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Google Cloudを活用してデータを集約・分析。伊藤忠インタラクティブが提案するデータドリブンマーケティング

IT技術の活用が浸透している昨今、企業の業務効率化や生産性向上のためには、蓄積したデータの活用が欠かせません。しかしリソース不足などの要因から、データ分析のファーストステップとなる基盤構築にすら着手できずにいる企業も多い現状です。

この時流を鑑みて、伊藤忠インタラクティブ株式会社(以下、IIC)では、データ分析基盤の構築を含む、データ活用マーケティング支援を展開。「データ活用をしたいが何から始めればいいかわからない」「部門ごとに独立しているデータを集約したい」など、さまざまな悩みに寄り添い、基盤構築から、課題発見、戦略立案まで、マーケティング視点でデータ活用をサポートしています。今回は、デジタルマーケティング事業部のメンバーに、サポートの内容や体制、支援において意識しているポイントなどを聞きました。

自社のデータ活用に課題を感じている方は、ぜひご一読ください。

◎interviewee ----------------------------------------------------------------------
デジタルマーケティング事業部 デジタルソリューショングループ 
安永和功
デジタルマーケティング事業部 デジタルソリューショングループ 
中谷有沙
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中谷さん                  安永さん

■業務改善や課題発見につなげるため、Google Cloudを活用したデータ基盤を構築

――「データ活用」の支援を始めた経緯や目的について教えてください。

安永:「データドリブンで、マーケティング戦略・施策を検討したい」というお客様のサポートを目的としてスタートしました。業務のデジタル化が進む現在、蓄積したデータを分析し、課題解決につなげる「データドリブンマーケティング」というプロセスが世の中に浸透しつつあります。一方で、知見がないためにデータの利活用が難航している企業も多く存在しているのです。

この課題を解消すべく、マーケティング領域の専門性を備えたIICが、データ分析基盤の構築からマーケティング戦略・施策の立案まで、一気通貫でお手伝いさせていただくためにサービスを立ち上げました。

――どのようなサポート内容なのでしょうか?

安永:データの利活用を希望されるお客様に代わって、データを可視化するための基盤を築きます。具体的には、Google CloudのデータウェアハウスであるBigQuery(ビッグクエリ)を活用し、データ管理と分析を実施。ご要望があれば、分析を経て浮き彫りとなった課題に適した戦略や施策を提案させていただきます。

データ分析基盤の構築は、現状把握と課題発見のために必要不可欠な要素です。社内で分散している顧客データや広告データ、Web行動データなどを1つのデータベースに集約し、可視化できるように整えていきます。

特に、企業内でデータが分散して保管される「データのサイロ化」は、データ活用における障壁の1つです。例えば、A部門とB部門で同じデータを管理していたり、同じ顧客にアプローチしていたり。このような状況は、データ管理における時間とコストの無駄になりますし、営業機会の損失にもつながりかねません。部門間で独立していたデータをまとめ、正しくデータ基盤を構築することで、これらの課題も解消され、業務の効率化につながると考えています。

――BigQueryを活用するメリットを教えてください。

安永:数あるCDP(Customer Data Platform)の中で、BigQueryを使うメリットとして、「ミニマムスタートができること」と「高速処理ができること」が挙げられます。

毎月10GBのストレージと1TBのクエリ処理が無料で行えるため、「低予算で始めたい」という方にはオススメです。また、PB(ペタバイト)サイズのデータも高速で処理することが可能。クラウド上で作動するため、システムやネットワークなどに負荷がかかることもなく、非常にコストパフォーマンスに優れています。

さらに、Google社が提供するGA4(Google Analytics4)や、Looker Studio・TableauなどのBIツールとの連携も可能で、より高度なデータ処理が実現できるという特長を備えています。

マーケティングとエンジニアリング。2社の専門性を活かした支援体制で伴走

――グループ会社と協働されているそうですが、現在はどのような体制で展開しているのでしょうか?

安永:サポート全般のディレクションや戦略立案、広告運用などのマーケティング領域は私たちIICが担当し、システムの設計・構築から運用保守などのエンジニアリング領域は、グループ会社のジーアイクラウド株式会社(以下、GIC)が担当しています。

1つの案件に対して、IICからディレクターとプロデューサー、GICからエンジニアと営業がアサインされ、4名体制を基本としてお客様をサポート。Google Cloudを専門とするエンジニア集団であるGICとタッグを組むことで、互いの専門性を活かして協働することが可能となり、お客様のビジネスをしっかりと支援できる体制が築けていると感じています。

進捗状況や伝達事項は、都度GICの担当者と連携をとって共有しています。IICとGIC、2社でのサポートではありますが、近い距離にいるため、社内で完結しているようなイメージです。

■現状と理想を把握した上での「課題発見」に注力

――現在までに、どのような相談が多く寄せられていますか?

中谷:「社内にデータがたくさんあるけれど、どのように活用すればよいかわからない」というご相談が多く寄せられています。時には、「社内にリソースが不足しているため、IICの支援を得たい」というお問い合わせも。いずれも、データドリブンでのマーケティングに積極的ではありつつも、何らかの要因で難航しているという印象です。

安永:ある企業様からは、「部門間で蓄積したデータを使って、マーケティング施策を提案してほしい」というご相談をいただきました。これに対し、まずは「各部門でどのようなデータを保持しているか」の確認から着手。その後、BigQueryでデータ基盤を構築し、どのような戦略に活かしていくかという戦略および施策の設計まで携わらせていただきました。

――効果を生み出すための支援として、どのような点を意識していますか?

安永:正しく現状を把握した上で、「どうなりたいか」の理想をイメージする「As-Is/To-Be」の考え方を大切にしています。ヒアリングをさせていただくと、お客様が認識している課題とは別の「優先すべき課題」が隠されていることも少なくありません。

「課題の解決」よりも「課題の発見」に重きを置くことが、お客様が思い描く「To Be」への近道だと考え、最適な提案ができるよう心がけています。

中谷:私も「どのような状態を目指したいのか」を知ることが大切だと考えています。お客様目線では「どのようにデータを活用するのか」という「How-to」を知りたいところだと思いますが、ご相談の背景にある「なぜデータを活用したいと考えたのか」という本質をしっかりとヒアリングし、課題発見に導けるよう注力しています。

■単なるデータ管理に留まらない。マーケティング目線での提案に強み

――データ活用支援におけるIICの強みを教えてください。

安永:「データ管理」に留まらず、「マーケティング目線でのデータ活用ができること」が強みだと思います。デジタルソリューショングループのメンバーは、さまざまなバックグラウンドを持っており、UI/UXの設計が得意なメンバーもいれば、広告プランニングが得意なメンバーも在籍しています。ヒアリングを経て明確になった課題ごとに適切なメンバーをアサインし、一気通貫でより良いマーケティング支援につなげていきます。

中谷:マーケティング全般の相談に対応できることがIICならではの特長と言えるのではないでしょうか。現在、消費者データを収集・分析して行うリテールメディアの構築支援にも着手しています。このようにデータドリブンマーケティングにおいて、多角的な切り口でご支援できるのも私たちの強みです。

「データ活用はハードルが高い」と着手できていない方も、「何から始めれば良いかわからない」と悩まれている方も、ぜひ一度ご相談ください。

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