。)

官兵衛さんは築城の名手とも言われていたので、官兵衛さん・長政さんの親子二代で福岡城を築城したのでは?と私は考えます。
これに関しては色々な資料を探してみましたが、官兵衛さんが関わったかどうかははっきりしませんでした。
このはっきりしない感じ、想像を掻き立てられます。これも歴史のロマンですよね……!

話がちょっとずれてしまいました。福岡城築城の話に戻ります。
福岡城は、1601年に築城開始され、1607年に完成したと言われています。
ちょうど江戸時代が始まったくらいです。
「福岡」という名前は、黒田さんちの故郷が備前国福岡(現在の岡山県)だったためそこから持ってこられたのだとか。

完成した福岡城はとても美しく、まるで鶴が舞っているようだったため「舞鶴城」とも呼ばれました。
大濠公園周辺の地名が舞鶴なのはここから来ています。他にも「城内」や「大手門」「黒門」なども福岡城に因んだ地名とのこと。大濠もそうです。元は福岡城の堀でした。

今の福岡城

こんな書き方をしたら今でも現存しているようですが、残念ながら福岡城は現存しておりません。
私はてっきり福岡大空襲で焼けたものだと思っていたのですが、もっと昔の明治時代に発せられた廃城令に伴う取り壊しがあったためだそうです。
しかし、現存している櫓や城門、復元されたものもあります。
福岡城復元のプロジェクトも発足しています。なかなか基金が集まっていないようですが……。
どなたかドカンと大金を寄付してくれる石油王の知り合いとかいらっしゃいませんか!

福岡城の見どころ

見どころと言ったらやはり現存している多聞櫓(たもんやぐら)!
国の重要文化財に指定されています。

(出典:福岡市の文化財

櫓とは、お城の防御や物見のためのものです。他にも、武器を入れておく倉のような役割も。
そして福岡城の多門櫓は、横に長い櫓で、石垣の上に建てられました。
通常は、武器の保管庫として。いざというときには、多門櫓から石を落として攻撃ができるようになっていたとか。
多門櫓は、通常内部には入られませんが、イベント時には内部に入られるそうです!
そして、お花見の時期にはライトアップも!
江戸時代から残っているレアな建物です! ぜひご覧ください!

そして、福岡城址には石垣がたくさん残っています。

(出典:福岡市の文化財

天守台の石垣も素敵ですが、福岡城跡掘石垣もオススメです!
こちらの石垣は、明治時代に一度埋められましたが、地下鉄空港線の工事で地下を掘っていると見つかったそうです。
旧福岡地方裁判所の近くに地下に降りる入り口があります。
石垣の保存状態が良いそうなので、これも見どころのひとつかと!
公開は常時ではなく、毎週土曜日の10時から17時までです。年末年始はお休みとのこと。
行かれる方は気を付けてくださいね。

怖い話もあります

福岡大空襲で焼けてしまいましたが、お綱門という門がありました。
触れたら熱病に侵されたり、夜中にうなされると言われた門です。
その逸話が、いやー旦那クズですね!と言いたくなるお話です。

(出典:福岡城むかし探訪館

このお綱門、現在で言うと、梅の名所と言われている「二の丸」あたりです。
やましいことがある男性はこの辺を通るときはお気をつけくださいませ……。

最古のトイレがありました

ネタ探しのために隣の席のFさんに「福岡城の逸話なにか知りませんか?」とお聞きしたところ「最古のトイレがあったんじゃなかったですか?」とすごい情報が。
調べてみると本当にありましたよ!
最古のトイレがあったのは、鴻臚館(こうろかん)。鴻臚館跡は福岡城敷地内にあります。
鴻臚館とは、飛鳥・奈良・平安時代に客館として使用されていた館で、唐や新羅の使節団などを接待・宿泊させるための施設だったそうです。
そしてその鴻臚館跡から発見されたのが奈良時代のトイレ。奈良時代というと710年から794年まで。ということは約1,200年以上前ということです! しゅ、しゅごい……。
この最古のトイレは1990年に初めて発見されたそうです。

大濠公園周辺はおもしろい

何気なく歩いている大濠公園周辺、調べてみるとおもしろい話がたくさん出てきます!
大濠公園には「福岡城むかし探訪館」という福岡城探索をさらに楽しくする施設もあります。
こちらには鴻臚館・福岡城バーチャル時空散歩という素敵なツアーもあります。タブレットを使ったハイテクツアーです!
見どころいっぱいの大濠公園周辺、ぜひ皆さんも足を運んでみてください!

アイドットデザイン:https://idotdesign.net/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?