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マリーゴールド

ロッシー小川氏が会見を開き、新団体「マリーゴールド」設立を発表、5月20日後楽園ホールで旗揚げ戦を行い、旗揚げ戦をWRESTLE UNIVERSEにて生配信、今後もVOD含めて配信することになった。

気になる参加選手は予想通りジュリア、林下詩美、MIRAI、桜井まい改め桜井麻衣、弓月改めビクトリア弓月に含め、スターダムの旗揚げメンバーである高橋奈七永、フリーとして活動していた石川奈青の2人が加わることになった。

驚いたのは高橋奈七永が所属になったことで、スターダムの旗揚げに携わった二人が方向性を巡って一度袂を分かったはずなのだが、こうして今度は新団体の旗揚げに携わる。世の中に絶対はないと言った通り、これこそプロレス界の面白いところなのかもしれない。

更に驚いたのは会見の終盤でアクトレスガールズでアドバイザーを務めていた風香が翔月菜摘を加えた6選手と共にマリーゴールドに参戦を表明したことだった。

同日にはアクトレスガールズでも発表がされるとしていたが、風香たちがアクトレスガールズを飛び出していた(退団)というのだ。

なぜ風香がこのようなやり方までしてまでマリーゴールドに加わったのか、青野未来が「プロレスをしたいんです!」と訴えたことから一番の理由だったと思う。

アクトレスガールズは以前までプロレス団体だったが、2021年7月から女子プロレス団体としての活動終了してからは、『プロレスを用いたよりエンターテインメント性の高い公演』に移行しており、“プロレスラー”ではなく“アクトレスガールズ”であるとしてプロレスとは一線を引く路線を敷いてきた。だから自分の伊賀プロレス通信24時もアクトレスガールズがプロレス団体と認識しておらず、全日本プロレスでのアクトタイムでも実況ポストは敢えてしなかった。だが、風香がアドバイザーとして加わってからは、プロレス色がかなり強くなっていたという。

風香が「プロレス団体じゃなくなって、プロレスラーと名乗っていないのに、やっているのはプロレスしかなかった。そういう中で選手に迷いが出てしまった」と訴えていた通り、プロレス団体ではないのにプロレスをやっている曖昧な現状、風香は「プロレスをやりたい選手はプロレスをさせてあげたい」ということで、アクトレスガールズ側に訴えてきたが、解決には至らなかった。その結果がこういう事態を招いたということなのだろう。

これは引き抜きなのかというと、これは自分の考えでもあるが風香が小川氏にう「去る者は追わず来る者は拒まず」と発言した通り、風香から相談という形で持ち込まれて、小川代表も受け入れたということだと思う。幸い選手とアクトレスガールズ側との契約はない、アクトレスガールズは以前から選手契約のことで何度もトラブルを起こして選手離脱という事態を招いていることから、それを考えると体制が変わっても、団体の体質は変わっていなかったのかもしれない。アクトレスガールズは風香ら離脱選手に抗議声明をしているが、契約をしていない以上、抗議のしようがないのだ。

かといって風香のやったことは不義理であることには変わらない、ただこういう行動に打って出たことは、いろんなことも含めてアクトレスガールズ側に相当腹に据えかねていたからこそやった行動だともいえる。

風香はマリーゴールドでは裏方を務めるそうだが、小川代表は「やっぱりみんな集まってくるんだなって。そういう感じがしたなぁ、なんか。まさか風香まで集まるとは思わなかったし。だからそれが縁であり、なにかで結ばれてるんだな」スターダム初期の、小川・風香・奈七永っていうのが揃っちゃったんですね、ここでね。なんの因果か縁か分かりませんけど」と答えた通り、スターダムの旗揚げに参加し、一度は分かれた小川代表、高橋奈七永、風香がこうして一堂に介して、また「マリーゴールド」の旗揚げに携わる、プロレス界とは面白い世界である。

小川代表も「スターダム」と全く同じものを作るつもりはないと断言している通り、「マリーゴールド」はどんな団体になっていくのか、注目である。

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