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バスを降りたら抱えていた秘密が 常識みたいにそこにいたとして もう大切とは思えなくなるのか…
霞がかる春の陽の隙間を落ちてくるように 君は知らない都会の言葉を話していた 小さな体では消…
車両に残してきたあたたかい光の中 あなたはいる 惰性でも居られないような街 完成することも…
言い表せられない憧憬がずっと先にある 十月の雨に仄暗くなっていく 名前を知ってしまった…
明かりのいとを 揺らさないでいるみたいに噤むのさ 暗い窓から外の音 間の数だけ伝わらないよ …
どれくらいが過ぎた夜?これくらいが残り もう思えないのなら 波に似ていたね 触れた君の感触…
あいつらが言う青よりももっと切実な君の声は 音楽的でどこまでも現在で、遠くで鳴るべき音だ 「季節の終わりは綺麗だけどこのまま終わるのかな」 って話す君の靴下が深い赤色で 外は次の季節の匂いがする 鳴る革靴 目の憂いと潤みが泳いでいる 合っては解ける 詩美に酔っていよう 喩えた言葉のままいられるように 日が沈むよ 通過する電車に言いかけてやめる その言葉を知らずにいることで成せるものを信じている ドアが開いてそれぞれに解けてゆく 取り残された僕らは街灯もない道で大きな
はなさないでいられるかな この夜にすれば微量の秘密に永遠はあった 見慣れたグレーも藍色に…
ぼんやりと俯いたままで三声の歌が聞こえる 紗幕に映る私たちの影は これからはどこにいるべき…
君の頬を伝うのが諦めだったとして 髪は伸びてゆくから 変わらないでと言えなくなるよ 暗い…
うだる夏の日に目が覚めた 嬉しいも悲しいもそばにあると知った 霧が晴れたら歩けると思った …