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07.Alone2

どれくらいが過ぎた夜?これくらいが残り
もう思えないのなら 波に似ていたね

触れた君の感触だけが夜に流れていく間
どこにもいない君のことを
思い出す度に増えていくよ
ふたつのひとりが解けるならいいな
だからせめて夜が明けるまで
 
潮風 凪いだあたり 君が手を振った
檸檬色だった 初めて聞く言葉

触れた君の感触だけが夜に流れていく間
どこにもいない君のことを
思い出す度に増えていくよ
ひとりの続きが解けるならいいな
薄れていく夜が明けるまで

触れた君の感傷だけが部屋を満たしていく間
雨は降り止むこともなく
吹きさらす風に錆びていくよ
潰えていくのは同じだったとして
解れていく 夜が明けるまで

それでも未だに見つめる 君に触れていたいために
解りようもない微動を 眉にかかった髪を
壁に白く描いた花にひとつの名前をつければ
白に塗ろう

孤独が波に消えるなら

夜が明ける





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