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住宅会社の倒産事例検証

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すでに倒産した工務店や住宅会社の決算書から、倒産の傾向を読み取く内容を不定期にお届けします。
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30年にわたり粉飾していた開成コーポレーションの決算書を見てみた結果・・・

この記事では、すでに倒産した建築会社の決算書から、基本的な方法をベースに、倒産傾向を読み説いた内容をお届けしていきます。 今回は、2019年10月31日に事業を停止し、その後、11月5日に破産手続き開始決定を受けた、(株)開成コーポレーション(埼玉)の検証をしていきます。 同社は昭和45年創業の木造建築工事業者。埼玉県西部の東武東上線沿線において高い実績を誇り、近時は県内15カ所に住宅展示場や営業所を設けるなどしていた住宅建築工事会社です。 取り上げた理由としては、30

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【No.2】計画倒産の疑いがある建築会社を検証

この記事では、すでに倒産した建築会社の決算書から、基本的な方法をベースに、倒産傾向を読み説いた内容をお届けしていきます。専門的な小難しい内容にはしたくないので、これから注文住宅を検討する方にも、わかるようにしていこうと思います。 今回は、2019年9月に破産手続きの開始決定を受けた建築会社。 この会社を巡っては、建築基準法で定められた申請書類を提出していなかったり、「建築確認済証」を偽造した疑いなどで契約者が刑事告訴をするなど、警察への被害相談が相次いでいます。また、この

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八創建設(株)(岐阜・2019年9月破産手続開始決定)

この記事では、すでに倒産した建築会社の決算書から、基本的な方法をベースに、倒産傾向を読み説いた内容をお届けしていきます。 今回は、2019年8月19日に事業を停止し、その後、9月12日に破産手続き開始決定を受けた、八創建設(株)(岐阜)の検証をしていきます。 会社情報としては、40年ほど続いた会社で、事業は、土木工事、建築工事、解体工事、リフォーム工事、造成工事となっています。 取り上げた理由としては、最新期が黒字で資産超過でも倒産していたため、決算書から何か気付ける部

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