教習日記#5 『S字クランク』 2018/03/15

ついにやってきた。ヤツと対峙するときが。

S字クランク。S字の、クランク。おいしそう。

分からない。何も分からない。「クランク」と呼ばれる何か得体の知れないものがS字になっているらしい。そして私はそれを車で通らなければいけないらしい。なんだ、それは。教官は「キョーロ」とも言っていた。キョーロ。教科書的な何かを指して言っているのかと思ったが、どうやら「狭路」らしく、それはS字クランクのことを指していた。狭路、要するに狭い道。S字クランクとやらは、S字のうえに狭いらしい。もうそれ通らない方がよくない?そうじゃない??

S字の、狭い、クランク(?)の三重苦。どうやら今日は死線をさまようことになりそうだ。

不安が肥大するなか、教習が始まった。結論から言うと、スイスイ通れた。圧勝だった。右左折を体得した私に死角はなかった。どうやら私は「車体感覚」とやらを獲得しつつあるらしい。S字だろうとW字だろうと、どんとこいだ。

その次の時間で、右左折時の安全確認。今までは、
・ウィンカーを出す
・曲がる
だけでよかったが、実際は、
・ウィンカーを出す
・バックミラー確認
・曲がる方向のドアミラー確認
・曲がる方の死角目視(後部座席の窓らへん)
・曲がる
の工程が必要らしい。いや、早く言えよ!!!なんだその後出しじゃんけんは!!と思ったが、おそらくこの順序でやるのが習得する上で理にかなっているのだろうと思い直す。

しかしやってみると、これが大変難儀だ。パニクる。スピードを保ったままこんなことできっこない。S字クランクの1兆倍難しい。聞いてないぞ。というか、みんなこんなこと真面目にやってないのではとも思った。これはまた時間がかかりそうだ。やれやれ。

次回は今週金曜。


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