教習日記#1 左折 2018/03/01

先月末から、教習所に通い始めた。教習所に通っていると色々と考えることがあったりする。それを書き留めておきたいというのと、学習記録としても意義があると思うので、教習の振り返りをここに記録していきたいと思う。結構取り留めのないことをつらつら書いていきます。それらは、個人的にはどれも印象的な出来事です。それでは。

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2018/03/01 
今日は、学科と技能を1コマずつ受講。教習所のルールや作法についてはだいぶ要領を得てきた。

今日の学科の教官は、「立て板に水」が服を着て喋っているような感じで、淀みなく授業を展開していた。まるで九九を暗唱するように語りが「身体化」されていて、さながら落語家が一席演じているのを鑑賞しているような気分になった。

教習所に来てよく感じるが、教官は皆それぞれに教習での語りを身体化している。おそらくもう何百回何千回と同じ内容を喋り続けて来たんだろう。もう何かを「言おうと」している感じがない。体が覚えたその内容をオートマティックにアウトプットしているような感じ。なので、何かその「自動的な流れ」を遮るのが躊躇われるような雰囲気がある。誰もその「演舞」に口を挟むことができない。しかし、こちらは初めての教習なのである。聞きたいことがたくさん出てくる。けど聞く隙がない。何千何万回目と、初めて。その非対称性。

今日の話に戻す。今日の落語家教官は、よどみなく、かつ惹きつける語りを実現していて、とても良かった。ずっとあの人がいいと思った。内容は、歩行者を思いやってちゃんと避けて走りましょう。

そして、技能教習。2回目。前回、人生初の自動車運転を経験し、その難儀さに心折れかけた。路上をブンブン走っている車の運転手はみんなこんな高度な運動をしているのか、という感嘆。免許取得までの道のりは長いと覚悟した。

今日は前回と違う若めの教官。とても柔和でかつ弁の立ついい感じの人。場内のサーキットを左回りしながら、番号のついた交差点の左折を繰り返す。

ブレーキを踏んで、速度を落としながら、じわじわと左折。先を見て、軌道を修正しながら。

・一気に戻しちゃだめ。じわじわ戻す
・半ドルを回す時の腕の送り方。上にかぶせるように。長方形の短辺を常にもつ状態。
・曲がる先を見て、そこまでの導線をイメージして曲がる(この感覚がまだつかめない)
・中央線がある方が優先道路。
・3秒だけのウィンカーと、ずっとでるウィンカーがある
・エンジンは、ブレーキを踏みながらかける。
・右左折時はブレーキの加減で速度調整

こんなところだろうか。まさか「左折」がこんな難しいとは思わなかった。左折、超むずい。でも、前回より走る要領はつかめて来たように思う。カーブもスムーズになった。

あと、たまに教官が雑談をけしかけてくるのだが、そういう時の方がスムーズに運転できるている気がする。あまり集中しすぎないこと、いろいろなことを意識「しすぎないこと」が重要なのかもしれない。この感覚は、野球をやっていた時にも感じていた。いろいろな動きを意識しすぎると、上手くいかない。ある程度「無意識」の領域に任せないと、かえって運動はぎこちなくなる。やはり運転も一つの身体運動、「スポーツ」的であるので、今後も自分はこの野球の経験が一つの拠り所になるだろう。






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