道を照らす言葉

大好きでお薦めしまくりのプレゼントしまくりをしている本『君たちはどう生きるか』(駿さんの映画化に際して漫画が出たみたいですが手に取る際は岩波の方を強くおすすめします)に並ぶ、その種の良い本に出会った感じがしている。まだ読み終えてないからわからないけれど。

小説は心と脳ミソごと世界を奪ってしまわれるものだけれど、頭じゃなくて胸の方をこういう熱さでじぃん、とさせてくれる文章は凄い。涙が出そうになって、慌ててお茶を飲んだりなんかする。小説だと、涙を拭くのも忘れて何時間も読んでいるもんだから、カラカラになった喉もそのままに静かに頁をめくり続けるのだけど。何しろ心と脳ミソを奪われてしまっているから。

こう、現実の世界の中で語りかけてきて、それが偉そうにでもなく、教訓を垂れるわけでもなく、機嫌を伺うのでもなく、独り語りするのでもなく。縁側で缶ジュースを片手におしゃべりするような、肩の力の抜けた、優しい語りができるのは、単に歳の功というだけではとんでもない。

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月坂架 絃 (Ito Tsukisaka)

フィドル奏者、化学者、薬学者、物書きを称する東京大学学徒が、本郷の小さな喫茶店で綴る編著作。WHO WE ARE (https://note.mu/ifname_i/n/n50774dab8065)

薫風日誌

つれづれなるまゝに、日暮らし、硯に向ひて、心に移り行くよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそものぐるほしけれ。我を知らずして外を知るということわりあるべからず。されば己を知るものを知れる人というべし。ひとり灯のもとに文をひろげて、見ぬ夜の貴君を友とするぞ、こ...
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