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「n:n」の場を作る 〜 オンラインサロン運営ノウハウ集(随時更新)


こんにちは、イケハヤです。

最近、コミュニティの時代が来てますよね!

かくいうイケハヤも、2018年7月にオンラインコミュニティ「ブロガーズギルド」を運営をスタート。

すでに、登録者8,000人以上の日本最大のブロガーコミュニティとなっております。

ここ最近はずっとオンラインコミュニティの研究をしています。

主要なサロンには自腹で加入。ブロギルでは、35名を超えるユーザーのサロン立ち上げを支援しています。国内でも相当オンラインサロンには詳しいはず。

そんなイケハヤが研究した「オンラインコミュニティの運営に役立つTips」を、ここで公開したいと思います。

サロン運営を始める人、すでにやっている人には、何らかのヒントを与えることができるはず。

例によって、この本は内容が随時アップデートされていきます。新しいテクニックを発見したら、追記修正します。

価格は1,480円です。あんまり他所では聞けない話がまとまっているので、その価値はあると思いますよ〜。


そもそも、なんでコミュニティを作るの?

そもそも論として、コミュニティを持つ意義についても、ざっとまとめてみます。

まずは「競合との差別化になる」こと。

カフェやレストラン、あるいはオンラインショップなどを想像しても、お客さんのコミュニティが盛り上がっていたら、それ自体が魅力になりますよね。

ユーザーからすると「そこに行けば刺激がもらえる」「そこに行けば商品にまつわる悩みを解決してくれる」といったメリットになります。

Appleはユーザーをコミュニティ化し、サポート機能に昇華させてますね。これがわかりやすい経営的メリットです。


シンプルに、強いコミュニティがあれば「仲間の力を借りることができる」のもメリットといえます。

たとえばイケハヤの場合、新刊を売りたければ、運営しているコミュニティの力を借りることができるわけです。

ぼくが作った「ブロガーズギルド」には、数多くのブロガーが所属しており、拡散力は抜群です。

また、ブロガーズギルドにはイラストレーターの方も数多く参加しています。イラストが必要であれば、サクッとメンバーにお願いできるわけですね。

コミュニティを運営していれば、人の手を借りることが容易になります。これは事業を進める上で、大きなプラスの力といえますね。


最後に、もっとも大きなメリットは「仲間たちから、自己の成長につながる刺激をもらえる」こと。

事業を続けていると、いい意味でも悪い意味でも、マンネリ化してしまいがちです。

イケハヤの場合も、もはや自分のブログ・ツイッターは成熟しており、ここから何か大きな変化は起こせない気がしています。

ずっと同じことを続けるのか……という、うっすらとした絶望感みたいな感情も芽生えてきます。

そういうときに、コミュニティがあると、たくさんの仲間から刺激を受けることができるんです。特に、若い世代からの刺激は貴重ですね。

コミュニティを持つことで事業家として、クリエイターとして、生涯にわたって新鮮な感動を感じ続けることができるのです。

自分一人だと、どうしても行き詰まってしまいますからねぇ。


知られざるオンラインサロンの歴史。

「そもそもオンラインサロンとは?」という疑問を持っている方も多いと思うので、歴史を軽く振り返ってみます。

ぼくが知るかぎり、もっとも古いオンラインサロンは「MG(X)」というものです。

2011年8月に立ち上がり、1年くらい運営されていた伝説のサロンですね。知っている人がいたら感動します!

「MG(X)」は玉置沙由里さんというクレイジーな女性ブロガーが生み出したもので、その創設には、後のサロンプラットフォーム「Synapse(DMMに買収)」を立ち上げた田村健太郎さんも関わっています。

「オンラインサロン」というキーワードを作り出したのも、玉置さんだと記憶してます。あの時代は楽しかった……。

最初に見たときは、そのビジネスモデルに衝撃を受けた記憶があります。月額1,000円で100人くらい集まっていましたね。月額1万円の大口パトロンも集めていたはず……。

当時会社をやめたばかりのイケハヤ、「サロンだけで食っていけるのか!」と驚愕。このツイートはよく覚えていますw

「MG(X)」の衝撃は、オンラインサロン業界のビッグバンの瞬間だったんですね。玉置さん、今何してるんだろうなぁ……。

彼女の記事はBLOGOSに残っているので、ぜひ。天才ですね。


そののち、2012年に「Synapse」が立ち上がり、Umekiさん、はあちゅうさんといった才能がいち早く取り掛かりました。

とはいえ新しいものなので、2013年2月時点では、大きなビジネスにはなっていません。

最大手のサロンで月商40〜50万という感じですね。当時の規模感がわかる貴重な記事をどうぞ!

