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【CS優勝】ホルスキマイラ雑記【全文無料】


はじめに

福岡で遊戯王をやってるいごまゆと申します。
ほぼ1年ぶりの投稿となります。
今回は2023/8/15に開催された福岡YP杯(福岡YPさん @_Toshi__YP 主催の33人個人戦)で使用した【ホルスキマイラ】について書いていこうと思います。戦績としては6-1で優勝することができました。


【キマイラ】は新種族の幻想魔族と併せて登場し、先月発売された「AGE OF OVERLORD」でも新規カードが追加されています。
しかしながら【R-ACE】の強化や「黒魔女ディアベルスター」の登場に埋もれ、あまり知られていないテーマとなっていると思いましたので今回記事にまとめてみることにしました。

【キマイラ】とは

「DUELIST NEXUS」で登場したカード群で、原作にも登場した「有翼幻獣キマイラ」「幻獣王ガゼル」「バフォメット」のリメイクモンスターとなります。加えて同弾で初登場した幻想魔族モンスターがその展開サポートを担っており、複数の1枚初動と2枚の組み合わせ初動を用いた安定した展開が強みの融合デッキです。

今回も環境でマイナーなデッキとなりますので採用カードの紹介から始めたいと思います。
【ホルスキマイラ】のデッキのうちまずはキマイラ群のカードからご紹介します。

「DUELIST NEXUS」収録のカード
・合成獣融合

※このカードを含め「有翼幻獣キマイラ」が存在することが発動条件の効果が多く含まれていますが、後で紹介する融合モンスターは全て場と墓地で「有翼幻獣キマイラ」として扱うことが可能なため問題なく使用可能です。

【キマイラ】デッキ専用の融合カードです。
基本的には以下で紹介するモンスターもこの「合成獣融合」の名前で結びついています。
速攻魔法であり自ターンの展開のみならず相手ターンにも融合を行い妨害札としても使うことができます。その上で自身を墓地から回収する効果が備わっているため1枚で自ターンの展開と相手ターンの妨害を両立可能です。1ターンに一度しか行うことができないのは回収効果だけなので複数枚引いてもそれだけ融合の手数にできるところも優秀です。ただお互いの「メインフェイズのみ」しか発動できない点には注意しましょう。

・幻爪の王ガゼル(以下ガゼル)

「幻獣王ガゼル」のリメイクモンスターです。
召喚、特殊召喚時のサーチ効果、融合素材となった場合のサーチ効果の2種の効果を持っています。
どちらの効果もそれぞれ1ターンに1度使用可能であるため、召喚して融合または悪魔族の足りないカードをサーチ、そのまま融合素材として幻想魔族をサーチとアドバンテージを稼ぐことができます。

・大翼のバフォメット(以下バフォメット)

「バフォメット」のリメイクモンスターです。先ほどのガゼルと同じく召喚、特殊召喚時と融合素材となった時の効果を持ちますが、上級モンスターである分場に出た時のサーチ枚数が2枚になっています。基本的には次に紹介するモンスターでリクルートして場に出すため上級であることを無視してアドバンテージを稼ぎます。適当な融合モンスターを出してからアドバンス召喚してもサーチ効果を使用可能です。

・ミラーソードナイト(以下ミラーソード)

ゲームボーイでDM3、DM4を遊んだ世代に刺さりますね

新規種族の幻想魔族でありこのデッキを回すエンジンとなる1枚初動カードです。リクルート効果は先述のバフォメットも対応しているうえに自ターン相手ターンの好きなタイミングで使うことが可能で、このカードのおかげで融合デッキであるにも関わらず展開の再現性が確保されています。また③の効果も「有翼幻獣キマイラ」が場にいる時場合の相手モンスター効果無効でありリクルート効果を使ったおまけとしては優秀すぎる効果となっています。
幻想魔族の共通効果になりますが、戦闘破壊されない代わりに相手を戦闘破壊することもできないので注意しましょう。

・コーンフィールドコアトル(以下コアトル)

手札から捨てることで「合成獣融合」が効果に含まれている上記モンスターどれでもサーチ可能なカードです。ミラーソードがサーチできるためこれだけで1枚初動が6枚体制となります。またこちらは「有翼幻獣キマイラ」がいる場合に場のカードが効果対象になると、それを無効にして破壊する効果がおまけに備わっています。一応サーチ対象は「「合成獣融合」が記載されたモンスター」のみで直接「合成獣融合」を手札に加えることはできません。

・幻獣王キマイラ(以下キマイラ)

このデッキで1番使用する融合体です。融合召喚した場合エンドフェイズにハンデスする効果、相手ターンに墓地から除外して獣族・悪魔族・幻想魔族のいずれかを蘇生する効果を持ちます。ハンデス可能であるため先攻で優先して融合召喚します。また先述したように場と墓地で「有翼幻獣キマイラ」として扱うため各カードの追加効果を使用できます。「獣族+悪魔族」の融合体なので幻想魔族を混ぜることはできません。

