【詩】 ホットケーキを 金庫にしまう

ホットケーキを貯金したら 利子はつくのかな?

そんなことを呟いたのは

君のことを笑わせたかったから

 

君は ほっぺたにニキビができたので 

深海魚みたいに 気にしてる

  

16歳の僕には 女の子の気持ちが 全くわからない。

  

よく考えりゃさあ

男子の気持ちもわかんないけど

あいつらの頭の中は やっぱりあのことで いっぱいだ

男ってそんなもんだろ。

 

校門を出てから 15分歩いてる。 

君に 告白したのは 3日前 

まずは友だちからって それって脈あり?


僕はポケットに右手を突っ込んで

気の利いた言葉を探ってる。

ポケットにあったら苦労しない。

男はバカだ。 


君の横顔をちらりと見る。

その距離138センチ


女の子っていい匂い

それに気づいて ドキドキしてきた


本当は 手繋ぎたいけど 口がカラカラ

無言で歩くうちに 君の家が見えてきた。

  

ホットケーキは出来立てが一番。

それはわかってるけど

僕は ホットケーキを金庫にしまう。 

 

また明日。そっと手を振り 背中を向ける

明日は奇跡の勇気 出せるかな?

夕方の光線が 街を包み始めた

いつもサポートしてくれて本当に感謝です。 文字があるから、私たちは生きていける。繋がっていける。 そんなことをかみしめて生きています。 イイねや ナイスや スキ そんな暖かな気持ちに ありがとう。本当にありがとう。