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割引債(ゼロクーポン債)で老後の資産運用

今朝の新聞で、外貨建て保険のリスクについての記事がありました。
外貨建て保険は、外国国債に投資していますから、ふと外国国債を直接買うという選択肢について考えてみました。

主な国債は2種類

1 利付債

国債を購入して、毎年利息が支払われる国債のことです。
ただし、購入金額が額面より高くなります。
利息を毎年もらうことになりますから単利になります。

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上記は楽天証券(R4.1.15現在)に掲載してある米国国債の利付債です。
買付単価が額面より高くなっています。(103.31%)
参考利回りは1.05%です。

2 割引債(ゼロクーポン債)

割安な金額で国債を購入して、満期時に(売却時)に額面金額で償還を受ける国債です。
特長は、債券にリスク(値動きがない)という最大のメリットがあります。
ただし、毎年の利息がありません。
利息をもらわないので、利息分を複利で計算して割引価格とします。
リスクフリーで利息を複利で受け取ることができるので最強の金融商品です。(デメリットは後述します。)

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上記は楽天証券(R4.1.15現在)に掲載してある米国国債の割引債です。
買付単価が63.51%ですから、65.61ドルで購入した国債が22年7か月後は、100ドルで償還されます。(税引前)
リスクなしで、これだけ利益が得られるって最強です。

3 割引債(ゼロクーポン債)のデメリットなど

償還期間が長くないと利回りが高くなりません。複利ですから、償還額は2字曲線を描くことになり、早く換金するとあまり利益がでません。税金のことを考えると、ある程度期間が長い方が良いです。
日本では、利回りが期待できないので、外国国債を求めることになります。
外国国債の購入は為替変動と手数料がかかりますから、リスクが発生します。
外国国債の購入を検討するなら、為替が安定している米国債が選択肢となると思います。

4 老後の資産形成の参考に

割引債は、為替リスクをはらんでいます。
このリスクも、長期間運用していると、運用益が増えますから、マイナスになるリスクがどんどん少なくなります。
国債本体がリスクフリーで複利運用の商品です。安定的な資産形成が期待できます。
しかし、だれでも割引債はが向いているとは限らず、割引債を検討したらよいと思う人はこんな人です。
〇 まとまったお金が手に入って、しばらく使途がない。
〇 為替リスクを理解して、受け入れられる。

楽天証券やSBI証券で米国国債(ゼロクーポン債)は購入できます。
ご参考に。

ちなみに私は、退職金に使い道がなければ、10年から20年くらい運用してみようかと思います。

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