・幻想魔獣キマイラ

大きいキマイラです。モンスターに対して融合素材の数まで攻撃でき、戦闘した相手モンスターの攻撃力を0にする効果を持つフィニッシャーです。幻想魔族の共通効果でお互いに戦闘破壊されないため同じモンスターに連続で攻撃してライフを削り切ることも可能です。通れば強いですがあまり出番はないので紹介はこの辺にして以降の略称もなしです。

「AGE OF OVERLORD」収録のカード

・大陰陽師タオ(以下タオ)

新弾で追加されたカードその1
墓地に送られたら他の幻想魔族を蘇生できます。
サーチ効果等は持たないためそれだけですが、バフォメットと合わせて2体を墓地から蘇生可能になりました。墓地に送られる方法は融合素材である必要もなくデッキから送ったりリンク素材にする場合にも対応しています。ガゼルでサーチ、融合バフォメットで墓地落としが可能で幻想魔族を蘇生したい時にはすぐデッキから触れることが可能であるため1枚のみ採用です。

・幻獣魔王バフォメット(以下融合バフォメット)

新弾で追加されたカードその2
このカードも場と墓地で「有翼幻獣キマイラ」扱いです。
融合召喚時にデッキから獣悪魔幻想魔族いずれかを墓地に送ることができます。キマイラ関連のカード以外も墓地に送ることができるため、今回は「深淵の結界像」を墓地に送り相手ターンにキマイラの墓地効果で蘇生するように使いました。サイド後は「エンド・オブ・アヌビス」を墓地に送り蘇生することでティアラメンツに対抗します。墓地効果では除外ゾーンの獣悪魔幻想魔族を帰還させることができるため、蘇生のために除外したキマイラをそのまま帰還させることも可能です。

【キマイラ】の基本展開

このままではカードの紹介記事になってしまうので1度基本展開の説明を挟みたいと思います。そもそもキマイラは何をするのかを見ていただければと思います。

・コアトル(ミラーソード)1枚展開
最終盤面
盤面:キマイラ+ミラーソード+合成獣融合
手札:幻想魔族1枚
相手:1ハンデス
妨害:ミラーソード(場のモンスター効果無効)+コアトル(対象無効+破壊)+ガーディアン・キマイラ

【キマイラ】における基本展開です。
1枚初動から次のリソースを確保しつつハンデスで相手の手数を減らし、「ガーディアン・キマイラ」で妨害します。また「有翼幻獣キマイラ」がいる場合のミラーソードとコアトルの効果を使用することで相手の初動を妨害できます。展開の派手さは控えめですが合成獣融合さえサーチできれば増殖するGを打たれても相手ターン「ガーディアン・キマイラ」を見つつ止まることができる点は強みです。ミラーソードは相手ターンにもリクルート効果が使用可能であるためバフォメットで手札がモリモリ増えます。

・コアトル(ミラーソード)+エッジインプ・チェーン(魔玩具補綴)
最終盤面
場:融合バフォメット+バフォメット(ミラーソード)+合成獣融合
手札:幻想魔族1枚
墓地:コアトル+深淵の結界像
相手:1ハンデス
妨害:ミラーソード+コアトル+ガーディアン・キマイラ+深淵の結界像

融合バフォメットの追加により実現可能になった展開です。1枚初動と同じ妨害に加えて結界像による封殺も狙うことができます。結界像に対する攻撃は「ガーディアン・キマイラ」、無限泡影等の効果無効はコアトルの対象無効で対応できます。
融合キマイラに対応した種族であればなんでも墓地落とし、蘇生が可能であるため今回は【ティアラメンツ】に有効な「エンド・オブ・アヌビス」をサイドに採用しています。後でホルスについても触れますがホルス2体でディンギルスを立てておくと破壊諸々からも守れます。「魔玩具補綴」のセットは融合魔法のカサ増し、悪魔族の供給ととても相性がいいです。仮に合成獣融合1枚のみだと結界像を構えることはできますが相手ターンに融合することができなくなります。(合成獣融合を複数引いていれば大丈夫です)

・融合バフォメットで落とせる有力なカード

・エンド・オブ・アヌビス

今回サイドに採用したカードです。
墓地で発動する一切の効果を無効にします。
ティアラメンツが多い環境であるためサイドから投入する予定でしたが当たりませんでした。

・王虎ワンフー

攻撃力が低いモンスターが軸のデッキが流行ったら採用を検討できます。ふわんだりぃずとか。

・トリック・デーモン

このカードをからサーチできる候補としては以下の2枚でしょうか。

・エキセントリック・デーモン

相手の前盤面、展開を阻害してくる永続を破壊できる可能性があります。

・同契魔術

サイマル・「デーモン」ズなのでサーチ可能です。ゴリゴリのリンクデッキやシンクロデッキが流行れば使い道がありますが結界像との比較になります。

・暗黒の侵略者

【神碑】や【ピュアリィ】のような速攻魔法主体のデッキに刺さります。

・カオスハンター

これも現環境だと神碑メタでしょうか。
除外を多用するデッキが環境に多いと有効になります。素引きしてもそのまま手札から特殊召喚できる点も評価できます。

【ホルス】の採用のメリット

このように【キマイラ】として展開は完結しており妨害の質もそれなりにありますが、今回使用したのは【ホルスキマイラ】となっています。2つのテーマを混ぜた理由について触れていこうと思います。