次の大きな波になったのは、2014年の堀江貴文サロンの開始。

月額10,000円という強気な価格にも関わらず圧倒的な人気を獲得し、月商1,000万円を超える大躍進を見せました。

「オンラインサロンってこんなに儲かるのか!?」とギラギラした起業家が続々と参入した時期です。だいぶ消えていきましたが……w

堀江さんが起こした「第一次サロンブーム」を皮切りに、同時にサロンの価格が上がったのも見逃せません。

「堀江以前」は月額1,000円程度のサロンが中心だったのですが、「堀江以後」は月額3,000円程度が中心ラインとなりました。

イケハヤもこのタイミングでサロンを始めました。後述するように、運営に失敗しサクッと撤退しましたが……。

2016年にはDMMとcampfireがサロンプラットフォームに参入。

デジタルメディアビジネスにおいては、それなりに存在感のある事業領域になっていきます。

2017年にはDMMがSynapseを買収し、サロンプラットフォームは、DMMとcampfireの二大巨頭がしのぎを削りあうことになります。

一方で、サロンオーナーのなかには手数料が取られることを忌避し、プラットフォームを介さずサロンを運営する人も現れます。

キンコン西野さんはその代表例ですね。記事執筆時点で、彼のサロンは10,000人が所属しているというから驚き。月商1,000万円ですね……!

イケハヤの「ブロギル」も、特にプラットフォームを使っていません。手数料を取られるくらいなら、中で回したいですからね〜。


2018年にはサロンの運営手法に革新が起こり、「n:n(参加者対参加者)」の構造のサロンが人気を博します。

箕輪編集室、はあちゅうサロンが好例ですね。これを「第二次サロンブーム」と呼びましょう。


同時に高単価も進み、現在は4,000〜5,000円がボリュームゾーンとなり、30,000円程度の高額サロンも支持を集めています。

仮想通貨トレードに強いKAZMAXさんのサロンは、年商10億をゆうに超えている規模だと思われます。上場できる規模ですね……。

KAZMAXサロンの事例を皮切りに、オンラインサロンのさらなる高単価化が進んでいく予感がします。

イケハヤも人数限定で月額5万円くらいのサロンをやってみようかな〜とか思ってたりします。


オンラインサロンはまだまだ市場規模が拡大していくと予想します。「インフルエンサーが運営するサロン」が中心でしたが、現在は「小規模な社会人サークル型サロン」も増えつつあります。

オンラインサロン、あるいはオンラインコミュニティは裾野を広げながら、さらに一般化していくのでしょう。今後の発展が楽しみでならない領域です!


「1:n」ではなく「n:n」を目指そう。

コミュニティを立ち上げるときにやってしまいがちな失敗が、
「1:n」のコミュニティを作ろうとしてしまうということ。

これはイケハヤも失敗してます。

2014年に立ち上げた「イケハヤブログ塾(途中で「イケハヤメディアラボ」に改名)というオンラインサロンは、最盛期は参加者400人、月商200万円ほどまで伸びたのですが、消耗したので閉鎖しました。

というのも、イケハヤブログ塾は「1:n(イケハヤ対参加者)」のコミュニティになってしまっていたのです。

サロン内に投稿するのはイケハヤだけ。コメントをくれるユーザーは全体の2〜3%もいません。

今振り返ると「ちょっとだけ双方向性のある有料メルマガ」という感じの運用でしたね……。実にイケてないです!

サロン内ではコンサルティングなども実施していたのですが、それもやっぱり「1:n」で、「イケハヤがユーザーの相談に乗る」だけです。

こういう構造だと、結局サロンオーナーが消耗して、割が合わなくなってやめたくなるんですよ。

「1:n」だと、サロンオーナーは、自分が知っていることを投稿するだけになっちゃうんで。それならブログでいいんですよねぇ。


この経験は大きな反省で、最近立ち上げたブロガーズギルドでは「n:n」、つまり「参加者対参加者」の構造をくっきりと作り出しています。

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