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外国人エース、ジョン・モクスリー

4月13日(現地時間12日)新日本プロレス、シカゴ大会でジョン・モクスリーが内藤哲也を降しIWGP世界ヘビー級王者となった。

IWGP世界ヘビー級王座になってからは海外流出は初めてだが、IWGPヘビー級王座時代、2019年に4月9日にマジソン・スクエア・ガーデンでオカダ・カズチカがジェイ・ホワイトを破り奪取してから、海外での移動は5年ぶりとなる。

モクスリーはAEWの所属なことから、このまま王座はAEWに流出かと思われたが、モクスリーはAEWから休暇扱いとなっており、しばらくの間は新日本プロレスに参戦が決まり、既に「レスリングどんたく」「ドミニオン」「KIZUNA ROAD」にも参戦が予定されており、シリーズにも帯同するという。

元WWEスーパースターの王座戴冠はブロック・レスナー以来だが、レスナーの場合は、暗黒期と言われた時代で、アントニオ猪木側の過剰なプッシュもあって、新日本プロレスも外国人エースに据え、初参戦していきなりIWGPヘビー級王者とんったが、フル参戦ではなくスポット参戦扱い、また当時のレスナーは相手を引き出す力量に欠けたこともあり、ファンから十分に支持を受けていなかった。

当時のレスナーと違って、モクスリーは新日本プロレスに参戦するようになってから5年、荒々しい一面もあるが、試合巧者の一面もあり、ハードコアスタイルのこなすなどプロレス幅の広さもあってファンから認められる存在となった。

モクスリーがしばらく新日本プロレスに定着するのなら、内藤哲也に代わって次世代の壁になることは間違いないだろう。ただ試合巧者の一面を持つモクスリーに勝つのは並大抵ではなく、勝ったとしても、中嶋勝彦に勝ってしまった全日本プロレスの安齋勇馬のように相当な苦労を強いられるのは必至と見なければならない。

1992年、全日本プロレスではスタン・ハンセンが三冠ヘビー級王者となり、体調を崩しかけていたジャンボ鶴田に代わって、三沢光晴ら超世代軍の壁となって立ちはだかっていたが、それを考えるとモクスリーの先駆者はハンセンなのかもしれない。

モクスリーがいかに海野翔太、成田蓮、辻陽太、上村優也ら次世代の壁となって立ちはだかっていくのか、今後の新日本プロレスに注目していきたい。

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