【詩】 キリストと約束を胸に

ダメだと思う時

頑張れーと声がする。

よーしと頑張ってきたけど

もう楽になりたいよー

と競争からドロップアウトしていく私がいる。

 

それは、落ちこぼれていく感覚

本体から切り離されていく感覚

嫌だーここから落ちたくない!

そう叫ぶけれど 

もうこれ以上 頑張れない

そんな声とともに 海の底から足を引っ張る


ローレライの魔女のように

船上の旅人たちが波に飲まれていく

 

波に消えていく若き血潮

生きるのはどうしてこんなにも競争なんだ!

どうやって勝ち抜いていけばいいのか。

 

弱いもののの叫びは 波に飲まれて消えていく

俺がいきた証は何も残らないのか

波に飲まれた多くの命よ

私も同じようにこの波に飲まれて消えていくのか

私のことを特別だと思っていたのに

そうじゃなかったんだ

無念だ 無念だ


いやこの特別感を 消せばいいのだ

そう私は 平凡などこにでもいる 匿名の砂つぶ

ダイヤモンドの破片や砂金だと思っていたのに

ただの砂つぶだったのだ

 

どうして俺は特別になりたいのか?

それは劣等感の裏返しなのか?

そう私の名は劣等感

世の中を悲観する

「あなたって悲観主義だね」

その言葉が胸をえぐる

涙が出そうに図星だから。

 

人から言われたくない一言ならば

前もってこちらが ひねり出してやる

 

いいやお前の悩みの真理はそうじゃない

お前は人から嫌われるのを恐れているんだ

嫌われ者の一生を お前は背負うのだ。

なぜ私は嫌われ者なのだ

なぜ私が嫌われるのだ

これが俺の人生なのか

本当にこれが俺の生まれた意味なのか


ダメだーと思う時に

頑張れーと声がする

どう頑張れというのか

俺が頑張っていないとでもいうのか

俺に何をさせようとするのだ

俺にこれ以上 ムチを打つのか


私は暖かな 毛布に包まれたい

私は女たちに柔らかい肉体に包まれたいのだ

私の周りには荒野が広がる

私は自分に むち打ちかけるのか

私はペガサスなのか

私の背中から羽がいつ生えるのか

私は天使

だからこの苦しみは 人々を救うため

キリストの涙に祈りながら

私は今日の荒野を進むのだ


いつもサポートしてくれて本当に感謝です。 文字があるから、私たちは生きていける。繋がっていける。 そんなことをかみしめて生きています。 イイねや ナイスや スキ そんな暖かな気持ちに ありがとう。本当にありがとう。