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6curryが「カレー」である必要はあるのか

今年でカレーの活動を初めてから5年が経ちます。
趣味から始めたカレーの活動は広がり「6curry」という自分の分身のような存在が生まれました。カバー写真は2年半前「6curry」が初めて世に出たときの仲間たちと。
最初の6curryはプロダクトから始まり、今はコミュニティ。メッセージは変われど変わらない「カレー」について、僕なりの考えを書きます。

自分にとってのカレーは「呼吸」

僕は一度もカレーの活動を大きくしよう!と考えたことはありません。カレーは一番好きな料理だ!って言う事もない。僕にとってのカレーは意識せずに毎日している呼吸のようなもの。過剰に摂取しようとしていたら多分苦しくなって、もう作っていないだろうと思う。

6curryも同じく、単純に拡大しよう!っていう意気込むのではなく、吸い込んだ酸素が赤血球に乗って体全体にじんわりと広がるように、必要な場所に必要な量だけ届けていければ良いなと思っている。結果的に、たくさんの人に届くといいなとは強く思いますが。

足るを知るカレー

6月6日は6curryの日。「特別な日」ではなく、今日もいつも通りみんなとカレーを作って新しい出会いを楽しんだ日になった。

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6curry SPECIAL CLASS  カレーワークショップ(2020.6.6)

カレーとは、お腹だけでなく心を満たしてくれる料理。
そこにいる人、そこにある食材だけで完成させることができる料理。
大切なものは既に全部持っていて、足るを知るを意識させてくれる料理。
毎日が特別な日だという事に気づかせてくれる料理なのです。

6curryKITCHENも特別な事をしなくても、今日も特別な日だったなと思ってもらえる場にしていきたい。6curryKITCHENでは仕事や家庭での肩書を振りかざすことはなく、フラットな個人として楽しめる場であって欲しい。
足るを知るカレーは、いつだって自分をフラットにしてくれる

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優れたリーダーは、周りからリーダーという認識を忘れさせる

この考え方は、僕が目指すリーダー像のひとつ。僕は6curryKITCHENでは店長という肩書ではあるが、スタッフが僕の事を店長だと認識することなく、スタッフ自身が店長のように(個人の裁量で最大の価値が提供できる、自分自身が店長のように)動けるようになるといいなと思っている。だから僕はスタッフ自らが考えて動けるような質問を良くする。何か学びを伝えることがあるとしたら、やり方ではなく考え方を伝えるようにしている。

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6curry渋谷店オープン前日の内々カレー会

このリーダー像が6curryにとってのカレーとリンクする。 最初はカレー目的で来た人が、いつしかカレー屋という認識がなくなり、自分自身が6curryKITCHENを作る側になり、みんながKITCHENの中で自分自身の人生を生きる主人公になっていく。カレーが空気になり、みんなの呼吸を合わせる概念として存在するようになる。

6curryの「料理」はきっとカレーじゃなくても良い。でも、安心して自分の人生を生きていいんだよって示唆してくれる「道標」としては、カレーだからできる事なんだと思う。

いずれ、僕自身、メンバー自身が誰かにとっての道標になって、カレーの面影がなくなったとしても、その人の中に宿る「あの時、あの場所でみんなと食べたカレー」があるから人生が豊かになったんだって思ってもらえたらそれだけで十分。6curryは100年後、200年後に生きる人への道標を作っているのかもしれない。

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5年前からのカレーの軌跡(Facebookアルバム)。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.981807781877463&type=3

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