藤本タツキやONE、石田スイなど新都社出身のおすすめ作家と作品一覧

藤本タツキ(長門は俺、ムリゲー、艦蹴りなど→チェンソーマン)

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藤本 「新都社」という素人がマンガを投稿できるサイトがあって、高校1年か2年のころからそこに落描きみたいなマンガをアップしてたんです。

――じゃあ石田スイ先生(『東京喰種 トーキョーグール』)やONE先生(『ワンパンマン』原作担当)がコミックスのオビ文に寄稿しているのは、そのつながりだったりします?

藤本 自分ではそう思っています。新都社出身の仲間意識というか。

ONE(ワンパンマン)

石田スイ(THE PENISMAN→東京喰種)

天原(平穏世代の韋駄天達→異種族レビュアーズ)

クール教信者(ビーチボーイリバーサイド→小林さんちのメイドラゴン、旦那が何を言っているのかわからない件)

河本ほむら(ドミニウム→賭ケグルイ)

サンドロビッチ・ヤバ子(求道の拳→ケンガンアシュラ)

高畠エナガ(ビッパーズ→短編集、GODSPEED)

横田卓馬(オナニーマスター黒沢→背すじをピン!と)

インカ帝国(ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画)

新都社出身作家の第一世代以降が売れない分析

1 ファーストジェネレーションは売れた。
まず言えるのは、新都社出身のファーストジェネレーション達は売れた作家がいたということである。代表的にはワンパンマン。

2 にも関わらず、セカンドかサードジェネレーションたちは売れない。

実は、1と2の差って作家の資質だけの問題じゃない気がするのだ。
例えば、ワンパンマンに関しては、原作と作画を分けたり(かけ狂いもそうですね。)、出版社側も随分、作品に対して、丁寧な扱い方をしていると思うのだ。出版社も、作品を売り出そうという意欲があった気がする。

それに対して、セカンドかサードジェネレーションに対する出版社の扱いはただの弾丸である。大量に投下して、たまたま、一つ、ヒットすれば成功みたいな扱いに変化している。なので、一発ネタみたいな作品が多く、その作家さんが本当に描きたかったものが出版されたとは思えない。

これが、ファーストと、それ以降のジェネレーションの違いではないか。

これは、たぶん、ワンパンマンなどの成功によってWEB漫画は金になると、わかった出版社が、マーケティング的な方法を、WEB市場にも、適用し始めた結果だ。より、若い編集者が担当の場合は、漫画家のツイッターのフォロアーが読者だと勘違いするケースも出てくるかもしれない。その編集者は、作品そのものよりも、フォロアー数を気にするようになるだろう。

この先に待ってるのは、マルチ商法みたいな嫌な世界かもしれない。


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