03.hanagumori
霞がかる春の陽の隙間を落ちてくるように
君は知らない都会の言葉を話していた
小さな体では消えてしまうほどの
孤独と都市を重ねて生きている君を美しいと思う
「美しい色」と言う
振り返る
「桜の花のこと」と言う
花ぐもりの季節にいるどこにもいない君を
僕は知ってしまった 図らずも君の生まれた日に
________「夕凪の頃の色を知っている?」
並行な日々を重ねてみたとして
浮かび上がるものがある
________「美しい色?」と言う
ここにいる
確かなものだとしてもここにいなくていいよ
いない分を思う
________「美しいよ」と言う
ビルは遠く 桜はこんなにも咲く
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