・【キマイラ】としての課題
融合バフォメットの登場以前から1枚初動の動きは可能でした。私自身当時からこのデッキに触れており魅力を感じていました。しかしながら初動がどうしてもミラーソードorガゼル召喚となり、「灰流うらら(以下うらら)」や「無限泡影」1枚で停止してしまうことが多々ありました。初動を追加する候補としても「スモール・ワールド」くらいのもので、召喚権を使って1枚の妨害で止まる点の改善には至らず実用には耐えないという感想でした。

・【ホルス】の登場
上記の課題を踏まえて注目したのが新弾で追加された【ホルス】です。「王の棺」があればデッキから墓地に送ることができ、さらに蘇生が可能となっています。つまり召喚権不要でモンスターを並べることができるギミックであり、召喚したモンスターへのうらら無限泡影が重い【キマイラ】と好相性と考えました。

・王の棺

【ホルス】におけるキーカードで、ホルスモンスターを墓地に送ることができそのまま蘇生に繋げることが可能です。③の戦闘に関する効果も後手捲りに使用することができ無駄がありません。今回採用した【ホルス】モンスターを以下で紹介します。

・ホルスの栄光-イムセティ(以下イムセティ)

王の棺をサーチ可能な【ホルス】モンスターです。サーチの際に手札をコストで捨てるためうららをもらってくれることもしばしばです。手札を捨てるコストは「エッジインプ・チェーン」を使うと「魔玩具補綴」をサーチできさらに2枚サーチ可能なためお得です。

また【ホルス】モンスターはチェーンブロックを組まない特殊召喚です。そのためミラーソードを召喚した状態で「王の棺」が置かれている場合、相手は「増殖するG」を打つタイミングが難しくなるので両方引いている時のため覚えておきましょう。
※ホルス特殊召喚前に打とうとするとミラーソードがそれにチェーンしてデッキからバフォメット等を出して1枚損する、打たないとタダでホルスモンスターが並び始める。

・ホルスの祝福-ドゥアムテフ(以下ドゥアムテフ)

2種類目の【ホルス】モンスターでこのデッキではイムセティとドゥアムテフの2種のみ採用しています。2種類目としてこのカードを選んだ理由は「獣族」である点に尽き、このカードのみ素引きしても融合素材として使用可能なことにあります。

・結局ホルスで何をするのか
召喚権を使わずにレベル8を並べて何をするかという話ですが、採用しているエクシーズ体2体に集約されます。

・真血公ヴァンパイア(以下ヴァンパイア)

このカードのおかげで【ホルス】を混ぜる意味があります。召喚権を使わず初動になるミラーソード、ガゼル、バフォメットのいずれも特殊召喚できる可能性があります。これで召喚権を含め初動を通す手数が2手になります。盤面に余ったこのカードは「マグナム・ザ・リリーバー」の融合素材とすることも可能です。

・マグナム・ザ・リリーバー

「融合」または「フュージョン」魔法を除外することでほぼフリーチェーンで発動できる破壊効果と同カードをデッキに戻してドローできる2つの効果を持っています。
「融合」をデッキに戻すと「魔玩具補綴」が再度発動可能になる場合があります。

・宵星の機神ディンギルス(以下ディンギルス)

「墓穴の指名者」があり【キマイラ】の初動を通す自信があるなどの場合はこちらを出して結界像に破壊耐性を持たせるパターンがあります。とはいえバフォメットのサーチ効果にはその後エクストラから融合モンスターしか出せない制約がつくので判断がややシビアです。後手の捲りに使える点を評価して採用です。

・「No.90 銀河眼の光子卿(以下フォトンロード)」「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー(以下タイタニック)」の不採用

ランク8エクシーズといえば、の2体です。
本来なら採用をしたいところですが融合モンスターに枠を割く関係上不採用としました。特にフォトンロードはモンスター効果無効により【キマイラ】の課題の1つであるうららのケアが可能な1枚です。しかし仮にフォトンロードを立てても無限泡影は直撃する点、「増殖するG」以外の誘発であればヴァンパイアでも貫通を狙えるため不採用としました。そもそも「増殖するG」はフォトンロード成立前に打たれてます。タイタニックも魔法無効と結界像等を戦闘から守ることができる点が魅力ですが今回はディンギルスに一任としました。

終わりに

以上【ホルスキマイラ】についての紹介になります。大会当日は【R-ACE】との対戦が多かったですがその中で勝ち抜けたのは大きな収穫だったと感じます。この記事を読んだ方によってさらに構築が昇華されたら幸いです。ご質問あればリプでもDMでも分かる範囲でお答えします。

以下文章は何もありませんが、もし記事を読んで良かったと思った方がいらっしゃったら投げ銭をいただけると、また書こうというモチベになるのでよろしくお願いします。

ありがとうございました。

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