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趙治勲、4度目の棋聖を目指す(七番勝負第6局編)

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挑戦者決定戦は趙治勲十段(当時)が勝利した。
七番勝負は様々な場所で行われる。
何局目を応援しに行くか迷う。
日程はこんな感じ。


第5局目までの日程と結果

第1局はブラジルなので却下。
第2局の島根も遠すぎる。

2連勝、2連敗なら愛知に行くことも視野に入れたけど、1勝1敗。
まだ本気を出す時期ではない。

第5局に治勲先生が勝った時はうれしかった。

第6局は静岡!!

第6局は静岡対局なので行きやすい。
熱海後楽園ホテルは大きなホテルなので宿泊しやすい。
旅館だと貸し切りにする場合も多いからね。

2勝3敗の第6局を見に行った

第3局目あたりから
『シリーズ序盤では不眠に悩まされていた治勲十段。
1日目で考えると脳が興奮するのでなかなか眠れない。
3局目から対局前や1日目終了後にカラオケに行く。
陽気に歌って焼酎を飲んで寝ることで睡眠を確保している』
という情報が入ってきた。

二日制は睡眠時間を確保するのも大事。
カラオケを歌いながら治勲十段の水割りを作り、
睡眠をとる手助けをする作戦だ。

1日目から治勲十段は湯水のように時間を使って構想を練る。
呉清源先生も観戦に来た。
色々話してくれたけど、今回の主役は治勲十段。

治勲十段が4目半勝ち。打ち上げは祝勝会に

治勲十段が力強い打ちまわしで優勢を築いた。
終盤でちょっともたついたけど、完勝と言っていいだろう。

治勲十段もうれしそう。
ホテルなので打ち上げ会場は大きい。
旅館だと立会人を挟んで両対局者が座る場合が多い。

でも今回は負けた山下棋聖に配慮せず、思いっきり盛り上がれそう。

おいらはもちろん治勲十段のテーブルに座る。
立食パーティー形式なので食べ物を獲って座った。

山下棋聖はまだ来てない。
でも治勲十段が早く飲みたいオーラを出しているのでスタート。

治勲十段は笑顔でウキウキ。
おいらも楽しさ満開だった。
これで最終局を見れる。
もし勝てば第一人者へ返り咲ける。

か細い声の主は???

そんな時
『ここに座っていいですか?』とか細い声で質問が。

今日は祝勝会なんだ!
来るもの拒まず、去る者追わず
なんだよ!!

祝いの席なんだから大きな声で……

と思って振り向いたら、声の主は山下棋聖だった。

今回の立会人と解説者は呉清源先生と仲が良い台湾出身の棋士だった。
だから山下棋聖とは縁が薄い。
祝勝会のテーブルに敗者が来るのは明らかに筋が悪い。
でもほかのテーブルよりましだという判断だろう。

正直に言ってかなり動揺した。
祝勝会に敗者が来てもいいのか判断しにくい。

こういう難しい判定は大先生にしてもらうしかない。

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