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映画ナポレオン ワーテルロー(1970)と比べて

リドリースコット監督の映画ナポレオンがもうすぐ終わりそうなので、映画館に見に行きました。夫がワーテルローのDVDを持っていたので、ワーテルローと比較した感想を書いてみます。

リドリースコット監督のナポレオンは、ナポレオンの生涯を2時間38分の長さで描いているで、ナポレオンについての知識がほとんどない人にとって、わかりやすい作品です。夫は戦争映画のほとんどを見ているため、この映画は、事実を歪曲した描写が出てきて、頭に来るだろうから見に行きませんでした。

1970年のイタリア・ロシア合作のワーテルローは、興行収入で大失敗した作品です。ワーテルローの戦いだけを描いた作品なので、戦争映画が好きな人にとっては、たまらなくかっこよい作品です。CGのない時代に作られた映像のため、大砲を発射した後に立ち上る黒煙・白煙のはすさまじいです。今回のナポレオンの映画では、そのような煙は出てきません。

ワーテルローでナポレオンを演じたのは、夜の大走査線(1967)で主演男優賞を取ったロッド・スタイガー。この作品でロッド・スタイガーは、人種差別主義の警察署長を演じています。ウェリントンを演じたのは、サウンドオブミュージックに出演したクリストファープラマー。背が高い素敵な俳優です。デブのルイ18世はオーソンウェルズが演じます。映画の音楽は、ニーノ・ロータです。ウーゴーモンの農場を取り合うシーンは、歴史を知っている人が見たら、嬉しくなるそうです。

1970年のワーテルロー

戦闘シーンがほとんどのワーテルローと比べると、リドリースコット監督のナポレオンは、ナポレオンとジョセフィーヌの関係を中心に描いているので女性にとっても見やすい作品になっています。

ナポレオンを演じたホアキン・フェニックスは、リドリー・スコットのグラディエーターでは、憎たらしい皇太子コモドゥスを演じていました。ホアキンフェニックスは、ジョーカーが話題になりましたが、私にはコモドゥスの印象が強いです。

ジョゼフィーヌを演じたヴァネッサ・カービーは、英国王室を題材にしたザ・クラウンで若い時のマーガレット王女を演じた人です。好きな人との結婚をあきらめざるを得なかった奔放な王女のキャラクターは、エリザベス女王よりも魅力的に感じられました。ザ・クラウンの最終章は、Netflixで放送中ですが、シーズン1から見直したくなりました。

ナポレオンの映画のパンフレットは、上質な紙を使って写真もきれいです。Production Noteは、読みごたえがあります。ロケ地についての解説が少ないのが残念です。イギリスやマルタで撮影されたようです。マルタに旅行をしたことがあったので、ロケ地を知りたいと思いました。 

リドリー・スコット監督の作品で見たのは以下の作品です。エイリアン、ブレードランナー、ブラックレイン、テルマ&ルイーズ、白い嵐、G.Iジェーン、グラディエーター、ハンニバル、ブラックホークダウン、キングダム・オブ・ヘブン、プロヴァンスの贈り物、アメリカン・ギャングスター、ロビンフッド、プロメテウス、オデッセイ、エイリアン・コヴェナント、ゲティ家の身代金、最後の決闘裁判、ハウス・オブ・グッチ。どの映画にも、たくましい女性が登場します。デビュー作のデュエリストが家にあるので、見てみようと思います。

彼の作品の中では、暴力的なシーンが全くない抒情的な作品、プロヴァンスの贈り物が一番好きです。
#ナポレオン #映画館で見た映画


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