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折り紙建築

折り紙建築では1枚の紙に切込みを入れ凹凸に山折り谷折りを繰り返し立体造形や建築を表現します.そして、紙はたいらに折り畳まれることと畳んだ時に中の紙がはみ出さない事が必要です.それさえ守ればどんな形でも…と言いたいところですが、なかなかそうは上手くは行きません.前記事の代々木競技場のように実際の建築が曲面だったりすると表現方法としての難易度がグーン上がります.そもそも、折り紙建築は建築模型のように実際の形を写すのではなく1枚の紙で出来る範囲での表現ですので、自ずと限界が生じます.その証拠に、作品を正面から見たときに立体に見えていたものが、真横から見るとその立体がすっかり無くなってしまいます.

折り紙建築を趣味に創作をしていると、年に何回か折り紙建築作りのワークショップの依頼を受けます.そこに参加され楽しんでいられる方々を観察すると「簡単で見栄えのする作品が作りたい.」「作品は難しい方が楽しい.」そして稀に「人が設計したものは嫌だ.」などに分類できそうです.最後の稀な方とは私の事ですが、私の公開する作品はよほどの事情がない限りオリジナル作品です.設計者に作品使用の確認をする必要もありませんし、改良するにしてもお構いなしです.何より折り紙建築の設計をすることがとても楽しく世の中に建築造形がある限り作品を作られます.そして、もし作るのが無くなったなら自分の考えた造形で設計することも出来ます.興味が尽きる迄、作り続けられそうです.

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