かなわなければ混乱させる

「場ちがいなことわざ」
原理は、相手を混乱させること。あなたは言葉による攻撃にことわざで返事をします。とはいってもその場にまったく合わない、トンチンカンなことわざで答えるのです。

「あなたって、ちゃんとした教育を受けてないような話し方をするね」
→「そうなの。祖母がいつも言ってたんですよ、早起きは三文の徳って」

このとき脳が何をしようとしたか気づきましたか？
脳は返事を理解しようとするのです。つまり、教育と早起きとの間に関係があるかどうか考えるのです。そのままにしておきましょう。
だれかが何かを言えば、私たちは自動的にその言葉の意味を理解しようとします。これは脳の自動的な反応ですから、それをうまく使えばいいのです。
あなたが何を言いたいかわからないので、相手はまごつき、戦力を失います。

ことわざで答えると気が利いているような印象を与えますが、
実はただのナンセンスです。

例えば…
「ああ、女ってこれだからな！」あるいは「まったく。男って！」
→「それじゃ、こうしか言えないわね。能ある鷹は爪を隠す」
→「ほら、よく言うじゃないか。四十過ぎたら自分の顔に責任もてって」

こうすれば相手を混乱させることができます。その時辛辣になったり、見下したような態度をとらずに勝てるのです。そのために必要なのはたった一つだけです━━厚かましさ。