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困っている人のために何かできることをしたい ~地域密着型な電気工事業をされている方へのインタビュー~

第4弾の記事が完成しました!私がインターン生として所属している「いえいろは株式会社」が岡山の企業ということでご縁を感じて取材を受けてくださった「森岡電機」さん(Twitterのアカウント:@moriokadenki)のインタビュー記事です。この取材を通して森岡さんの人のために働きたいという思いや、人柄の良さに温かい気持ちになりました。
ではご覧ください!
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【対象者様の情報】

・その会社で働いて何年目か:5年4カ月
・建築業界に入って何年目か:15年
・給料:200万~350万円
・職種:電気工事士
・働く場所(オフィスか現場か):現場


取材風景1(左から森岡様、梅野)

【インタビュー内容】

U:本日はこのようにお時間をいただき、ありがとうございます!早速、インタビューを行っていきます。まず、会社についてお伺いしたいのですが、森岡さんは、森岡電機の社長さんということで合っておりますか?

M:はい、個人事業主で1人で会社をやっていますね。

U:そうなんですね。具体的にどのようなお仕事をされているかをお聞きしたいです。

M:はい、主に2つに分けられます。まず1つ目は、電気工事の仕事をしております。電機関連の仕事も幅が広いのですが、私がしている仕事として例えば、家の中のコンセントやスイッチ、ブレーカーなどの修理だったり、制御盤という様々な信号をやり取りによって、ランプをつけたり機械を動かしたりという様な装置の配線を繋げたりという様なことをしています。また、駐車場関係の機械を繋ぐこともします。まとめると、電気関連の施工から修理の仕事をしているという感じですね。
2つ目は、所謂便利業といったものをしておりまして、例えば家具の組み立てとかですね。これは、頼まれたら何でもやりますよっていう形でしておりまして、一度頼まれたら事業展開している感じです。

U:そうなんですね。お話をお聞きして地域密着型というイメージが浮かびました。

M:そうですね。そういった感じで働いております。

U:会社を立ち上げられて現在で何年目になりますか?

M:5年4ヶ月ぐらいですね。

U:そうなんですね。ありがとうございます。個人としての会社を立ち上げられる前は、どこで働かれていたのですか?

M:以前は、駐車場にある機械の修理から施工を行う会社で働いていました。そこで10年ぐらい働いて、今の会社を立ち上げて今に至るという感じです。

U:そうなんですね。ありがとうございます。

U:では、建設業界で働かれて何年目になりますか。

M:16年ぐらいですね。前にいた会社から建設業界に入りました。

U:そうなんですね。ありがとうございます。


家具組み立てで使われている工具類

誰かのために何かできることがないかなと常に考えている


U:では続いて、お仕事のやりがいについて教えてください。

M:そうですね。今は個人の方々と直接やり取りをする所謂 BtoC もやっておりまして、私と個人のお客さんの直接のやり取りをする事業もしています。そのお客さんが依頼されたことに対して、要望を達成したもの、例えば電球交換してあげたり、コンセントの修理をしたりっていうときに喜んでいただいて、直接ありがとうっておっしゃっていただけるのが1番やりがいを感じる瞬間ですね。

U:確かにそうですよね。お客様に直接感謝の気持ちをもらったり、喜んでいる表情とかを見たら嬉しいですね。

M:そうです。その時にやってよかった!っていうのを感じます。電話とかでのやり取りではなく、実際そこのお家に行ってっていう形が多いので、お顔を見てという部分がより気持ちが伝わるので、よりこちらも嬉しくなりますね。なので、それが1番やりがいがあることですね。誰かのために何かできることがないかなと思っていて、それを常に考えているので、これで助けになったんだなというのを感じれる瞬間なので。

U:そうですよね。そういう部分って、お客さんがいる場で働いてるからこそって感じですよね。

M:そうですね。作業現場とかの現場だと、お客さんがいることはないのですが。去年ぐらいから始めた便利業では、個人のお客さんっていうのはお客さんの表情が直接わかりますし、製品とかの使っている状態もわかるのでやりやすいです。直接やり取りして仕事するというのが1番やりたかったことだっていうのをこの仕事を最初にしたときに思いましたね。

U:ありがとうございます。先ほど、直接お客さんとやり取りするのが去年ぐらいからというお話がありましたが、それまではどういうお仕事をされていたのですか?

M:今まではずっと1社の孫請けの様な形でやってたんですけどそれだと、良い様に使われている部分もあるなと感じて・・。なので、実際に自分で仕事を取ってきたらどうかなと思って、色々営業をしてみたり、ポータルサイトを使ってみたりして、直接依頼を取ってくるというようにしています。

U:ありがとうございます。ご自身で営業されているっていうのは、それはどのように営業されているのですか?

M:ミツモアさん(※会社名)だったり、くらしのマーケットさん(※会社名)とかからの依頼を受けた際に、次回も依頼していただけるようにきっちりした仕事をするというのはもちろんです。あとは、ポスティングをしたり、ジモティーさんとかで要らないものをあげる代わりに、こちらのチラシをもらったり等のちょっとした宣伝活動をやっていますね。

U:ありがとうございます。本当に地域密着型という感じですね。

M:はい。ただしお声がかかればどこでも行きますよ!

