民主主義が古いというよりも政治そのものが既に古い

安倍首相の辞任で菅首相が誕生し、自民党政権が生まれ変わった。

これからもしばらくは自民党優位の政権が続くと思うが、そもそも政治というシステムは如何なものかと思う。

現代、今の日本の政治システムはいうまでもなく議員内閣制であり、国民が選挙によって選んだ国会議員の中から首相が決まる。

これは国民主権によるところの代表民主制(間接民主制)であり、国民が選んだ代表者が話し合って決めているから国民の意思が反映されているよねという話である。

しかし、私はここに違和を感じざるを得ない。

そもそも選挙の投票率は100%ではないし、必ずしも自分の入れたい政党があるとも限らない。

もっと言えば、そこまで興味のない政策を唱えられたとしても胸に響かない。

それよりも多くの人は月10万円支給のベーシックインカムなどの方がわかりやすく惹かれるのではないかと思う。

どんなに高度な社会福祉を唱えたところで、自身が病気やそれを行使する立場にならなければイメージなど湧いてくるはずがない。

「民主主義が云々」「社会主義が云々」という前に庶民が興味あるのは今流行っているものだったり、遊びや学校、仕事のこと、目の前の目標、そして気になるあの子の様子である。

政治に参画したところで金にならない。

上司が政治の話をしなければいけないというのならまだしももし会社の出世に関係ないのであれば政治などしなくても生きていける。

国の施作より自身の金融資産の運用について思索する方がよっぽど理にかなっている。

「国」というのはもはや落ちこぼれた大企業の一つでしかない。

政治家は政治によって社会や国を作る人間ではなく既存の国家システムを守衛する運用者に過ぎない。

国を変えるのは下、我々庶民にしかできないのである。

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