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ギャルの“おっさん化”が進化している。

若い女性の“おっさん化”が、さらに進化している。古くは、牛丼屋にひとりで入る女性から始まり、大型トラックのハンドルを握るガテン系、食堂でスタミナ定食を頼む肉食系女子まで、出現してきた。

個人的には“カッコいい”と思うのだが、世間ではまだ奇異な眼で見られている。女性の中でも、まだごく一部であることに違いはない。

女性自身もそういう世界に興味はあるものの、入り込む勇気はなく、また、心のどこかで女性らしさを求めてもいる。

そういう欲求を察知してか、“おっさんぽい”お店をお洒落に演出して、成功している例はある。

チェーン店の居酒屋などは、まさに象徴的存在。おっさんの溜まり場を明るくお洒落な空間に変え、料理の見ためも女性好みとなっている。

「会社帰りの“ちょっと一杯”」を「アフターワークの“女子会”」へと変身させている。やっていることは同じなのだが……。

最近では、「缶詰バー」というお店も流行っている。中高年の男性諸君はよくご存知だろう。いわゆる酒屋の立ち飲み屋である。カウンターでコップ酒を頼み、棚から缶詰を持ってきて食べる、あの立ち飲み屋の進化系が「缶詰バー」である。

内装はバー風となり、海外の珍しい缶詰なども揃え、キャッシュオンデリバリーで、ひとりひとり好きなものを飲み食いしている。

缶詰を肴に立ち飲みをする女性。これまで見ることもなかった光景が、お洒落に見えてしまうから不思議なものだ。

女性には、潜在的に男性社会への憧れがある。さりとて、女性を捨て去ることはしない。この2つの隙間に、新しいライフスタイル誕生のチャンスがある。すなわち、ビジネスチャンスである。

男臭い世界に女性を誘い込むには、どうすればいいのか? また、その逆もあり。そこに、大きな可能性が存在する。

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