電気工事士のイメージ画像

元々1人でやってみたかった


U:ありがとうございます。では次の質問に行きますね。以前の会社から今の会社を立ち上げようとなったきっかけをお聞きしたいです。

M:元々、1人でやってみたいなっていうのが常にあったんですね。以前働いていた会社でスケジュール管理とかも含めて意見の食い違いが大きくなっていってしまって、それで働きづらくなってしまったことがあって、それをきっかけに1人で挑戦してみようと思い、会社を立ち上げました。

U:そういう経緯だったのですね。1人でお仕事されるのって大変そうだなというイメージがあるのですが、どうですか。

M:人がいなくて大変というのはないですね。私は事務関係が苦手なので、それが大変ですね(笑)。あと、重いものを持つときに大変だなと思うぐらいで・・それ以外は全くそんなことはないです。

U:そうなんですね。

手に職をつけられる仕事


U:電気の工事は資格がないとできないじゃないですか。その資格というのは以前のお仕事をされていたときに取得されたのですか?

M:そうです。前の話でもありましたが、前の会社から建設業界で働くようになり、それが駐車場の機械に関わる仕事だったので、そのときに取得しました。

U:ありがとうございます。

M:建設業界に入る前は、古本屋さんでアルバイトをしていたので、全然畑違いのところで働いていたんですよ。

U:そうなんですね!そもそも最初に建設業に入ろうとなったきっかけが気になります。

M:そうですね。手に職をつけられる仕事を探して、以前所属していた会社に入ったという形ですね。

U:確かに建設業は電気の工事や現場監督など仕事の幅がありますが、その仕事の資格を取得すれば働きやすくなりますよね。

M:そうですね。資格があればどこでも堂々と働けるのと、自分は資格保有者という認識があるので、責任感が湧きます。いい加減な仕事をしては駄目ですし、資格を持っていようがいまいが当たり前なのですが、良い仕事をしようという意識がより高まりますね。

U:確かに資格を持っているということは、その分責任を負っているということですよね。

壊れているコンセント(下)

常にワクワク


U:では、次の質問にいきます。どのぐらいの勤務時間かというのをお聞きしたいです。

M:そうですね。大体は朝8:00頃から18時頃ですね。仕事内容によって働く時間帯も変わることがあります。昼間の仕事だったり、夜間の仕事だったり、ということがあるので。でも、どの時間帯でも大体8時間ぐらいの仕事量だと思います。

U:そうなんですね。ありがとうございます。その夜間にお仕事というのは、依頼された方の希望でということですか?

M:そうです!例えば、依頼された場所が工場とかですと、昼間は製品作成などで機械を稼働させているので、夜じゃないと機械の電源を止められないという事情もあるので。

U:確かにそうですよね。そういうのはやっぱり夜に働くことになりますよね。ありがとうございます。

U:では、次の質問にいきますね。どれぐらいの儲けが出るかというのをアバウトで構いませんので、お聞きしたいです。

M:そうですね。うちは去年ですと、1社しか仕事の受け入れをしていなかったので380万~530万円ぐらいですね。そこから経費等を引いて、個人の所得としては200万~350万円ぐらいですね。

U:ありがとうございます。

U:建設業界はややブラックだと言われることがありますが、森岡さんは今働かれている中で、ブラックだなあと感じることはありますか?

M:確かに建設業界の中には闇もややありますが、自分は1人で働いていてスケジュール監理も自分でしているので全く感じていないですね。ツイッターでの横の繋がりで、営業をかけたりして、そういった現場とかに応援に行ったときでも全然ブラックなことは全くないですね。

U:そうなんですね。お話を聞いていて人の役に立てるというやりがいを持って、結構楽しく働かれているという感じがします。

M:そうですね。仕事をするのは本当に楽しいですね。仕事をすることで日々勉強になっていて、それって自分にとってプラスですし。もう常にワクワクという感じです(笑)。

U:凄く素敵です。そのワクワクするときというのは具体的にはどういう時ですか?

M:そうですね。ちょっと難しい仕事をする時にワクワクしていますね。これができたら、もう一段階スキルアップして成長できるんだなという部分に楽しさを感じて、ワクワクしていますね。

U:そんなポジティブな感情をお聞きすることができてすごい嬉しいです!先ほどからお話をお聞きしていても、ワクワク感というかそのような感じが凄く伝わってきていたので、本当にそうなんだなというのを知れてとても良かったです。

対人関係に挟まれた時が大変だった


U:建設業界に入ってから、これが大変だったな等の印象に残っているエピソードというのはありますか。

M:そうですね。特に以前の会社で駐車場の清算に関わる機械のメンテナンスに行ってたときに大変な思いをしたことはありますね。その駐車場に止められている車の所有者の方と駐車場を監理されている方との板挟みになってしまって、あの機械が壊れてしまったらどうしてもその矛先を私1人が受け止めないといけないときがありました(笑)。空気もあまり良くないので、どうしようと思ったときが結構ありますね(笑)。

