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「自分に自信がない人」は、文字通り「何をやってもダメ」だと思った話。


3ヶ月ほど前に書いて好評だったコラムを、大幅に加筆修正しました。分量は1万字ほど。あと一手間入れて、近日中にKindleでも発売予定です。

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こんにちは、イケダハヤトです。

なぜか「イケハヤさんって、自信家ですよね」とよく言われます。遠回しにdisってるでしょ、それ。まぁ、自信家なのは間違いないかも。

先日、とても残念なものを見てしまいまして……。いや、こういうことって、よくあるんですけどね。

なにかというと、「この人は面白い!伸ばせば光る!」と確信していたブロガーがいたんですよ。

彼の名前は、Bさんとでもしましょうか。ちょっと話をしてみた感じ、Bさんは「学ぶ姿勢」もある方で、このまま1年続ければいい結果が出せそうだな、と見ていました。

早速ブログを始めたBさん、やっぱり文章が面白い!これは1年後が楽しみだなぁ!すぐに稼げるようになるはず。

と思っていたのですが、なんと……!

久しぶりにブログを見たら、消滅しているではありませんか……。更新続いたの、一ヶ月くらい……。

んでもって!「はてなブックマーク」のアカウントは生きていたので、彼のコメントをちらっと覗いてみたら……。

「ブログで稼げる!とか嘘なので、信用しちゃだめ!」みたいなことが書いてあったんですよね……。

他のコメントを見ると、暗に、ぼくを批判しているようなニュアンスも……えーと、ぼく悪者になってる?あれ?

そんなBさん、「自分に自信がない」タイプの方だったんですよ。

だからこそ、ぼくはBさんの文章が好きだったんですけど、完全にダークサイドに落ちてしまったなぁ、と悲しい気分になりました。

引き上げてあげることができればいいけど、ぼくじゃダメなんですよね、こういうパターン。一方的に不信感を抱かれてしまっているみたいなので……。

そんなBさんの「転落」を見て痛感しましたが、この資本主義経済において、「自分に自信がない」というのは、致命的だと思うんですよ。


自分に自信がない人は、諦めるのが早すぎる。

この場合、Bさんはどう考えても、「諦めるのが早い」ですよね。

そして、この「諦めるのが早すぎる」というのは、自己肯定感が薄い人に共通する資質です。逆にいうと、自分に自信がある人は、いい意味で諦めが悪いんです。

普通に考えて、ブログで成果を出すには、1年は毎日更新を続けてもらわないとダメなんです。

そして、ぼくはそのことを、Bさんにも伝えていました。「とりあえず1年、毎日更新してください」「そうすれば、毎月1〜2万円は稼げるようになっているはずです」と。すぐに結果が出るわけないなんて、当たり前ですからね。

……が、自分に自信がない人は、早期に結果を求めてしまうんですよ。

自信がないので、不安になるんでしょうね。「イケダハヤトはああ言っていたけど、それはあいつが優秀なだけで、自分には無理なんじゃないか」みたいな感じで。

そんな彼らは、自分と同じように「やってみたけどだめだった」人のクチコミを探します。「ブログ 挫折」「ブログ 稼げない」みたいなキーワードを打ち込んで、「自分は特別ではない」と安堵します。

それどころか、それらのクチコミに同調し「俺もやってみたけどだめだった。イケダハヤトに騙されるな!あいつは運がよかっただけだ!ブログで稼ぐなんて、甘い考えだ!」という感じで、開き直ってしまう。

世の中甘くないことなんて、前提なんですけどねぇ。ぼくからすると「何を偉そうに……バカなの?」という感じです。


自分に自信がなくなる「ループ」

なぜ自分に自信がないと、早期に結果を求めるのか。これについて、ブロガーのルルさんがとてもいい指摘をしてくださいました(http://irasiku.blog.jp/archives/1974355.html)。

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初めてのことでも、一度でできなくて、叱られる

自己肯定感が下がる

一度でできない自分はダメなんだ、と落ち込む

ダメでない自分になろうと、一度でできる様にならなくては、と、すぐ結果を求めようとする

以下ループ。

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自分に自信がない人は「私は何をやってもうまくいかない」という思い込みを抱えています。

本来なら1年以上やらないと成果が見えないことでも、3ヶ月やっただけで、「やっぱり私には無理だった」と、絶望してしまう。

資格や大学受験のような試験でも、一度落ちただけで絶望して、そこで諦めてしまう。このループは強化されていき、次第にBさんのように「1ヶ月で諦める」というスピード感になっていくのでしょう。

結果が出ない時期を乗り越えるには、「自分を信じる力」、それすなわち「自信」が求められます。

「今はまだ結果が付いてきていないけど、私が歩んでいる道は間違っていない」というのは、まさに「自信」なんです。

多くの人は、そう考えることができずに、恨み言を言いながら脱落していきます。

自分に自信がない人は、少なくとも1年、何かに打ち込んでみるべきです。

ブログでも資格でも趣味でも、なんでもオーケー。ゲームが好きなら、ゲームの大会に出てみたり、漫画を描くことが好きなら、新人賞に応募してみたり。

もちろん、あなたがたった1年頑張ったところで、「目覚しい成果」は出ません。

でもそれは、当たり前。

あなたが気付いているとおり、「世の中は甘くない」んです。

何か大きなことを成し遂げたいのなら、ここがスタートラインです。一流と言われる人は、誰だって、この壁を超えていますよ。

自信がない人は「すぐに結果を求めて、あきらめる」から、「何をやってもダメ」なんです。

自信がある人は「結果が出るまで諦めない」から、「何をやってもうまくいっている」ように見えるのです。

これは、個々の能力の問題ではありません。純粋に、継続する力がなさすぎるだけ。だから、うまくいかない。

「何をやってもダメ」から抜け出したければ、すぐに結果を求める態度を捨ててください。話はそれからです。

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