新宿Rook knight

勇気だけを持って繋いだ日
僕はなんとか夢を保ち続けていられた
でも悲しみも喜びも全てそこに置いてきた
何故かって今日を必死で生きるため

一欠片の希望でさえもこの街には重すぎて
それでもどうにか失わずにこれたのは
一重に君のおかげなんじゃないかな

王様だけは守りたい僕の背中
幾重にも折り重なった重圧が
重たく僕を縛り付けている
でもなんとかそれを振り払うように
僕は必死になって唄を歌っている

僕のRook knightは今日も守っている
塔内に埋め込まれたガラスの破片を
城内に響く賛美歌を
絶えず晒されてきた外敵から
後世へ伝えようとする意志で
必死になって保ってきた

でもそれも今日でおしまい
眼前の暴風に 静寂な侵略者に
僕たちの今は壊されてしまった

改変 修繕 構築 推敲

そんなPDCAにも似たサイクルを
決め込んで逃げてまた作り直して
きめ細やかで繊細な街路樹を
育て育み僕たちは
新たな歴史を歩んできたんだ

ホップステップジャンプのように
一段跳びで上手くはいかないけれど
心の臓に埋め込まれた僕の鼓動が
早って僕を押すものだから
いっちょ薬を決込んだみたいに
覚醒させて走らせるんだ

新宿の街
どれはどこかへ飛ばす旅
幾人もの人がそれぞれの理由を持って
乗降者してるんだ

心臓の街
今日もどこかでそれは静かに歌っているんだ

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