U:確かにそれは気まずいし、とにかく機械を直すしかないですよね(笑)。

M:そうなんですよ。意見とかを真剣に受け止めすぎるとパンクしてしまうので、とりあえず自分がしなければならない機械の修理をして収まったという感じなのですが。必要以上の部分は聞き流して、受け止めすぎないというのが大事だなと思いますね。そういう精神関係のことが結構きつかったですね。対人関係になってくるので、そういう部分は下手にはできないので・・・。

U:確かにそうですよね。とにかく自分の仕事に集中するのが最も早いですよね。

元々電気関係が好きだった


U:手に職を付けられるような仕事って建設業界だと他にもあったと思うのですが、その中でも電気関係を選んだ理由というのは何だったのでしょうか?

M:元々電気関係が好きだったというのが理由ですね。電気関係の会社を立ち上げた理由の1つでもあります。元々、パソコンを触ることや機械いじりが好きでした。それは、小さい頃に自分の興味から電子工作をして遊んでいた部分の影響だと思いますね。そういう興味から好きなものになってという、一連の繋がりでできてる感じです。

U:ありがとうございます。建設業界に入る前に違う業界で働かれてましたが、そこから好きだったものが今に繋がってきて、その今の仕事はやりがいがあって好きで・・というこの今に至るまでの繋がりが凄いです。

M:実験とかの追及して考えることや、組み立てて考える形のものが好きなので、それもプラスになってるなとは思いますね。

U:そうなんですね。

コロナウイルスがSNSでの宣伝活動のきっかけ


U:少し気になったのですが、会社としてX(Twitter)をされていらっしゃるのは、何かきっかけとかあるのでしょうか?

M:そうですね。コロナが始まってから少し仕事量が減ってきて、元請けさんからの仕事だけではやっていけないな・・、どんどん開拓していかないといけないなと思ったのがきっかけで、ツイッターのアカウントを作りました。あと、横の繋がりができたらいいなと思っていたので、それを作ることができて良かったですね。

U:少し前のお話で、X(Twitter)からの横の繋がりで、応援に行くことがあるというお話がありましたが、それってどのような仕事なのですか?

M:そうですね。太陽光発電のパネルに関わる仕事をしたことがあります。屋根の上に小規模に設置してあるものではなくて、地面に足がついていて大規模のものを想像してもらえれば(笑)。その太陽光発電のパネルの電気関係の応援としていって、仕事をしました。

U:そうなんですね。太陽光パネルには電気工事の方が関わっていたのですね。どの人が関わっているのかというのを考えたことがなかったです。おっしゃる通り電気関係ですよね!


取材風景2(左から森岡様、梅野)

仕事の中でも何か1つでも楽しみをもって働けると良い

U:これで最後に質問になります。建設に進もうか悩んでいる学生に一言お願いします。

M:建設業界といっても幅が広いと思うんですよ。仕事といっても、土木関係や、電気とかガスの設備関係、建築等色々ありますよね。建物も家やデパート、ショッピングモール等の建物に関わるお仕事ですよね。更地だったところから建物を建てたり、修理したり。
自分が仕事で関わったところが沢山の人に使ってもらえるという創造ができます。そんな環境で働けることは凄く楽しみがいがあるかなと思います。作っただけだと自分の中で完結してしまいますが、色んな方がたくさん利用してくれるというのがすごい嬉しいことだと思います。
あと、自分がどんな仕事に適してるというのは、分からないと思うんですよ。それはやってみないと分からないことです。その仕事の中でも何か1つでも楽しみを持って働けると良いかなと思いますね。

U:ありがとうございます。ちなみに、森岡さんの楽しみとはその楽しみは何ですか?

M:そうですね。日頃そんなことを考えてないので(笑)。喜んでくれるお客様の顔や、修理したものとかその場所等を使ってくれる人が、どんな家族とか家庭で使っていくのかなということを考えたりするのが楽しみですね。

U:良いことですね。ありがとうございます。

M:仕事なので、これを終わらせないといけない、というのが結構出てくると思うんですけど、そういうところに楽しみ甲斐があれば、仕事自体も良いものもできてくると思うので、私はそういうのを意識してやっています。

U:とても素敵です。今回の取材で森岡さんのお仕事への気持ちをお聞きすることで、人柄の良さを感じることができて温かい気持ちになりました。取材をお受けしていただきありがとうごいました。

仕事の楽しさややりがいがあって、それを大事にして働かれているという部分に憧れました。これを読んで建設業界のリアルややりがいを少しでも感じてもらえたら幸いです!

また取材記事も頑張ってアップしていきますので、繰り返しになりますが、ぜひnoteにスキやシェアをしてもらえたら嬉しいです!最後までお読みいただきありがとうございました!!

〈インタビュー・編集:梅野紗良〉

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